あるお店で、何食べようかなーと考えていると、
店のご主人が
「トムヤムゴップ アオマイ?」(トムヤムゴップあるよ。食べる?)
といい笑顔でにっこりと話しかけてくれた。
二つ返事で
「トムヤムゴップ! 食べたことないんです! 食べてみたい! ください!」
ご主人も自分が言っておきながらびっくり顔で笑い、
「本当に?」
ご主人の奥様が
「えええーー??!! 本当に食べるの?!」
と驚く。
トムヤムクンといえば、タイ料理の定番中の定番。
甘い、辛い、酸っぱいの3味の複雑に絡みあうのがタイ料理のおいしさだが、
その甘い、辛い、酸っぱいが見事 三位一体となったスープ。
世界の三大スープの一つでもある。
「トムヤムクン」の「クン」は「えび」の意味。
それでは、
「トムヤムゴップ」とは?
「ゴップ」の意味は「カエル」
トムヤムクンは、エビではなくカエルが入ったトムヤムスープなのだ。
タイ、特にイサーン(東北)や北部ではカエルを食べる。
コンケンの市場でもよく見かけるけれど、食べたことのなかったカエル。
→カエル関係過去ブログ記事 「かえるぴょこぴょこ」(2011/7/11)
「フィリピンの同期隊員 コンケン来訪」(2011/4/28)
「ゲコゲコ」(2011/11/7)
そのカエルがやっとお口に入るときが来た。
運ばれてきた トムヤムゴップ
トムヤムスープに入るカエルは雨蛙のような小さなものではなく、
手のひらほどの大きなカエル。
そうだ、カエルと言えば、
派遣前訓練を受けた福島の訓練所には、
協力隊員が無事に任国から帰ってこられるようにと、“無事カエル”という
カエルの置物があったっけ。
→過去ブログ 「やっとの休日 〈派遣前訓練5日目〉」(2010/4/11)
あのカエルの置物の背中に貼り付けられていた、カエル、あのくらいの大きさだろうか。
それがぶつ切りになってスープに入っている。
では、いただきまーす。
うん、アロイ!(おいしい)
鶏肉のような、でも鶏肉よりもちょっとやわらかいカエル肉。
アロイ!
なるほど、アロイだから人気なんだな。
そりゃ、おいしいからみんなが食べるに決まってる。
確かに確かに。
ルージャックアハーンマ-ッククン!(食の世界が広がった!)