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Real Jeans & McCOYSTA Millennium Special

Snow Gray

2006年05月31日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

今日発売のF&E、ユーミンの大特集かと思ったら、ユーミンは最後のほうにほんのちょっとで、主力はTシャツでした。ヴィンテージのスゴイTシャツがバンバン出てましたが、私もご贔屓の中目黒の"Amurica"とか学芸大学の"Honey Drippers"からのお宝ものも沢山出ていました。

さて、私もTシャツといえば、もうこのネタだけで1年間はブログ語れるほどに量がありますが、オリジナルものは少なくなりましたね。やっぱTシャツは消耗品ですから、着てしまうともう1年でクタッてきて、それをとっておけばまあこういう時に自慢顔で紹介できるのですが、どうも捨てちゃうんですよね。だから、残っていない。レプリカものはもう沢山買って、着てないのも一杯アリですから、ネタとしては出せるのですが、どうも自慢は出来ないですね。
もっとも私はTシャツについては60年代以前のものはちょっと着れません。着丈も長いし、ボディは異常に細身だったり、でどうも好きになれません。70年代のChampionのリヴァーシブルが一番気に入っています。

もう一つのお気に入りがこの霜降りグレイのTシャツですね。とくにリンガーものが大好きです。これは両方ともマッコイズの10年ぐらい前のやつですが、共によく着ました。ここのグレイTは着込むと程よくネックがたるみ、ボディも伸びてかなりいい感じになります。でも生地は厚みがある割にすぐにクタっていい感じになります。

霜降りはウェアハウスのも結構いいのですが、やはりこの時代のマッコイズのやつにはかなわないですね。値段もお手ごろだったし、これは買いまくりました。まだデッドもあります(^^;;;;;。

またLee

2006年05月30日 | Fuku-Pants
【Fuku】

こないだの名古屋Leeに続いて、真打のマッコイズLeeの登場です。そういえばあれだけお世話になっているのに、パンツのほうは紹介してなかったですね。

こちらは2003年リリースの新体制マッコイズからEDWINとのコラボでリリースされた101-Zです。同時期に101-Bも出たのですが、結構微妙にディティールが異なっており、特にバックポケットのレイジーSの入る位置とか深さが全然違いましたね。でも不思議なのは、オリジナルがそうっだったのかもしれないけど、向かって右側のステッチはやたらと上に入って、左側のステッチはZでは通常の位置(一番綺麗に見える位置)、Bではかなり下に入って戦後すぐの初期ライダースをよく再現しています。ということはステッチ位置がどうも合っていないんですよね、右左が。これは一体どういうことなのか製作者に聞こうと思ったら、製作者自体がいなくなってしまってので、聴けず仕舞いでした。

以前に96年にリリースされたマッコイズLeeは1953年あたりのモデルをかなり忠実に再現していたのですが、どうもこちらは時代とディティールが合っていないように思います。

左綾のこれ専用の生地はよく出来ています。本チャンのLeeよりももっとメリハリが強い色落ちをしますが、穿き込んだやつを見ると、かなりのものです。フラッシャーやLeeを愛したマックイーンを配したタグなどは良く出来ています。このあたりはマッコイズらしさってとこですかね。
あとお値段もマッコイズらしさが出ていますが。

