この所、『湊かなえ』さんの本を読んでいる。
以前は本も結構読んだけれど、
この所老眼が進んで、活字を読むのが億劫になっていた。
あぁ、嫌だな、、、こうやって歳とって行くんだな、、、
切実に思う。
パソコンも長く見ていると目が疲れてしまう。
それでも、『湊かなえ』さんは
読むことの楽しさを誘惑してくる。
本屋さんに行くと、なんて沢山の本が並んでいるんだろう、
と感動する。
そのどれもが何か新しい風を
私に吹き込んでくるように思えた。
その中から、選んだ『湊かなえ』さんの本に
毎晩引き込まれ、胸を熱くし
そして、ウルウルしている。
2年ほど前から職場を変えた。
自分のいる場所を探して、必要とされる所へと移ったつもりだけど、
今は毎日、余裕がない。
一日中、肺の雑音を聞き分け、褥瘡や癌の痛みや
表層に出来た癌の創部の処置や、、、
そんなことに追われている。
そして、看・介護の甲斐もなく
当然の事のように、命の火は尽きていく。
以前のように
一緒に毎日の生活を工夫したり
季節の移り変わりを楽しむような
そんな所まで行きついていない。
お花見ドライブを提案しても、人員不足を理由に
『考えておきます』という回答しかもらえなかった。
考えているうちに、桜は散ってしまう
命の火も燃え尽きてしまう。
今年の桜は何人の利用者さんが
『見納め』と思っているだろうか?
そんな中で、私は何が出来るんだろう。
逡巡する日々、
夜は湊かなえワールドに癒され
出来る事を探し続けるパワーに変えたい。