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緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

身体が世界を認識する

2008-07-22 21:36:08 | 「緑香庵」的なもの
梅雨明けだそうで。
寝苦しい夜が続きます。暑いもんで自然に5時半起き。
早起き早寝を意図せずして達成できてしまうものだから、
意外に体調が良い。

緑香庵にも夏のしつらえをいたしました。
竹製のすだれ、西日のカット効果は抜群、
午後の暑さが格段に違います。
Sudare
すだれというのは、なんでも縄文のころからあったらしいですね。
素晴らしいぞ、日本文化。


■セミの声に思う
若林公園でも日が高くなると蝉時雨が聞こえるようになりました。
何年も地中で過ごし、ようやく出てきてから
ワンシーズンだけ激しく鳴きまくるという、
この不思議なシステムも、生きるために編み出されたもの。
このシステムをもったものが、たまたま生き残るのに適して
いたということでしょうか。

セミには世界はどんな風に見えているのでしょう。
彼らの世界は、彼らの身体が認識した世界です。
私たち人間が認識する世界とは、多分まったく別のものでしょう。
人は感情を持ち、それを日々交感して生活しますが、
それも生きて行くために身につけたシステムで、
そのシステムを持ち得たものが生き残ったということ。

■身体が世界を認識する
おそらくは、人間どうしの間でも、
蝉と人ほどに世界の認識は違っているかもしれないのに、
一応の共通した世界があるという前提で日常が進んでいきます。
もちろんこの前提無くしては社会が成り立たないし、
そう前提することが生き残るのに好都合だからです。
でもときどき、わたしとあなたとは感じている世界が
全く違うのだということを、
セラピストは確認しなくてはなりません

お客様はお客様の世界を生きている。
世界を認識するのは身体で、身体はそれぞれみな
固有のもの、唯一のもの。
それを尊重するとはどういうことか、それも日々の宿題。
なんてことを夏の夕暮れには考えたりして。