今週の一枚:「FOLKWAYS アメリカの心」 1988

2006年05月29日 | Fuku-music
【Fuku】

アメリカは、日本に比べると歴史の浅い国ですが、アメリカ国民の一般大衆に歌い継がれてきたフォークソングやブルースという財産があります。先日の「Classic Railroad Songs」の時にも書きましたが、つらい労働を少しでも忘れるために歌いながら働き、また歌って踊って日々の労働の疲れを癒す、ということが日常的であり、そういった口伝えで伝承された古いワークソングやブルース、地域でのみ演奏されている古謡などから、民衆の演説や詩の朗読、町の音や山の中の虫の音に至るまで、アメリカの様々な音源を収集して、それをレコードにして残し、その音を全世界に届けようと1948年にMoses Ashが設立したレーベル「Folkways」。
この礎を築いたのが2人の対照的な偉大なるアメリカを代表するシンガー、"Woody Guthrie"と、"LEADBERRY"こと"Huddie Ledbetter"で、Folkwaysはこの2人のレコードセールスによってその後の経営が成り立ったと言われています。アメリカの民衆は、こうしたレコードから自分の国の伝統とか威厳を学び、それをまた自分の人生に投影させて生きてきました。しかし、ロックミュージックが偉大なるビジネスとして成長していく中で、こういった地味な音源を収集して維持管理し、レコードとしてリリースしていくことを商業ベースで維持していくことは難しくなってしまいました。

そこで、このアメリカの偉大なる音のアーカイヴスを商業ベースとは別の世界で引き継いで後世に伝えていくことに手を上げたのが、アメリカ国立博物館(スミソニアン協会)であり、その活動をサイドから援助するために、若い時にFolkwaysのレコードを聴いて、またWoody Guthrieの生き方に憧れてこの世界に入ったBob Dylanが立ち上がり、この運動に共鳴するミュージシャンを集めて製作されたのが、この「FOLKWAYS ~アメリカの心~」(原題:Falkways A Vision Shared Tribute to Woody Guthrie and LEADBELLY)です。

このライナーに、スミソニアン協会が膨大なFolkwaysのコレクションを、過去に協会に寄贈された大きな美術コレクションと同格で買い取ることにした理由が書いてあります。
音楽は美術とちがって、その音を聴くことができなければ、保存していく意味がなく、そのためにスミソニアン協会は、これらの音源のアーカイヴスをいつでも聴ける状態に保ち、未来の世代のアーティストや学者のために、世界の音を記録して残すという伝統を残し、そして、そのレコードに収められた音を広く一般大衆の人々が簡単に聴くことができるようにすることを宣言しています。
このビジョン、素晴らしいですね。そしてこの趣旨に賛同して、本当のアメリカの良心とも言えるフォークウェイズレコードを守るため、集まったボブディランやピート・シーガーを始めとするスーパースターたちの活動にも敬意を表します。このアルバムの全ての収益はスミソニアン協会がフォークウェイズレコードのコレクションを獲得・運営するため資金にあてられたそうです。そして今はSmithsonian Folkwaysレーベルとして運営されており、Smithsonian Folkways RecordingsとしてリリースされるCDだけでなく、過去の音源は殆どがオーダーによってCD-Rにコピーして安価で販売するなどの活動を継続しています。

もろゴスペルの真髄を聞かせてくれる"SWEET HONEY IN THE ROCK"が無伴奏で聴かせてくれる「Sylvie 」から、ディランは若い頃からお得意の「Pretty Boy Floyd」、"BRUCE SPRINGSTEEN"がシャウトする「I Ain't Got No Home」「Vigilante Man」、この頃はまだ若手だった"U2"の「Jesus Christ」、そして最後はWoodyとLEADBERRYとは公私ともに一番親しかった"PETE SEEGER"とFolkwaysでデビューした"DOC WATSON"に高校生のコーラス隊が一緒に唄うアメリカの第二の国歌「This Land Is Your Land」まで、ボランティアとは思えない熱演の数々、これは本当に"アメリカの心"を守るために立ち上がった良心と敬愛に満ち溢れた素晴らしいアルバムです。

Folkways: A Vision Shared-A Tribute To Woody Guthrie And Leadbelly
邦題:フォークウェイズ ~アメリカの心~
25DP-5219
1988.09.28
CBS/SONY RECORDS

The Derby Day

2006年05月28日 | Fuku-others
【Fuku】

以前のページを見ていただいた方ならば、私の競馬好きはご存知かと思います。以前ほど競馬場には行かなくなりましたが、いまだに細々ではありますが、続けていますよ、競馬。
今日は年に一度のダービーデイ。たまには予想披露もいいかな、と思い、久々の"Fukuちゃんのこの一頭"。

