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Real Jeans & McCOYSTA Millennium Special

線路のスパイク

2006年05月16日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

続けて鉄道つながりですが、1910年代の鉄道にかかわる労働者たちが着ていた上着をモチーフに2000年にマッコイズのDoubleDiamond(DD)シリーズから出た"Gandy Dancer Coat"です。Gandy Dancerって何のことなのかよく判らなかったのですが、要するに鉄道を敷設する時にレールを留める釘(スパイク)を打つ方々のことの俗称だそうですね。意味を広げて鉄道を作った人達を指す言葉だそうです。

見れば判るとおりのウォーバッシュ・ストライプの生地を使っています。このストライプは染抜きでインディゴブルーのドリル生地に白い小さな点々をライン状にプリントしたもので、非常に手のかかる染色工程を経ており、白い点のプリントは地のブルーが褪色していってもストライプは綺麗に残るようになっています。

ディティールは非常にシンプルで、この後のワークガーメントにはポピュラーになるチンストも無く、胸の時計を入れる小さなポケットと両側のパッチポケットのみで、ワークウェアとしてはまだまだ未成熟の感があり、どちらかというとヨーロッパのテイラードのジャケットの名残がまだ感じられるデザインです。チェンジボタンは袖口の小さなボタンまで全て取り外し自在で、自由にボタンは取替えて自分なりのオリジナルジャケットに仕立てることが普通であった時代の特徴をよく再現しています。

これはモノ自体はかなり強い存在感を示しているのですが、その割には結構着まわしが利いて、普通のBDシャツにチノパンスタイルにもよく似合います。ただし、足元だけはプレーントゥのワークブーツが似合いますね。できるだけ古い時代のやつね。

今週の一枚:「CLASSIC RAILROAD SONGS」 2006

2006年05月15日 | Fuku-music
【Fuku】

最近手に入れた一枚です。これはもうジャケットだけで買う所謂"ジャケ惚れ"ですね。見ればお判りかと思いますが、着込まれたショートのエンジニアジャケットにおそらくのオーバーオール、モロに"鉄道の人"が手を上げて走り去る貨物列車を見送るこの画像、もうタマリません。

アメリカのいろいろな民衆の"音"にこだわって、1948年に民族音楽編纂家のMoses Ashが設立した"Folkways Records"が残した膨大なるアーカイヴの中から、鉄道に関する音楽を29曲集めたコンピレーションアルバム「CLASSIC RAILROAD SONGS」です。

19世紀、アメリカの鉄道建設が全土に広がった頃から、鉄道を作った人々は日々の労働の厳しさを忘れるために、皆口々に歌を口ずさみ、それが人づてに伝承して著名なワークソングとして遺されたり、鉄道の旅が普通に人々に広がると、それにまつわるいろいろな逸話を歌にして当時の歌手がレコーディングしたり、また、鉄路を豪快に走る機関車の音になぞって楽器を演奏して軽快なダンスミュージックとして世に出す、というように鉄道にまつわる音楽は当時のアメリカの民衆にとって非常にポピュラーなものであり、20世紀に入ってからはラジオを通じて、そのような音楽がアメリカ全土に広まりました。

このアルバムで取り上げているのは、そうした人々の間に広まった鉄道(鉄道員)に関する音楽で、Woody Guthrie、Pete Seeger、Cisco Houston、おなじみのNew Lost City Ramblers、LeadBerryなどの有名どころから、Virginia Mountain Boys、Iron Mountain String Bandなどの渋めのところまで網羅した27トラックに実際の機関車の音源2トラックを加えた29曲、71分間の鉄路の旅、旅のお伴の豪華なブックレットまでついて、20世紀前半の鉄路の音を届けてくれます。

鉄道マニアの方はもちろん、ワークウェア好きの方にも楽しめるアルバムです。ジャケットにググっとキタ方はぜひどうぞ。

CLASSIC RAILROAD SONGS from Smithsonian Folkways,
SFW CD 40192, 2006 Smithsonian Folkways Recordings

