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錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

グルメ登山顛末記 第二巻

2014-09-30 20:21:34 | 登山
出だしから不吉な予感を漂わせるグルメ登山でありましたが、
好運にも30分早いバスに乗る事が出来たので錆鉄人的には満足でした。

錆鉄人家は金無しなので、滅多に外食もしないので、
愛妻家の錆鉄人としては、出来れば天女に北穂高小屋でお昼も食べさせてあげたいと思っていたのですが
5時20分の始発のシャトルバスで上高地に着いて、
すぐに歩きだして脇目も振らずに歩いたとしても
幕営重量を担いではコースタイム約10時間の2割カットの8時間が限界と緻密に計算し
従って、到底ランチ時間終了の午後1時までには着かないと諦めていたのですが・・・
天佑神助、乾坤一滴、
愛妻家の錆鉄人は30分も早く上高地に到着出来たのであります。

という事で、
「頑張れば北穂高小屋のランチが食べられるよ」と天女に告げれば
山よりだんごの天女なので俄然張りきって歩き出しました。
途中で槍で幕営するという若い男性登山者と一緒になり
(何と、装備を極限まで軽くした彼のザックの重量は10kgを遥かに下回っているとの事)
山の話しをしながらハイペースで歩きましたが、天女も遅れずに着いてきました。

結局、横尾まで一緒に歩き、槍を目指す彼はそのまま休憩せずに歩き続けましたが
我々はここで小休憩し、トイレと行動食を採りました。

そしてつり橋を渡って本谷橋を目指しました。
ここからは狭い山道になるので天女を先に歩かせましたが
その速い事、速い事!
が、歩いている人は気がつかないのか、なかなか道を譲ってくれません。
天女はそれまでポケットに入れていた鈴を鳴るようにして、
登山者に注意を喚起する作戦に出ると効果てきめん。
あっという間に本谷橋に到着して、
おなかが空いてきた天女の為にまたまた小休憩。

ここからは登りが本格的になるのですが、
エネルギーを供給した天女は変わらぬペースでぐんぐん登って行き、
日ごろの運動不足の上に稜線での幕営で天女が寒い思いをしないようにと重装備を担ぐ錆鉄人はハーハーゼーゼー
それでも、天女に北穂高小屋のランチを食べさせんと必至で頑張ったのでありました。

やがて、涸沢の紅葉が見える所まで来ると、
涸沢ヒュッテのHPで例年より早く紅葉の最盛期になったという情報は見ていたのでありますが、
去年の紅葉最盛期は我々が行った10月3連休だったので、2週間も早い筈がない
それは涸沢ヒュッテが宿泊客を分散化させる為の作戦に違いないと冷静に分析していた錆鉄人でしたが、
涸沢ばかりではなく周囲の山々も目を疑いたくなるような鮮やかな紅葉を纏っているではありませんか・・・
去年の紅葉を思い出し、早くもっと近くで涸沢の紅葉を見たいと思うのは誰でも同じですが・・・
汗と喉の渇きにまみれた錆鉄人は、
こともあろうか涸沢ヒュッテの生ビールを思い出してしまったのでありました。

涸沢小屋に向かうルートを天女に指示しながら
「お母さん、涸沢ヒュッテでテントを張ろうよ」
と言ったのでありました。
後ろにいる錆鉄人の荒い息遣いを聞いていた天女はいつも通り「はい」

「ごめんね。北穂高小屋のコーヒーは来年飲みに行こうね」
ちゃっかり、来年もまた来る口実を作ってしまう悪知恵の働く錆鉄人でありました。

という事で、
「去年張った場所が空いているといいね」
と言いながら岩を乗り越えて進むと・・・
札幌Aさん達が去年テントを張った場所は既に占拠されていましたが
何と天女の助け、我々がテントを張った同じ場所が空いているではありませんか。

という事で、
天女に幕営の受け付けと生ビールの購入をお願いし、
錆鉄人はテント設営にとりかかったのでありました。

やがて、天女がジョッキを持って戻ってきました。
そして、岩に腰掛けてビールを飲み出すと、
札幌Aさんがテントを立てた場所の住人が、
岩の上で座椅子に座って気持ち良さそうにこちら側=山のほうを見ているではありません。
「あの人のようにあっち向いて飲まなくっちゃ」と言ったらその人もにっこり笑っていました。
という事で、後ろを向くと、涸沢の絶景と青い空に心地良い風



涸沢の山に向かいていふことなし 涸沢の生(ビール)はありがたきかな


という事で、長文入力に疲れた錆鉄人はここで第二巻の読み終わり
コメント (2)
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