昨年は、ディープインパクトのためのダービーでしたが、うってかわって今年はかなり混戦です。まさに戦国ダービーでしょう。
皐月賞で人気を集めたアドマイヤムーンかフサイチジャンクが順当に皐月賞で勝っていればこのような混戦にはならなかったのですが、メイショウサムソンの早い抜け出しについていけずに3,4着。別路線から勝ち上がってきたアドマイヤメインや、ギリギリ間に合った大器マルカシェンク、もう一頭のG1ホースとなったロジック、などなどの台頭で、実力差は殆ど無しという評価になってしまいました。皐月賞1,2着馬をどう扱うかがポイントですが、このメンバー上位10頭は、何回やっても結果が全て変わってくるほどの実力拮抗だと思います。そうなると後は重い馬場の巧拙と府中の2400mをこなせるだけの血統的な裏づけがあるかどうかですね。

という訳で、私の狙いは皐月賞組よりも別路線組、特に前走を勝ち上がってきた2頭、青葉賞を楽勝したアドマイヤメイン、府中のマイルで素質開花したロジックを中心に置きます。
ロジックは短距離血統だからとか前走(NHKマイルカップ)は武豊が上手に乗ったからとか言われていますが、単なる短距離血統では府中にマイルは勝てません。
アドマイヤメインはマイペースに落として逃げることが出来れば相当粘るでしょう。逃げ切りもありの対抗です。
まとめて負かせば骨折明けの前走はあくまで試走で今回が勝負気配プンプンのマルカシェンク、上手く乗って内をつければのドリームパスポートまで。メイショウサムソンは最後の坂が乗り切れるかどうか、フサイチジャンクはどうも勝負どころで力を抜く癖が気になります。

◎ロジック
○アドマイヤメイン
▲マルカシェンク
△ドリームパスポート

#もう30年以上日本ダービーを見てきましたが、いまだにダービーの日だけはソワソワします。

[さて、レースを終わって]

いいダービーでした。天気も良くなり、非常に清清しいダービーでした。
馬場はやはりかなり重く力の要る馬場となりました。ただ、2冠を獲得したメイショウサムソンには馬場は関係なかったですね。こんなに強くなっているとは思っていませんでした。文句なしの勝利、他馬と比べて完全に頭一つ抜けましたね。石橋騎手の落ち着いたプレーも見事でした。好位置につけて、目標をアドマイヤメイン一頭に絞っての直線勝負、最後はかなり余裕がありました。昨年に続いて三冠馬誕生の可能性を残して秋まで無事に夏をすごして欲しいです。

結局、私が推奨した4頭は全て5着以内の掲示板には載りましたが、肝心のアタマが外してしまってはイカンですね。でもまあ期待したロジックとマルカシェンクの最後の追い込みの脚は秋に向けてこれからの活躍を期待させるものでしたから、もう大満足です。ドリームパスポートは渋いですね。こういうタイプはいつもいい所には来るけど、なかなかG1は取れないというのが多いのですが、この馬はそうなって欲しくないですね。
力を存分に出し切って2着のアドマイヤメインは予想通りでした。距離が伸びてもまだまだイケルでしょう。久々に出た力のある長距離タイプの逃げ馬で今後が愉しみです。

馬券はとれなかったけど、十分に満足できたダービーでした。また明日から来年のダービーに向けての厳しい戦いが始まります。競馬はやめられないですね。

モスグリーンの色って

2006年05月27日 | Fuku-Pants
【Fuku】

ディスプレイで再現するのって難しいです。どうも皆ベージュっぽく写ってしまいます。ちゃんとライティングして、それこそ三脚も使ってちゃんと撮ればいいのかな、とも思うんですが、そんな機材ないしねえ。まあでも、このJoe McCoyのピケパンツはもう履きすぎて色自体がスッカリと落ちてますから、ライトブラウンとかベージュっぽく写っているのはある意味まあ本当の色なんですけどね。