鉄道の人

2006年05月14日 | Fuku-Shoes
【Fuku】

続けて、マッコイスタだったらちゃんとマッコイズのブーツも出せ!!の声に応えて、懐かしのRailman Bootsも出しましょう。

Railmanは2足をガリガリに履きこんだので、これは残った唯一のデッドストックですが、ちょっとガラスフィニッシュの輝きが失われています。ちゃんと磨いていればもっとピカピカに輝いているはずです。この形、今どきでは考えられないクラシックなスタイル、トゥの丸み、新品時で既に大きく反り返っているソール、こちらは昨日のベアヘッドよりももっと古い時代のブーツがモチーフです。カウハイド一枚革はかなり硬めで、最初は足に馴染ませるまでちょっと時間がかかるという厄介なやつですが、慣れてくると結構履き心地が良くなり、ソールの反り返り具合も自分に適合した角度に変化してきます。
ただ、難点はどうしてもこの反り返りに沿って革に皺が入り、そこを履いた後によく手入れをしておかないと皺が深く入りすぎてヒビが入る恐れがあります。私のは2足とも同じ箇所にヒビが入りました。シューキーパーを入れてよくクリームを入れておかないと駄目ですね。

これはモロにワークパンツがピタリです。ヒッコリーのオーバーオールが一番似合います。ゴリゴリの鉄道の人スタイルが一番ですね。

熊の頭

2006年05月13日 | Fuku-Shoes
【Fuku】

マッコイスタだったらちゃんとマッコイズのブーツも出せ!!とかいうお小言が聞こえてきそうなので、ちゃんとマッコイズの最近のブーツもあるぞ、ってことで、2003年リリースのベアヘッドブーツです。
元ネタは50年代のハーマン(Herman)のプレーントゥのブーツですが、それがキャッツポウソールだったのかどうかまでは確認してません。オリジナルと比較するとかなり豪華な出来になっていますね。ソールもキャッツポゥの土台となっているレザーソールはダブルレザーの厚みだし、革はかなり上質のホースハイドで、おそらくオリジナルはカウハイドのガラスフィニッシュだったと思うのですが、比較できないほどの上質なゴーカなガラスフィニッシュです。
キモとなっているアッパーのリヴェット打ちはオリジナルどおりで、足入れ口の微妙なカーブはこの当時のブーツではよくあるデザインで、ラインマンブーツでもこういった曲線のやつがあります。
タグはモロHermanのパクリですが、ベースの色をブラウンにしてあるので、オリジナルとは全然違う印象を受けます。昔ながらの頑固なまでのグッドイヤーウェルト製法、もう言うことない欠点が全く無い(値段という人がいましたが、これは仕方ないところかなあ)、完璧なワークブーツです。ただ、完璧すぎて逆に面白みが無いとも言えるところが欠点といえば欠点かなあ。

私はブラウンとブラックと両方買いましたが、まだブラックのほうしか履いていません。ブラウンは大事にとっておいて後年におろそうと思っていたのですが、なんと今年の春夏で同じ仕様でもう一回造ることになったそうで、ストックしている意味がなくなりました。まあ、別にいいんですけどね。

原点回帰

2006年05月12日 | Fuku-Pants
【Fuku】

表参道に堂々とそびえ立つPoloショップ。開店から一ヶ月以上経ちましたが、いまだに行ってません。近所ならばしょっちゅう行ってるのですが、どうも足が向かないんですよね。GWも終わって、そろそろ落ち着いたかと思うのですが、どうもあまり行く気がしない。生来のヒネクレモノですから、大勢の人がそちらに目を向けている時にはなぜか反対を向いてしまう。アマノジャクなんですかねえ。

という訳で、こないだ納戸を探っていたら、久々に珍しいものが出てきたので、穿いてみました。21年前に買ったPoloのチノパンです。一世を風靡したフラップ付きのウォッチポケットにバックフラップ付きのポケット、サスペンダーボタンに深めのツータックと、もう80年代の意匠がバリバリに閉じ込められた逸品です。久々に穿くと最初は最近にはないパンツの太さがちょっと気恥ずかしかったのですが、慣れてしまうとこういう太めツータックのパンツも新鮮、ということで結構気に入ってその後も何度か穿いてます。
80年代中期のものですから、おそらくチノパンの製造では定評があったラ・フューンのOEMじゃないかと思います。生地がもの凄くしっかりとしていて、縫製の甘さは仕方ないけど、かなりのへヴィな着用に耐えられる仕様です。

こういうのを原点回帰って言うんですかねえ。コレを穿いて、Poloショップ行ってみます。

木釘

2006年05月11日 | Fuku-Shoes
【Fuku】

前にチョロッと予告だけ紹介したSanto Domingoのコードヴァンのブーツ、続編をアップするのを忘れてました。
まずは靴底から見てください。ここに木の釘を使っているんです。いまではよほどの高級品でない限りは熟練の技が要るこの製法は殆ど行われていないそうです。非常に綺麗に盛り上がったシャンクもWhite'sの時に感動したシャンクの張り具合と同様で中物が何かは判りませんが、かなりのしなやかさをもたらせています。前のソールは殆どダブルレザーの厚みがあり、前から見るとよく判りますが、内側に傾いており、ALDENのモディファイドラストと同様に履き込むうちにその傾きが矯正されて通常に位置に落ち着くそうです。

