笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

音楽のストリーミング配信のこと

2014年08月18日 13時13分31秒 | 音楽
インターネットから音楽をダウンロードして聴くことはもはや常識ですが、今度はダウンロードなしの「ストリーミング配信」をすることについて、国内の業界が騒がしい、という記事を読みました。
CDの売り上げが減少しつつある現在でもCDの売り上げで業界が成り立っているという現状に、時代の趨勢とはいえ利益率の低いストリーミング配信を取り込んで大丈夫なのか、ということらしいです。CD販売はそれなりに利ざやの大きな商売なのだとか。

いつぞやも、某アーティストの「CD買って貰えないと、次の作品を作れない」なんて記事も目にしましたが、アルバムを購入することは、お気に入りのアーティストを応援することにもなるのですよね。まぁ、自分が夢中で音楽を聴いていた時代は、アルバムを購入するしか作品を楽しむ方法ってなかったでしたし、その結果としてアルバムは売れたわけです。

私はアーティストのアルバムを「1曲目から順番に聴い」て、その中の特にお気に入りだけ録音しなおして持ち歩いた世代ですが(古過ぎ!)、アルバムって最初から順番に聞いて作品の世界観を味わうもの、って思っていたので、今では常識の「好きな曲だけダウンロード」ってのも、当初はそれってありなのかな?という感じでした。(曲単体のメッセージはともかく)アルバムのコンセプトはどうなっちゃうんだろ、という意味で。

ストリーミング配信も基本は「好きなものだけチョイス」な仕組みですが、今、アーティストサイドでは、アルバムコンセプトをどんな風に表現しているのでしょうか。コンセプトなんかより、ヒットシングル1曲出してCMのイメージソングとして活用し利益を出せばOKなんでしょうか?(そのあたり詳しくないのですが…)

というより、今は「アルバムのコンセプトは、あなたが(聴く側)が考えて作ってね」ってご時世なのかもしれません。
テクノロジーは異なりますが、確かに自分も「彼のこういうメロディラインのボーカルだけ聞きたいな」という編集してましたしね。
時代は違っても行きつくところはそういう部分なのかもしれません。

でもそう考えると、なんかアーティストのデフレ化に繋がっちゃうように感じます。このデフレ感って音楽だけではなく「じっくりモノを生み出す産業」全てを覆うような気がします(というかもうしっかり覆われているか)。。

時間も手間もかからない、幸せな時代なのかもしれません。
でも、なんか、こういう「自分の気分で、好きなモノだけ選べる」って世の中に(自分も恩恵を受けているのも関わらず)違和感を感じてしまう(古臭いままの)自分もいるのです。
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