robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

竜王戦最終局第一日:ワクテカな二手目△3二金(笑)

2006-12-21 02:32:57 | 将棋な私
うーーーむぅ、あまり題名からはしゃぎたくないんですが、、が、、が。やっぱ場外乱闘の要素も交えてこの話題には触れないと。

新潟県の旅館龍言で20日から行われている竜王戦最終決着局。千日手が3回ぐらい続いて明け方とかにならない限り決着が付くはずナ2日間がスタート。そこでまたまた飛び出したのが後手番佐藤棋聖の△3二金!だったのである。

若干補足説明を。先手は8割がた初手▲7六歩、残りが▲2六歩からスタートする。その応手となる2手目すなわち後手番の最初の手は角道を開ける△3四歩か飛車先の△8四歩が普通、というか他の手は不利を招く手になるのでしないのが得策。

なのに前局後手番でカド番の佐藤棋聖は二手目△3二金!これには渡邉竜王もびっくりだったのだけど、飛車を振って挑発を受けたものの結局完敗。腹立ち紛れに打上の二次会で酔った勢いで「最高棋戦で△3二金はないでしょ!」のダダ発言まで出た。

今回の佐藤は絶対にそれを耳にしたか週刊将棋で読んだ(しっかり記事に、活字になっているのよ^_^;)に違いない。「最高棋戦で指す手ですよ」と頑固に続けるところがまた佐藤らしい。

思い出すのが10年ほど前の飛ぶ鳥落す勢いの羽生六冠(当時)が名人で居飛車党の森下卓の挑戦を受けた名人戦53期だったかな?後手番でやっぱりやった羽生の△3二金!これは振り飛車に来られると損という定説のある手でもあり、「居飛車党の森下サン、飛車振れますか?」と挑発している訳である。

毎日の記事を読んで覚えているんだけど立会いだった塚田九段が「これは30分は考えますよ!」という予告どおり24分顔を真っ赤にして考えた森下が決然と飛車を振ったが、結局は羽生勝ち。その後の感想戦後の打上2次会でやはり勉強に来ていた勝又5段(当時)らと話をした結論が、「将棋の最善手ではないけれど、勝負の最善手かもしれない」ということだった。

昔話が長くなったが、佐藤の連続挑発はこれを思い出しますた、ハイ。

今回は挑発に乗らず居飛車同士の戦い、将棋の純文学と言われる相矢倉戦脇システム系の戦いに。今にして思えば渡邉の前局終了後の愚痴は「またやってこい」の挑発だったのでは・・・?と穿った見方さえしたくなる。

まさにワクワクテカテカの展開である。どっちが勝ってもいいんだけど、早く終了翌日の渡邉ブログが見たいというのが一番の希望かも(爆)