不動産コンサル、住宅ローン専門FPの中野です。
中古住宅の購入(リフォーム箇所)や、既存住宅の面テンスにお役にたつ、リフォームチエックポイントをご紹介しています。
今回は、外壁についてご紹介したいと思います。
新築の外壁材に多いのが サイディング 中古住宅で多いのがモルタルになります。
今回は、モルタルについての考察を
〇モルタル外壁のチェックポイント
モルタルの構成要素は、水とセメントと砂 (左官材料と呼ばれます)
問題点は、前々回ご紹介をした 「乾燥収縮」によるひび割れが発生しやすい。(水を使うので仕方がないのですが)
モルタル外壁で、絶対にひび割れが起こらないということはありえないということです。
建物の構造上 問題がないが、購入希望者様は、ひび割れがあるからどうしてもバイアスがかかり欠陥住宅であると決めつけてしまうこと
が多々あります。
乾燥収縮によるひび割れであれば、建物に大きな問題はありません。
問題があるとすれば、不同沈下等の構造的問題がある場合になります。
現在は、一昔前と違いひび割れを極力おこさない施工をとります。少し専門的になりますが、モルタルに「ガラス繊維メッシュ」をいれる
ことによりひび割れがおこらないようにします。起こったとしてもごくわずか
昔は、スサと呼ばれる藁をいれていました。(参考までに)
モルタルはアルカリ性なので、それに浸食されない、特殊ガラス繊維が開発されています。(技術は日進月歩です)
それ以外にひび割れを起こす要因としては、そもそも、施工に問題があるということ。
工期を短縮する目的で、十分に乾燥させないまま仕上げてしまうこと(工務店やメーカーが決算期であれば尚のこと)
結論として、工期の無理な短縮に良いことなないということです。
ご相談を受けるのが、ひび割れ補修について
これには、時期が関係し、建物完成からどれくらいたつか、進行中か(ひび割れが) これを判断します。
ひび割れが落ち着いた時期に補修という判断になります。
余談で、ひび割れの瑕疵担保責任(住宅会社等施工)であれば、ひび割れの保証は2年(10年と誤解されるかたが多いので)
事前にひび割れの可能性等、発生原因を説明してもらうことが重要です。
次回は、サイディング(様々な種類があります) メンテナンス時期と種類について
姶良市 中野不動産コンサルティング株式会社 公認不動産コンサルティングマスター FP 相続診断士 代表 中野