正式なLot番号は、Lot.818Gで、確かLevi'sの920シリーズに対抗して色のイニシャルで識別していたと思います。ブラックが818Kでブラウンが818Bで、あれ??アイヴォリーはなんだったかなあ。今度調べておきます。

このピケパンツはかなり細身で私なんて太ももに合わせると1サイズアップしないと駄目だったんですが、なんとか頑張って通常サイズでも穿けるようになりました。かなりLevi'sのピケを研究しており、特に驚いたのは紙パッチで、印刷がちょっと濃いのですが、そのパッチの素材感が非常によく似ており、同じように何度か洗うと周囲からヒビワレしてきます。
今の時期にはピタリですね。素材感も非常に良く出来ていて、穿きこむと非常に柔らかくなり、感触とフィット感はちょっとヤミツキになります。

これからの時期はやっぱシアサッカーのプルオーヴァーなんてピタリですね。足元はTevaのサンダルでね。

#おおっ、明日は年に一度のダービーデイ(^^;;;;;;

名古屋Lee

2006年05月26日 | Fuku-Pants
【Fuku】

別に名古屋とLeeとは特に関係ないんですが、こないだのGW中の5月3日に、ウェアハウスの名古屋直営店がオープンしたのですが、その記念に出たのがこの"名古屋店開店記念限定Lot.102ライダース"です。モチーフになっているのはLeeの40年代の大戦後の右綾ライダースで、カウボーイからライダースへ移行した直後のモデルだそうです。キモは右綾ということで、以前にもウェアハウスの設立直後の96~7年に同じ右綾のカウボーイモデルをリリースしており、それは結構気に入って散々穿いたのですが、左綾のライダース初期モデルとの違いはなんといってもヒップポケットの形状と位置で、右綾モデルのほうがちょっと小さくて細身のポケットが離れた両端に配置されていたのですが、今回の名古屋限定も同じような仕様でちょっと小さめのポケットが離れて配置されていて、かなりリアリティがあります。

シルエットは腰周りはかなりゆったりめですが、太ももから膝下にかけては結構細くて、裾に向けて少しだけテーパードしています。当時のオリジナルよりは若干細身かと思いますが、その分非常に綺麗なスッキリとしたシルエットになっています。ボタンはUNION MADE刻印の鉄ボタン、リヴェットの形状と素材、前のポケットの開き具合とウォッチポケットの大きさまで、もう完璧の出来です。

革パッチが横に大きいとかボタンがあっていないとか生地が1000(1000XX)の使いまわしとかいろいろと言う方がいるかもしれないけど、そんなことはドーデもいいぐらいの完璧なLeeモデルだと思います。
開店記念ということで、デニム生地でLeeっぽいポケット(スナップボタンも使えます)がついたバインダーがオマケについての100本限定。
本当は名古屋まで行って買いたかったんですが、そんな時間とヒマもなかったので、通販で買おうかと思っていたら、代官山店にも数本入荷と聞いて即買いしました。これからが愉しみです。

#名古屋店ですが、かの"ういろう"で有名な大須観音のすぐ近く。コメ兵のすぐ近くにオープンしたそうです。私も画像だけ見せてもらいましたが、かつての茶屋町店を思いおこさせる2階建ての非常に雰囲気のあるお店でした。今度行ってみます。

麻(リネン)ダック

2006年05月25日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

鉄道シリーズは終わったけど、また出てきたカヴァーオール。ただ、今日のはかなりのクセモノです。私は原宿のLuby'sさんで手に入れたのですが、Lee by Sammlerの麻で作られたカヴァーオール。これはちょっと珍しいよ。製作は、6月号のF&Eでも紹介されてましたが、我々には神宮前のHarrisでよくお世話になった"欣ちゃん"こと寺本氏が主宰する"35 Summers"で、なんでも40年代のスウェーデン製の麻で織られたダック生地(ダックと呼ぶにはちょっと華奢ですが)をデッドストックで手に入れて、それをEDWINのライセンスの元でカヴァーオールに仕立てたものだそうです。

