笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「はたらく細胞」を読む ~誰だ、こんなマンガを考えたのは(誉めてます)

2021年05月30日 22時51分03秒 | 読書
隣の席の、医療に詳しい同僚から借りた本。真面目な彼女の口から、「面白くて、Kindle版でも持っている」という台詞が飛び出すとは(^_^;)
ということで、読んでみました!

確かに面白い! 

赤血球だの、白血球だの、血小板だの、その他人体を外敵から守り、維持管理している様々な「内部ではたらく細胞たち」がと~~~っても分かりやすく理解でき、かつ涙あり笑いあり、ちょっとキュンとしてみたり、のお話になっておりますですよ。単なるマンガ本、と言っちゃうのは、ちょっともったいない(^_^;)

全体としては、身体に侵入してくる敵と戦うバトル系要素が強いわけだから、タイトルが「たたかう細胞」でもよかった(?)のに、それを「はたらく細胞」としたところが、何とも「憎いねぇ」、と。
先月読んだ「鹿の王」の中にもまさに同じ状況が書かれてましたよ。

「おれたちは、身の内に無数の命を飼っている。いや、飼っているって言い方はよくねぇな。無数の小さな命が住んでいて、それが寄り集まって人になっておるんだろう」(角川文庫 鹿の王2 P208)

「このひとつの身体の中に、実に様々な、目に見えぬ、ごくごく小さなモノたちが住んでいて、いまも、私の中で休むことなく働いている。滑らかに連係を保ちながら。そうやって、私の身体は生かされているんだ」(同 鹿の王4 P40)

「休むことなく働いている」

なるほど、身体の中は彼らの「職場」なのか。。。そう思った瞬間、頭に浮かんだことは、

「私の職場で働く細胞たちの労働環境は、彼らの納得のいくものだろうか?」
「働かせ過ぎてはいないだろうか?」。。。なんてこと(^_^;)
なにしろ細胞たちは「はたらいて」いるのですから、オーナーとして当然考えなければなりません(24時間365日働かせておりますが…)。

オーナーである自分の不摂生・不養生が、彼らを混乱させ疲弊させるものであるならば、それは改善されなければならない訳だし、彼らが「あぁ、今日もつつがなくお仕事終わったね~」と、笑顔で帰宅(?)できれば、オーナーだって「健康」でいられる。
白血球(好中球)だって、年がら年中血だらけな姿じゃかわいそうだしね。。(^_^;)

それよりなにより、自分の身体の中にこんなにも大勢の住人(?)がいて、私の為に「はたらいてくれている」って、なんだかウレシイし、元気になれる気もしませんか?

私は元気になれるな~(^^)
"私の為にはたらく"みんなのために健康的であろう、よく食べて、よく寝て、よく陽を浴びようって気持ちになっちゃう♪

そんな気分にさせちゃうマンガ「はたらく細胞」、恐るべし
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記録は付け始めるとクセになる ~その15 ワクチン接種の説得力

2021年05月26日 15時19分19秒 | 日々雑記
欧米(先進国)でのワクチン接種がぞくぞくと進んでおり、これでもか!ってくらいロックダウンをしていた各国で、カフェ営業OKになったり、観光客OKになったりと、明るいニュースを目にするようになってきました。そんな話題の時のワールドニュースのキャスターたちの表情もどことなく笑顔(^^)
そのワクチン効果は数字にも表れていて、5月19日のアメリカ"ゼロ"には、驚きましたわよ。

5月1日~24日までの新規感染者数推移(1万人未満切り捨て)


ワクチン接種は「感染しても重症化しない(させない)ためのもの」なので、接種したからもうマスクしなくていいのだ! と喜ぶ欧米の方々のような感覚にはなれないけれど、毎年インフルエンザ接種している(真面目な)私としては、「接種、はよぅ~」な気持ちです。
誰しも"安心"したいですからね。

それにしてもアメリカの、まさに「怒涛の接種大作戦」には、はぁ~、やっぱアメリカだよね~、と感じざるを得ません。
「昔は、ギブ ミー チョコレート、今は、ギブ ミー ワクチン、な日本」。。とネットで揶揄されても、そうだよね~、と(-_-)しみじみ
そして、ワクチン接種がどうにかこうにか(現場の皆さんの努力で)進んでいる日本に対して、アメリカからはこのような宣言がなされてしまいました。

