前回、絵に描いた餅化している ゼロ円住宅についてすこし触れましたが
今一度 ゼロ円住宅の 定義おさらいを
ゼロ円 住宅の3つの定義
1 太陽光発電で電気を売電 光熱費をゼロにする
2 太陽光発電で電気を売電 住宅ローンを返済する
3 自宅に賃貸住宅を併設 つまり 賃貸併用住宅を建築 賃料でローンを払う
実際的問題について
1については、実現性が高い (ケースバーケースで、光熱費を多くつかわなければという問題あり)
2については、懸念材料がある。ご存知の通り、電力会社の 「出力抑制」が働くため
(買取価格が年々下がっているのは周知の事実 今年4月には10キロワット以上は29円 7月には27円にさがる
10キロワット以下も33円にさがる) つまり当初の計画がくるうことになるということ
〇 省エネ住宅については、住宅価値そのものをあがるため 中長期的に判断するにはよいかと
注意したいのは、日本でも2020年に省エネ基準が義務化されること 現在はなんら規定、義務はありません。
つまり義務された省エネ基準住宅は価値があがります。
では3の 賃貸住宅併用について これに関しては 私は非常に懐疑的にみています。
簡単にいえば、併用賃貸といっても、単なる賃貸経営と同じ性質 つまり太陽光よりもリスクが潜在化しているでしょう。
これについては、割愛させていただきます。
上記いずれも、ゼロ円ときくと響きはいいですが、リスクをお忘れなく。
経済政策で 「ミニマックス原理」というのがあります。
どういうことかというと
「想定されうる最大損失を最小にする選択」ということになります。
また、何かを検証する際、懐疑的な姿勢で取り組むこと
そして、人は、基本的にそうであってほしいという思惑が働きますのでその思惑を振り払い
フラットな姿勢(心)で検証するひつようがあると思います。
姶良市 中野不動産コンサルティング株式会社 公認不動産コンサルティングマスター FP 代表 中野 僚次郎