Leeのオリジナルではこういったディティールのカヴァーオールは無かったはずなんですが、Leeっぽいキモはしっかりと押さえていて、それにスラッシュポケットを付けたり、脇の下のベンチレーション穴や、パイピングでしっかりとした袖付けした丁寧な縫製など、凄く洗練されたカヴァーオールに仕上げてあります。こういったオリジナリティってのも結構ウレシイですよね。なにがなんでもオリジナルに忠実ばっかじゃあ面白くないしね。ボタンやタグ、紙タグは忠実にLeeを再現してます。

これは最初は半信半疑で買ったのですが、着てみて良さがわかりました。テーラードのジャケット代わりにもなるし、何といってもシルエットが最高でかなり身幅はあるのですが、ヘンなダブつき加減も無しで、非常に重宝しているジャケットです。おまけにGreen Duckをデザインした非常に良く出来た箱付きなんですよ。ウレシイですね。こういったシャレ心って。余裕が感じられます。値段もお手ごろでこれは絶対にお勧めです。結構前に製作されたもので、しかも手に入った生地分しか作っていないので、もう残りが少ないようです。

と、久々に煽ってしまった(^^;;;;;;;。

Pecos Bill 3

2006年05月24日 | Fuku-Shoes
【Fuku】

そろそろ毛色が違うものってことで、またまたペコスシリーズの第3弾。こちらは同じRedWingのペコスでも品番が1166で、こないだの9662255よりもさらに古く60年代中期ぐらいのものです。形は966とほぼ同じですが、このほうがさらに細身でトゥの形状やソールの形状もちょっと違います。
ソールにはRedwingの赤刻印とWORKとNeoplaneのグリーンの刻印が目立ちますが、これは60年代に見られるソールの特徴です。

これはサイズが8HのBワイズでかなり細いのですが、細い分、履いてみると本当の格好いいシルエットになります。さすがにBワイズはキツイのですが、革がオイルがまだまだ残っていて非常に柔らかいので、履いているうちに伸びてくるのではと期待してます。まあそれでもなんとか履けますけどね。

#またまた定番ですが、例によってさらに古いこの箱だけでもオカズにご飯が喰えます(^^;;;;。

機関士助手

2006年05月23日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

まだあった鉄道シリーズ。今日はJoe McCoy 8 Hour UnionのShort Coverallです。ショートカヴァーオールというのはあくまで日本的な独特のネーミングで、襟付きのエンジニアジャケットという言い方もできますが、正直正式な名称ってよく判らないですね。これもまた、機関車の石炭をくべる機関士助手の方が着ていたジャケットというのはどうも本当みたいです。Reservoir Jacketの時と同じで、狭い機関車の運転台で、軽快に動けることを前提に着丈を短くしたしたジャケットでフィット感を増すために背中にはバックストラップがついてこれを絞って身体にフィットさせて着るのが正式な着方のようです。

これはヒッコリーストライプですが、このシリーズでは10ozデニムとブラックダック生地の3パターンがラインナップされていました。私は結局はこちらもなんだかんだで3パターン全て手に入れました。これの元となっている同じ8 Hour UnionのBrakeman Coatと比較すると、身幅やアームホールがかなり細くて、全然別もののシルエットで、ボタンもこちらはすべてチェンジではなくてぶっこみのボタンがついています。サイズ選択が結構難しくて、Brakemanでは38で余裕があったのにこれの38はギリギリジャストでした。私には40がベストサイズのようです。

結構、いろんなモノに似合うので、これも重宝してます。ヒッコリーストライプは見た目が柔らかい印象なので、インナーは特に選ばないですが、やはり一番似合うというか私が好きなのは、プリントの派手派手Tシャツの上に羽織る着方です。パンツは意表をついて細身のピケパンツなんかも結構合いますよ。

