笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

フジテレビ再放送「任侠ヘルパー」を観た!

2012年11月23日 15時41分36秒 | テレビ
この作品、2009年の初回放送をまったく見逃してしまっていたのですよ…。まぁ、いいか、程度で(^_^;)
でもず~っと気になっていたところ、映画公開記念ということで再放送。今回はしっかり録画して全11話「きっちりと」観ました。

面白かった~!!!!!

というのが、正直な感想です(^^)v
「ヤクザと老人介護」ではなく「任侠と老人介護」。

ウィキペディアで調べると「(日本における)任侠とは庶民の中にあり圧政や無法地帯の馬賊から庶民を守る正義の味方という側面があった。(そのままコピペ)」ということで、「ゴッドファーザーPart2」でドン・コルレオーネが町の顔役になるエピソードなどがそのまま「任侠」ってことでしょうかね。
「鬼龍院花子の生涯」でも鬼政は自分のことを「土佐の任侠」って言ってましたっけ。

まぁ理屈はさておき、とにかく面白い!

作品ごとのテーマも、見ていて他人事とは思えないくらい重いテーマなのに、漫画的なエッセンスを入れることで暗くも重くもならず、でも考えどころを外さない、よく練られた見事な脚本だと思いました。これ、しっかり「トレンディ」ドラマです。

ラストは任侠な人も、厚労省の役人までも「介護問題」に巻き込んでしまう、ある意味未来を感じさせるひと安心なエンディングです。来週映画を観る予定なのでしっかり予習できた、って感じです。
草なぎくん、あんたって凄いね…(^_^;)目からウロコ落ち

それにしても、老化率・致死率100%の私たちにとって、いつかくる「老人・介護問題」は心の問題、仕組みの問題その他もろもろ、本当に真面目に考えていかなければならないことだと思います。

写真は、鎌倉・長谷寺のいたるところにいらっしゃるお地蔵さま
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個人も企業も立ち位置は同じなんだろうな

2012年11月03日 19時05分20秒 | 日々雑記
今日の朝日の社説を読んでいて、最近の「キャリア形成」系の本に書かれていることと恐ろしいくらい似ている、と感じたので備忘録も兼ねてちょっと書いておく。

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朝日新聞 2012年11月3日(土)社説
「家電の苦境―テレビ神話の克服を」

大企業のトップが自社を「負け組」と公言するのは、めったにあることではない。
 パナソニックが2年連続で7500億円を超す巨額赤字に陥る見通しになった。津賀一宏社長は記者会見で「当社は普通ではない。これを自覚するところからスタートしなければならない」と語った。
 シャープも来年3月期の赤字見通しを4500億円に下方修正した。ソニーも家電部門がなかなか黒字化しない。
 いずれも、主力としてきた薄型テレビの不振に加え、リチウムイオン電池や太陽光パネルなど、次代を託そうとする事業が苦しんでいる。
 巻き返しの道は多難だ。何より、テレビに代わる経営の柱が見えない。医療や環境・省エネなど有望な分野はあるが、テレビ事業のような広がりはすぐには期待できない。
 品質が良ければ売れるという神話が崩れ、企業側は「何が売れるのか分からない」という自己喪失に陥っているようだ。

 自らの強みをどう生かしていくべきか。

 産業向けの重電が主体の日立製作所は、鉄道車両などインフラ分野に軸足を移して立ち直った。家電の枠内では差をつけにくいが、学ぶべき点は多い。
 技術の「自前主義」も乗り越えなければならない。これは今までの経営モデルを根底から見直すことを迫る。
 日本メーカーは、購買意欲が高く、製品の質にこだわる豊かな国内市場に支えられ、事業を拡大してきた。だが、日本市場が成熟し、競争がグローバル化するなか、最初から世界に照準を合わせないと勝ち残れない時代になった。
 世界的な視野で技術と市場をとらえ直し、必要なら世界中から技術を買う。自前技術も積極的に外に出す。そんな模索の中から、売れる商品を見抜く感覚を鍛え、製品開発と販売の新たなモデルを築いていかなければならない。
 同時に、日本市場を人口減少の流れにまかせず、イノベーションを生み出すゆりかごへ、再構築する必要がある。
 たとえば、福祉・介護や電力・エネルギー部門などで規制を大胆に見直せば、新しい事業分野が開けてくるはずだ。
 考えてみれば、パナソニックやソニーの決算がいまだに大きな注目を浴びるのは、新たな企業が育ちにくいことの裏返しだともいえる。
 民間の奮起は当然だが、政治も市場の構造転換や起業への後押しに力を入れるべきだ。
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私が個人のキャリア形成と重なるな、と感じた「キーワード」は、以下の2つ。
(1)「自らの強みをどう生かしていくべきか」
(2)「最初から世界に照準を合わせないと勝ち残れない時代になった」

(1)社会で仕事を続けるのしても、家庭に入り家事に専念するにしても、自分の強み(長所・エッヘンな部分)を自分なりに意識することや、伸ばす努力、使う努力は大切で、そんな積み重ねが「自分の居場所」に繋がるものなのだと思っている。そうして得た「居場所」はその人にとっての安定や自信、前向きな強さを与えてくれるに違いない。
同じように企業には個性や特徴があって、それらが製品に繋がっていて、それぞれが自社の強みで棲み分けをしている。それが企業の「居場所」と言えなくないか。
もし、自分の「居場所」が揺らいでいるのなら、「居場所」に繋がる自分の強みは何なのか、一度落ち着いて考えてみる(キャリアの棚おろしの)必要があるのかもしれない。

