日本食と言えば寿司。
以前から「スシ」「スシ作って」とおねだりされ、
私がカレーライスをふるまったときでも(→過去ブログ 「日本食 カレーライスいかがですか」)
「スシはー?」と言われていた、みんなの切望する寿司。
やっとかなえてあげられる機会が到来。
日本からきた母と姉が、配属先第9特別教育センターの食堂で巻きずしを作る。
普通の観光ではまずできない体験 その2
のり、寿司のもと、でんぶ、まきすを日本から持参。
タイで日本米を購入。
ウィンナー、きゅうり、ツナいりの海苔巻きをつくる。
ソンクラーン行事で顔に白い粉をつけたまま。
今度家族が来てくれるので、その時には寿司を作って食べさせるから、と
前々から伝えていたため、みんな楽しみにして待っていた。
昼近くになると食堂に職員が集まってきて、母姉の周りを取り囲む。
とくに日本に興味のある人たちは、寿司飯から「これはなんなの?」
と興味津津。
母姉が料理の先生よろしく、まきまきまきとやってみせると、一同
「オォォォォ~」
と素直に感嘆の声。
母姉の教えのもと、みなさんも海苔巻作りにトライ。
副センター長もカウンターパートも先生たちもみな 巻き巻き巻き巻き……。
やはり本領発揮するのが食堂のおばちゃん。私の大好きな食堂のおばちゃん。
じっと母たちの作る様子を見て、理解し、上手に作る。
母親もさすが、さすがとべた褒め。
巻きすをひらいて、海苔巻きがドーンと登場すると
「おおぉ~!」と一斉の感激の声、拍手喝采。
「スーアイジャンルーイ! スーアイ スーアイ!」(とーってもきれい! きれいきれい!)
と、大喜び。
子どものようにはしゃいで、それはもう、こちらがうれしくなるほど喜んでくれるのだ。
副センター長もご満悦。
巻きずしを切り分けるもの楽しそう。
そのそばからみんなが手を伸ばし、むしゃむしゃ食べる。
「アロイマーーーック!」(とってもおいしい!)
保護者や子どもたちにもふるまって、おかわりも続出。
食堂は海苔巻き作りでおおにぎわい。
タイの暑さにやられ、コンケンにきたころにはぐったりと疲れはてていた家族。
けれど、さちえの配属先に行かねば、きっと寿司を楽しみにしているでしょうと、
がんばってくれた姉。
姉からおされて疲労した体にむちうってきてくれた母。
2人の寿司作りは大盛況
私もこれほど喜んでくれる皆さんを見たのも初めてで
そんな様子を見ているだけで楽しかった。うれしかった。
家族には心から感謝。
東北のとあるセンターの、まったく日本語は通じないその職員の中で
寿司の作り方を教え、一緒につくり、笑いあうという経験。
普通の旅行客には絶対にできない、本物の異文化交流。
調理道具一つ借りるのにも勝手がわからず、ものも違う。
身振り手振りで必死に頑張っていた姉。
日本語で堂々と押しとしていたさすがの母。
お疲れさまでした。
ありがとう、お母さん、お姉ちゃん。
ホント、感謝!!