画像を撮ったのがちょっと前で既に徐々に履き込んでいるのですが、その履き心地はもう最高です。フットベッドが沈んでくるという説明を受けたのですが、実感として沈んでくるのが体感できるわけではないのですが、オーナーの足の形に馴染んでくるというのはちょっと判ります。かかとから土踏まずあたりまでのホールド感がこれまでに履いた靴では全く味わえなかった安定感で、本当に歩きやすいです。2年後ぐらいが本当に愉しみです。これは第二弾をすぐに買いそうです。
ヤバいです。

ハワイ

2006年05月10日 | Fuku-area
【Fuku】

ゴールデンウィークも終わると、もう心は一気に夏休みに突入です。今年は久々にちゃんとした夏休みがとれそうなので、3年ぶりにハワイに行ってみたいなあと思ってます。
うちの場合はハワイと言ってもホノルルではなくてハワイ島、そうBig Islandのことを指します。もう16年ほど前になるけど、初めてハワイ島をおっかなびっくりで訪れて以来、そのおおらかさと自然の作る造形美(特に火の王ペレが授けた火山の造るとても地球とは思えない光景)に魅了されて、もう何度も往復しています。
日本からの直行便もあるコナの街には"Hula Heaven"というHawaiian Shirtsの名店もあり、行く度に何枚か買ってます。

この島の良さはなんといっても自然と人です。現地の方々は皆、良い意味でおおらか、悪い意味でいうと適当というかいい加減というかそれが自然なんですが、皆本当にフレンドリーで異国からの来訪者に接してくれます。まあ、ハワイ島の大きな収入源はいまや完全に観光ですし、日本からの資本も沢山入っていますから、日本人は非常に多いし、リタイアしてあちらに住まいを買って定住されている方も多いですから、日本人に対する違和感は全くないんでしょうけどね。ただ、観光資源の急速な投入と発展に、道路などのインフラが追いついていないのが現状で、最近ではコナ近辺のハイウェイの渋滞が年々ひどくなってきているそうです。

あと、食べ物がウマイです。特にマンゴーは日本で食べるのがバカらしくなるくらいにウマイのが、普通の家の軒先にたわわに実ってます。

私は大体コンドミニアムを借りるので、そこを起点にゆっくりノンビリ過ごすのですが、あちらに行くとなぜか早起き(早寝するから)になり、日本では絶対に見ることの出来ない朝焼けを楽しんで、外でゆっくりと美味いコナコーヒーを飲む、というのを一番の愉しみにしています。果たして、今年は愉しめるでしょうかねえ。

トレーナー

2006年05月09日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

ゴールデンウィークもあっという間に終わりました。結局は何もしなかったですが、結構外には出ていました。やけに暑い日が一日ありましたが、ちょっと肌寒い日もあったりで、結構このようなスウェットを着て外出してました。

以前にもちょっと話したけど、この時期ならでは素肌に直接スウェットで結構気持ちよかったです。昔はトレーナーとか言って、本当に運動着みたいに着てましたが、最近は下にTシャツを着たりして結構過保護に着ていた感があります。本来のスウェットの着方はこうやって素肌にそのまま着て、汗を吸い取るみたいな感じが一番だったのかな、と再認識させてくれます。

画像は、このところ良く着ているスウェット2枚です。"NO. SACTO."のプリントが目立つWARE HOUSEの何年か前のやつは2本針、両Vのガゼット汗どめ、セットインフリーダムスリーヴという王道の50年代スウェットの復刻ですが、かなり着込んでいる割にはまだまだ型崩れしてないしっかりしたやつです。もう一方は結構珍品で、Skull Jeansで有名なアルキャミストがその創成期に作ったリヴァースウィーブで針抜きリヴ、両Vという極珍のやつで、スウェットの生地自体はこれまで見た復刻スウェットの中では出色の出来で、結構薄手ながらも裏起毛がモロホンモノっぽい極上のボロッちい感じをよく表現しているスグレものです。

このGW中は、ともに素肌に着て、下はWesternerのブラウンか、Joe McCoyのピケジーンズLot.818Gなんかを穿いて、足元は定番のミルリーフのGallopスウェードでした。

