+20

Real Jeans & McCOYSTA Millennium Special

制動手のコート

2006年05月19日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

このシリーズまだまだ続きます、ってことで今日は定番中の定番、Joe McCoy 8Hour Unionの名作ブレイキマンコートのランダムヒッコリーストライプです。ブレイキマンとは1920年代ぐらいだと、まだ機関車のブレーキだけで列車全体を止めるには力不足(というか空気制動がまだまだ甘い時代であった)で、機関車だけでなく、車掌車の屋根の上にあるブレーキレバーを操作する役割を担当する者(ブレーキマン)がどの列車にも乗っており、また、貨物車の入れ替えをするヤードで、貨車が暴走しないように必ずブレーキマンが添乗して入れ替え作業をしていました。そういった重大な使命を負っていたワーカーたちが着ていたワークコートがブレイキマンコートです。

これは、Joe McCoyがスタートして最初にリリースされたカヴァーオールであり、20年代のLevi'sの角ポケットのカヴァーオールやPAYDAY、Hercuresの20年代のやつをモチーフにして、現代に合うように若干ウエストをシェイプしているものの、1930年代のカヴァーオールの特徴を全て盛り込んだカヴァーオールの代表作とも言うべき傑作です。チェンジボタンの形状、ヒッコリー生地のちょっと染めの甘いところ、ユニオンチケットの縫いつけ、等など、どこももう言うことないくらいに見事に再現しています。

これは長年愛用したので、かなりアジが出ています。特にヒッコリーストライプの染めが擦れてかなり薄くなっているところなんかはもう殆どヴィンテージものと見分けがつきません。サイズ的にもこれは38で余裕があるぐらいでカヴァーオールとしては理想的なサイズどりをしています。
見た目がストライプで結構洒落ているので、これもまた結構着まわしが利きます。寒い時期には下にウールシャツとかへヴィウエイトのスウェットパーカを着たり、ハリスツイードのジャケットを着たりしてます。ブレーキレバーは引きませんけどね。

最新の画像もっと見る