「事件は会議室で起きているんじゃない! 現場で起きているんだ!!!」 と、"どこぞの方々"に言ってやりたい…


4月25日に発令された「緊急事態宣言」やその後の「まん延防止措置」もまとめて1か月ほど更に延長されることになりそうだ、というニュースもちらほら出ている現在。



延長されるのであれば、その期間に予定されたワクチン接種が完了するといいな、と願っています。もうね、今の日本で頼れるのは現場で働いている方々"のみ"。

自分の順番になるまで、感染防止に注意・協力してその時を待つとしましょう。
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植物と暮らそう

2021年05月21日 15時06分16秒 | 日々雑記
今年は梅も桜も早かったし、薔薇も早かったし、梅雨も早いのだとか。
早くないのは、ワクチン接種のみ(^_^;)おっと

コロナ禍でステイホーム時間が長くなり、自宅で植物を育てる(暮らす)ヒト、部屋に花を飾るヒトが増えているのだとか。
我が家の鉢植えの薔薇たちも例年より幾分早く咲き揃っていました。庭で香りを楽しむことはもちろん、花瓶に活けたりして楽しんでいました(^^)v

香り最高、エターナル



大きさ最高、ティファニー


これまであまり気にしていなかったのですが、5月は薔薇のシーズンということもあり、花屋さんの店頭にはミニバラが並ぶんですね~。最近のミニバラは、ミニと言っても直径が5センチを超える花を付ける品種もあるんです。しかもお値段的に500円前後で買えるので、誘惑に負けそうになることもたびたび(^_^;)

そんな誘惑に負けて購入してしまったマンダリーナ


植物が花を付ける時期は一年のほんのいっとき。
365日のほぼすべてが"葉っぱとのお付き合い"と言っても過言ではありません。それでもその僕(しもべ)になる"歓び"と言ったら、まさに「プライスレス」。 

コロナ禍が収束していつもの日常が戻っても、自宅で植物と暮らす楽しさ(僕になる歓び)、花を飾る楽しさが生活の中に定着してくれればいいな~、と心から思います。
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「鹿の王」読了 ~コロナ禍の今だから、より理解できるかも?

2021年05月16日 16時30分30秒 | 読書
妹に勧められ、上橋さんの代表的な作品はこれまでにも読んできました。
「獣の奏者」 2018年
「守り人シリーズ」 2017年

ただこの作品の結末ほど、何とも言えない"切なさ"を感じたことはなかったかもしれません。理由はふたつ。
ひとつは、主人公が中年男性と中年女性、ということ。
そう、この作品の主人公は妻子を失った40代の中年男と嫁ぎ先を捨てた30代の女性なのです。(ホッサル抜きました。ファンの皆さまごめんなさいm(__)m)

え~!? これってファンタジーですよね~!? という悲鳴が聞こえそうですが(^_^;)
はい。まごうことなき、ファンタジー小説です。しかも、上質すぎるくらい上質な。
そしてふたつめは、ホッサルの言う"病素"も人間も同じ"生きモノ"であるならば、この結末しかないのかもしれないな、としみじみと感じてしまったこと。

「鹿の王」は、2015年に本屋大賞を受賞した作品です。当時「読みたい」と思ったもののそのまま忘れていて。で、その後妹から送られてくる上橋作品の順番ではこれが最後になり、しかも送られてきてはいたものの、2年程放置状態で。。(^_^;)ゴメン妹よ。
でも読み始めたら一気に読めましたわよ。上橋ワールドは一度"乗車"したら途中下車なんか決して許してくれませんもの。

それにしても、今読んで正解でした。このコロナ禍でウィルスの変異とかにちょっと興味を持ち、山本太郎「感染症と文明」、ウィリアム・マクニール「疫病と世界史」を読んだのですね。その中ではウィルスも生き物であり、生き残るために、環境に合わせて変化してきたなんてことを齧ったばかりでしたし。そして、世はまさに、感染者隔離だの、抗体検査だの、ワクチン接種だの、の言葉で溢れているんですから!
なので、ホッサルやミラルの行動や台詞もすんなりと頭に入り読み進めることができたのです。

謎の疫病、それに振り回される人々、そして戦う医術師たち、お決まりの医術を巡る権力闘争。。。
これって、今の現実じゃね? と言いたくなっちゃいましたよ(^_^;)

事実はファンタジーよりも奇なり、な、2021年。
「鹿の王」は、おそらく今読むのがベスト、な作品かもね(^^)
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