買い物の帰り、ふと大判焼きが食べたくなった。
新茶の季節だからでしょう。今の時期、抹茶を使ったものが多く出回り、それは大判焼きも同じでした。
抹茶あんの大判焼きがあったので、迷わず“抹茶あん”と“小倉あん”を注文。お金を払う直前、何気にレジの脇に置いてあるジュースに目がいっちゃいました。
その店はかなりレトロなものが置いてあるところで、レジもイマドキのものではありません。
“ガチャンッ、ガチャンッ、ガチャンッ……チンッ…”と大きな音を立て、金額表示の部分もメーターが回るようなものです。もちろん、レシートなんて出ません。
そんな店ですから、ジュースが入っている箱も昔風のものです。氷水の中で冷やし、扉も左右に開くもの。上から覗き込むような、そんな入れ物です。
そして、そこにはこう書いてありました。
“懐かしの瓶ジュース”
ある時から、ジュースを飲みたいという気持ちがなくなり、今はもうお茶ばっかりです。なので、それが瓶でも普通ならジュースを買おうとは思いません。ましてや炭酸飲料は普通のジュース以上に飲みたいと思わないのですが……。
見つけちゃったんですよ、そのメニューの中に“ラムネ”の文字を
思わず聞いちゃいました。
私 「ラムネも瓶ですか?」
店員 「はい、そうです」
私 「えぇ~、珍しい~」
店員 「そうですよね。今は殆どペットボトルですからね」
私 「ですよねぇ。──じゃぁ、これも2本」
──ってことで、買っちゃったよ、あまりの懐かしさに