今週の一枚:「アウト・オブ・マインド」加川良 1974

2006年05月22日 | Fuku-music
【Fuku】

衝撃的なデビューから早35年、今も変わらず現役で唄い続ける、元祖"関西フォークの伊達男"こと加川良氏。彼にとっては4枚目にあたりフルアルバム「アウト・オブ・マインド」です。
この前のアルバム「やぁ」(キングベルウッドレーベル)、その前の「親愛なるQに捧ぐ」(URCレーベル)がこの手のアルバムとして異例のセールスを記録したことを受けて新作が待たれていた1974年10月、ようやくリリースされたアルバムで、私はこのアルバムを当時通っていた高校の近くのレコード屋に延々6ヶ月前から予約して発売日に手に入れたことをよく覚えています。

加川氏の魅力はよく語られることですが、ルックスと声ですね。当時のフォークシンガーとしては非常にアカぬけた風貌で、靴はいつものワークブーツに細身のブルージーンズ、シャンブレーのワークシャツか品の良いウェスタンシャツ、髪の毛はサラサラのサーファーカット、そんな格好をしている歌い手は他にはいなかったので大変目立ちましたが、35年経った今でも変わらずのルックスを保っていて、頭はハゲもせずに相変わらずのサラサラヘアー、ちょっとお顔の皺は目立つようにはなりましたが、とても御年58才を超えているとは思えないお姿でした。
また、当時から低音の伸びの良い艶っぽい声は今も健在で、あの独特の節回し(加川節と言われた)も今も全く変わらずです。

この人は音楽出版会社のサラリーマンであったのが、かの高田渡氏らと出会ってからフォークソングの世界に引きずり込まれた形で唄うようになったのですが、彼の音楽指向はもともとロック寄りであり、そのため、彼の歌には非常にロックテイストが強いものも多く、バッファロー・スプリングフィールドとか、ザバンドとかの影響を受けたと思われる曲もあります。
衝撃デビューとなった「教訓1」の印象が非常に強いので、先鋭的なメッセージシンガーと思われがちですが、初期には内省的な詩が目立つものの、このアウト・オブ・マインドあたりから、ロードソング的なものが目立つようになり、この後の3作品は完全にサザンロックの色濃いロードソングばかりのアルバムとなっています。

当時の超有名フォークシンガーの金沢での事件を歌った「2分間のバラッド」や、高田渡氏の長男漣くんの誕生にささげた「子守唄をうたえない親父達のために」などがこのアルバムの代表曲と言われていますが、私は、南部色の強い「たかが私にも」や「こんばんはお月さん」のハモンドオルガン(佐藤博氏演奏)をフューチャーした粘りっこいロックテイストの曲のほうが好きでした。以前に紹介した鈴木茂氏率いるハックルバックの全面的バックサポートが非常に効果的で、74年という時代を代表する日本の優れたロックアルバムの一枚であると評価しています。


アウト・オブ・マインド 加川 良 1974 originally released by King Bellwood Record Co., Ltd.
CHOPD 050, 1997 king Record Co., Ltd. Distributed by Vivid Sound Corporation.

ダブルブレステッド

2006年05月21日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

そろそろ最後かな、という鉄道シリーズ。今日はDouble Diamondの超珍品、ヘンプデニムのダブルのカヴァーオールです。

これも2001年春夏のドサクサの時にリリースされたもので正式な名称はよく知らないのですが、このダブルの前立てとダブルにもかかわらずの全てチェンジボタン、使っているヘンプデニムは色が微妙でライトブルーという非常に変わったもので、このオリジナルがどんなものであったのかは知りませんが、かなりマニアックなところをもってきたなあ、という印象を当時受けました。

デザイン的にあまり好きになれずに最初は殆ど着てなかったのですが、他のヘンプデニムのパンツとかジャケットが結構着込むといい風合いが出てくることが判ってから、これも結構愛用するようになりました。結構コシのあるデニムでなかなか柔らかくはならないのですが、質感とか肌さわりは結構いいです。