(2)マンUに入った香川選手はサッカーを始めたときから「世界照準」頭だったに違いない。海外のトップチームで活躍すること。これが彼の選手としてのゴールで、プロの選手になるのはほんの通過点だったに過ぎない。
香川選手風に言えば、企業の「良い製品を作ること」は通過点に過ぎなくて、ワールドワイドで「欲しい!」と思ってもらえるモノ作りがこの「世界照準」に当たるのかもしれない。
南部鉄器も、鯖江のメガネも国内外なんか意識していないしね。でもきちんとジャパンブランドだ。

随分前のテレビ討論番組で、「国際化は自分からそうしていくもの。グローバル化は向こうから押し寄せて、飲み込まれる感じ」と言っていたのを聞いて、うまいことを言うな~、と思ったのだが、現実問題としてグローバル化が避けられないのなら「飲み込まれる」より自分から「国際化」を図っていったほうがどれだけ健康的か、と私などは感じる。
仕事も生活も「飲み込まれる」前に「自分からそうなっていく心積もりと努力」があれば、勝ち残れないまでも生き残ることはできるんじゃないか、と思っている。脳天気過ぎるだろうか?(^_^;)

企業の生き残り戦略って、個人の生き残り戦略の参考になる。
みんな、生き残ろうぜ!
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「負け組になっている」、「当社は今、普通の会社ではない」にショック

2012年11月01日 17時52分07秒 | 日々雑記
11月早々というか、年の瀬2ヶ月前になって、ちょっとショックなニュース。

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「パナソニック、2年連続巨額赤字見通し 新たなリストラ策発表」
フジテレビ系(FNN) 10月31日(水)23時7分配信

2年連続で7,000億円にのぼる巨額な赤字に陥る見通しとなったパナソニックは、経営の立て直しに向け、不振事業からの撤退など、新たなリストラ策を発表した。
パナソニックの津賀一宏社長は「今回、極めて厳しい決算を発表することになり、社会の皆様に対する責任の重さを痛感しております。当社は、この(薄型テレビなどの)領域で、負け組になっている」と述べた。
パナソニックの中間決算は、薄型テレビの販売不振などから、6,851億円の最終赤字となり、2012年度の業績予想についても、500億円の黒字から一転、7,650億円の赤字に大幅に下方修正、2年連続で巨額の赤字となる見通しとなった。
今回の業績悪化を受けて、パナソニックは、株主への配当を62年ぶりに見送ることを決めたほか、役員報酬の削減や、ヨーロッパのスマートフォン事業から2012年度中に撤退することなど、新たなリストラ策を発表した。

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「日の丸家電”苦境…パナ・シャープが巨額赤字」
テレビ朝日系(ANN) 11月1日(木)13時18分配信

国内を代表する電機メーカー「パナソニック」は、今年度の決算が7650億円の巨額赤字になる見通しを明らかにしました。
また、経営再建中の「シャープ」も、赤字が4500億円規模と過去最大になることが分かりました。
シャープは当初、今年度の決算について2500億円の赤字を予想していました。しかし、主力の液晶テレビ事業などの不振が響き、赤字は当初の2倍近い4500億円規模と過去最大になる見通しです。シャープは1日午後、奥田社長が会見します。
一方、パナソニックは31日、今年度の決算が黒字の予想から7650億円の赤字になるという見通しを示しました。過去2番目の大きな赤字で、63年ぶりに株主配当を見送り、事業を拡大する路線から採算を重視する経営に転換する方針です。
パナソニック・津賀一宏社長:「当社は今、普通の会社ではないというのを、我々自身がしっかり自覚するところからスタートしなくてはならない」
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パナソニックの場合の「負け組になっている」、「当社は今、普通の会社ではない」という社長の台詞には正直びっくりしました。

私が社会人になった頃は「松下産業」という企業名で、当時知り合った社員の女性(その後結婚退職されましたが)の言う「松下の人間」という言葉に、家族的な大企業の良い意味でのプライドを感じたものでした。いいなぁ、こんな会社で働けて、とごくごく素直に感じたものです。

その後、研修で地方の営業所などを訪問すると、所長さんは皆さん親切。
「松下は紳士的な上司が多い」というのが、仲間内の松下への評価でした。すべて大昔のことですが。
その後のITバブルやリーマンショック、市場の変化などに「紳士たち」がすっかり飲み込まれてしまったのだなぁ、と今しみじみと感じます。

シャープにしてもパナソニックにしても大きくなりすぎて、船首を変更しようにもできなかったのか、タイタニックのように目の前に迫る氷山を知っていてぎりぎりまで気づこうとしなかったのか…。そのあたりは外野の私などにはわかろうはずもないのですが、今はもうお付き合いのない、あの「松下の人間」だった彼女は、この一連のニュースを知ってきっと悲しんでいるんじゃないかなと思います。

もはや、「(自分たちが考える)良い製品」イコール「(相手に欲しいと思われる)売れる製品」ではない、ということを目の当たりにした今日のニュースなのでした。
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