モロに公園の散歩スタイルですね。

今週の一枚:「DARK CRYSTAL」吉田美奈子 1989

2006年05月08日 | Fuku-music
【Fuku】

今週の一枚では初の女性アーチストだと思いますが、私のレコード棚では非常に大きな面積を占めている、日本を代表する"VOICES OF MUSIC"の孤高の女王こと吉田美奈子氏、の'80年代を代表する名盤「DARK CRYSTAL」です。

'83年のアルファレコードからの「In Motion」から6年、その間はどこのレコード会社にも所属せず、全くフリーの立場で'86年に自主制作で3000枚限定の超ゴスペルアルバム「Bells」を発表した以外は表舞台から姿を消していた彼女が、創美企画という広告会社が初めて手がけたレーベルの第一弾として突如表舞台に戻ってきた作品が「DARK CRYSTAL」。この一年後にはさらにこれを進化させた形の「Gazer」を発表し、アルバムプロデュースから打ち込みものの演奏、サウンドコーディネートまで全てを一人で作り上げて、改めて彼女の才能の凄さを世に知らしめました。

彼女は、非常に早くにコンピューターミュージックとCompact Diskへの取り組んでいたことはあまり知られていないのですが、YMOが世に出る前からシンセサイザーを駆使した電子音楽を取り入れて、打ち込みやサンプリングなどの技術にも早くから取り組み、このDARK CRYSTALはその彼女の多彩なる才能が花開き、多重録音のコーラスワークは当たり前ですが、フェアライトとミニ・ムーグを駆使してのベース、ドラムスの音質の厚い非常に重く鋭い音は、このアルバムの特徴であると共に、聴いた人に強烈な音の洪水を浴びせる日本では他に例を見ない強烈なファンクアルバムとしても非常に高く評価されています。

しかしながら、彼女の最大の魅力はやはりあの人間離れした"声(VOICES)"で、低音域の重く沈みこむような伸びと高音域の圧倒的な声量は、日本ではこの人に匹敵する歌い手はおそらくいないでしょう。このアルバムでも、最初の「Starbow」のラストの盛り上がりはもう殆ど人間業とは思えない血管が切れそうなスリリングな声を聴かせてくれます。7曲目の「凪」のスローな心地よいバラッド、8曲目(ラスト)の「December Rain 」の殆ど一発録音のピアノ弾き語りは、彼女本来の圧倒的な高音と声の伸びを聴かせてくれて、このアルバムの白眉だと思います。

創美企画盤は、鋤田正義氏の画像と故ペーター佐藤氏のアート・ディレクションも秀逸で、この後'95年に再発されたMCAビクター版ではジャケットが変更されてしまったのが非常に残念です。これはオリジナルのほうです。

1973年の「扉の冬」でデビュー以来、30年以上にわたって日本のポップミュージックの本当の歌の女王(ディーヴァ)として今も活躍し続けている彼女。
最近もてはやされている若手のディーヴァと呼ばれる女性シンガーが、ケツをまくって逃げ出す(^^;;;;;;ほどの圧倒的な声の存在感。今後も第一線で活躍して続けて欲しいですね。最新作の「Spangles 」も秀作です。

DARK CRYSTAL MINAKO YOSHIDA
SHB -1001, 1989 SOHBI KIKAKU CORPORATION,

コートスタイル

2006年05月07日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

Double Diamond(DD)シリーズのシャツ第一弾は、この時期に相応しいヘンプシャンブレーの丸襟もの、リリースされたのが2001年の春夏でこの時はカタログにも未掲載だったために正式な名称は不明ですが、1910年代のシャツデザインを忠実に復刻したものです。

そもそもDDのシリーズは20世紀の入ってすぐの時代、労働者の衣料が一大ビジネスとして全米的に広まりつつあった時代、イギリスからの伝統的なテーラードの精神を基本に取り入れて、そこにアメリカ特有の機能美と頑固なまでの耐久性を取り入れた衣料をモチーフとしており、その意味では、このシャツなどはその典型ともいえるでしょう。
生地は耐久性と通気性に優れた麻と綿の混紡、襟は伝統的なドレスシャツの流れを汲む台襟付きの丸襟、シャツの裾はこれもまた伝統的なコートスタイルで合わせが丸く重なり、トラウザーズにタックインした際にしっかりとホールドされる機能をそのまま受け継いでいます。ボタンは大変豪華な貝ボタンを使って、非常に丁寧かつ頑強な縫製により非常に高級なワークシャツに仕上げています。

このシリーズのシャツはちゃんとタックインして着るようにしています。パンツにはやはりウォーバッシュストライプのシンプルなワークパンツや、生成りのコットンダック地のパンツなんかが合いますね。でもあくまでワークシャツですから、ガンガンに働いて働いて擦り切れるぐらいに着込まないとこのシャツの本当の機能美は出てきません。まだまだですね。