見た目が結構ゲテ系なので、合わせるのが難しいのですが、シンプルなTシャツの上とかが一番合いますね。この時期結構着てます。
着丈が短いので、これも機関車の助手が着ているのが正しいのかもしれませんが、どうも鉄道シリーズとは直接は関係ないのでは、とも思える変わったジャケットです。いずれにしても1900年代ぐらいのニオイがプンプンですが、あまり古さを感じさせないですね。

今日は、Mike Seegerの「The New Market Wreck」を聴きました。

炭水車

2006年05月20日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

いい加減にしろ、という声も聞こえてきそうですが、まだ続く鉄道シリーズ。今日はJoe McCoy 8 Hour UnionのReservoir Jacketです。

これは本当に名品です。このヴァリエーションは10ozデニムとランダムヒッコリーストライプ、それに毛布ライニングがついた191-Bモデルの3パターンがあるのですが、全て持っています。このデニムのなんてサイズ違いで買いました。というのもこの原型となっているLee 91-Bはデニムジャケットの中でも私が最高に好きなジャケットで、オリジナルでも結構ハマったものですから、当然これもまたハマッたという訳です。

右胸の小さめのポケットが追加されたおかげで非常にバランスがとれて、またオリジナルと比較して着丈を短くしたことにより日本人にも似合うシルエットとなっています。赤のカンヌキ止めもかなり目立ちます。これはサイズ40なんですが、若干大きめをガヴァっと羽織るって感じがこのジャケットには一番似合っているかな、と思って結構着込みました。

Reservoirって貯水タンクや貯水所という意味なんですが、ちょっと意味を広げてみるとおそらく機関車で釜炊きをする機関助手が着るジャケットをイメージしているのではと思います。蒸気機関車の狭い運転台で機敏な動きが要求される機関助手には、着丈が短い動きやすいジャケットが似合います。水を貯めたタンクと石炭を一杯積んだ炭水車の上で動き回るCasey Jonesの姿が目に浮かびます。

今日は、Lead Berryの「Rock Island Line」でも聴きますかね。

制動手のコート

2006年05月19日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

このシリーズまだまだ続きます、ってことで今日は定番中の定番、Joe McCoy 8Hour Unionの名作ブレイキマンコートのランダムヒッコリーストライプです。ブレイキマンとは1920年代ぐらいだと、まだ機関車のブレーキだけで列車全体を止めるには力不足(というか空気制動がまだまだ甘い時代であった)で、機関車だけでなく、車掌車の屋根の上にあるブレーキレバーを操作する役割を担当する者(ブレーキマン)がどの列車にも乗っており、また、貨物車の入れ替えをするヤードで、貨車が暴走しないように必ずブレーキマンが添乗して入れ替え作業をしていました。そういった重大な使命を負っていたワーカーたちが着ていたワークコートがブレイキマンコートです。

これは、Joe McCoyがスタートして最初にリリースされたカヴァーオールであり、20年代のLevi'sの角ポケットのカヴァーオールやPAYDAY、Hercuresの20年代のやつをモチーフにして、現代に合うように若干ウエストをシェイプしているものの、1930年代のカヴァーオールの特徴を全て盛り込んだカヴァーオールの代表作とも言うべき傑作です。チェンジボタンの形状、ヒッコリー生地のちょっと染めの甘いところ、ユニオンチケットの縫いつけ、等など、どこももう言うことないくらいに見事に再現しています。

これは長年愛用したので、かなりアジが出ています。特にヒッコリーストライプの染めが擦れてかなり薄くなっているところなんかはもう殆どヴィンテージものと見分けがつきません。サイズ的にもこれは38で余裕があるぐらいでカヴァーオールとしては理想的なサイズどりをしています。
見た目がストライプで結構洒落ているので、これもまた結構着まわしが利きます。寒い時期には下にウールシャツとかへヴィウエイトのスウェットパーカを着たり、ハリスツイードのジャケットを着たりしてます。ブレーキレバーは引きませんけどね。

赤くて古くて

2006年05月18日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

このシリーズは結構続きますねえ、ってことで今日も続くカヴァーオールシリーズ。これは正確にはワークウェアというよりは、殆どカヴァーオールのオリジンとも言うべき、1869年のサックコートをモチーフにして、マッコイズが2001年にリリースしたへヴィ杢ストライプピケの生地を使ったサックコートです。

これは、DoubleDiamondではなく、マッコイズのデニムラインのブランドであったJoe McCoyの原型ともいうべきJoe G McCoy & Bros.ネームの革パッチがついています。
ディティールは、裾の形状を見ても判るとおりのの18世紀のクラッシックなテーラードのジャケットを原型として、4つのパッチポケットをリヴェットで留めただけの非常にシンプルなもので、ボタンは鉄製の四つ穴のボタンを糸で縫い付けただけ、シルエットは全くシェイプのないゆったりしたもの、見た目には色は派手ですが非常にシンプルなジャケットです。
ただ、よく見ると革パッチの上のストラップの取り付けとか、袖口のステッチとか、裏から見るとわかるパイピングを使った丁寧な縫製など非常に凝り凝りのジャケットであることがわかります。
色はこの赤ベースとそれからもうちょっと地味目のブルーベースの2色ですが、ブルーのほうもも赤のストライプが入っていてすごく洒落た感じの印象を受けます。

以前にも書いたかもしれないけど、これが出た2001年は丁度マッコイズのゴタゴタが表面化した時で、まともなカタログも出なかったのですが、そんな中でリリースされたラインナップは、特にこちらのJoe McCoyのラインでは非常に面白い凝ったものが多くて、皮肉にも最高のクオリティのアイテムが最後の年に大量リリースされるという事態になってしまいました。

交通博物館

2006年05月17日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

こないだの日曜日、長年にわたって全国の男の子たちの"夢と希望のパラダイス"であった東京神田の交通博物館が70年の歴史に幕を閉じました。
私は丁度東京ディズニーランドに行ってたので、最終日に立ち会うことは出来なかったのですが、うちの息子はつい先日に行ってきて最後の勇姿を眺めてきたそうです。

私はもう幼稚園の頃から親に連れられてしょっちゅう行ってたので、小学校高学年の頃にはもう何処にナニが展示されているのか館内の配置を丸暗記していたくらいで、その後も友達と通って、館内の図書館には結構お世話になりました。息子が出来てからは、今度は自分がお供でこれまたしょっちゅう行ってました。展示物が私が子供の時に見たものと全く変わっていなかった(特に2F,3F)のが、うれしかったです。
私が一番好きだったのはあそこの食堂で、つい最近まで営業はしていたそうですが、昔の食堂は当時のホンモノの食堂車で食べられるハンバーグとかカレーが食べられるのが楽しくて、斜め向かいの"肉の万世"には見向きもせずに食べてました。

子供と行った時には、御茶ノ水駅側の吹き抜けの立派な大理石を使った階段や、いっつも映写されてた昭和14年製作の映画「鉄路」がすっごく懐かしくて、子供をホッタラカシにして、自分のほうが楽しんでしまったなんてこともありました。

これでまた東京の名物が一つ消えていきました。

画像のほうはまたまた鉄道つながりですが、昨日に続いて1900年代の鉄道にかかわる労働者たちが着ていた上着をモチーフに、こんどは織り込みのストライプ生地を使った、マッコイズのDoubleDiamond(DD)シリーズから出た"Promontory Coat"です。こちらは2001年の春夏でリリースされたものでカタログには未掲載のものですね。以前にトッチーさんがこれのヘンプデニムのやつを出してましたが、デザインが全く同じなのになぜか別ものに見えます。昨日のGandy Dancer Coatと同じく、存在が派手な割りには結構着まわしが利いて、なんにでも合わせ易いです。

これを着て、Doc Watsonの「Wabash Cannonball」でも聴きますか。