赤い河

2006年05月06日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

Joe McCoyのWestern Ranchmanシリーズのシャツ、"Red River"です。はっしーさんに譲ってもらったもので、このカラーデニムの質感に惚れて早6年、色もかなり落ちてもうサーモンピンクになりました。

このシリーズはサイズ的にピタリとはまるのでかなり愛用していますが、ウェスタンシャツにありがちな着丈の長すぎ(日本人には)が微妙に調整されていて、丁度良いバランスのシルエットが気に入っている一番の要因ですね。

カラーデニムでも他にエッグプラントもありますが、やはり目立つのはこの赤です。コットンサテンのブルーもかなり目立つ色でしたが、これには勝てません。あとチェックでも微妙にぼやけたチェック柄からワーク調のはっきりとしたチェックまでいろいろとヴァリエーションがあり、このシリーズは本当に楽しませてくれました。ネーミングもまた、"Shawnee Trail"とか"Eldorad"とか凝ってましたねえ。ネーミングに惚れて買ってしまったということもありました。

このあたりのシリーズも少しづつ紹介していきたいですね。ネタは一杯あるので。


涼風ブーツ

2006年05月05日 | トッチー
【トッチー】

ここのところ、気候はすっかり初夏のようですね。昨日今日と妻の実家に帰り、今日は妻が旧友との再会で別行動だったため、待ち時間にちょっと銚子の海を眺めに行って来ました。でも風はまだチョッと冷たかったなぁ

これは何の変哲もない、現行のRed Wing 8167です。スニーカーを履かないため、全く所有していない私にとって、毎年暑くなる一方のこれからの季節には、ラインマンやエンジニアを履きながら、このクソ暑い季節にこれでいいのか^^;;?といつも思っていました。

どう考えても、シールブラウンやブラックのブーツは真夏には見てる方も暑苦しくて仕方ないでしょう。そこで今年は、薄茶のスウェードのブーツで、少しでも涼風を^^;;と購入しました。

まぁ、ホワイツやウエスコ、マッコイ等のブーツよりもお手頃価格で、何の気兼ねもなく普段履きで十分なこの季節にはピッタリじゃないかなと思います。

って言うか、いつも真夏はビーサンだった^^;;;;;;;。

【Fuku】

いいなあ、銚子。魚がウマイんだろうなあ。ズルズル(^^;;;;;;。
私も年中ブーツですが、暑くなると確かにサンドベージュってのはアリですね。
ペコスとかもサンドベージュが気分ですね。しかし、今の現行のRedwingも良いですなあ。まさにブーツの基本。プレーントゥは合わせ易いし、便利です。
って言うか、私も真夏はビーサンあるいはユニサン(ユニクロのサンダル)ですわ(^^;;;;;;。でも今年の夏は久々に気合の入ったサンダルを導入予定。乞うご期待。

みどりの日

2006年05月04日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

来年からは5月4日がみどりの日で、4月29日は昭和の日に変更されるそうですね。いずれにしても今の時期、新緑の季節にみどりの日はピタリですが、そんな今日あたり、一番似合いそうなのが、このDouble Diamond(DD)の珍品"Gandy Dancer Coat"の草木染めのような若草色のカラーデニムを使った別注ものです。2000年8月の代官山のジェネラルストアの開店の際にのみ販売されたもので、別注ものカヴァーオールのしるしである機関車ボタンがついています。

これはかなり愛用してますね。DDのジャケット系ではおそらく一番着てるかなあ。このカラーデニムがすごく薄手(8ozぐらい)でこの時期に羽織るには丁度良いんです。しかもシンプルなディティールに生地の色目がやさしいので、通常BDシャツにチノパンでALDENなんていう格好にもピタリとはまります。
本来は鉄道の線路を敷いた工夫(Gandy Dancer)たちのジャケットですから、もうバリバリのワーク衣料なんですが、生地が違うと全く違う印象を与えてくれるという好例ですね。同じデザインの本来のウォーバッシュストライプのやつはやはりWorker向け衣料という感じがします。

まさにEver Greenの逸品です。

マッコイズのDDのラインナップには本当に名品や珍品が多いです。これから、このあたりも少しづつ紹介していきます。

Embroidery DENIM Jacket

2006年05月03日 | Fuku-Jacket
【Fuku】

こっちもWash加工ものですが、我々とスマクロで作った"KERN COUNTY SHERIFF'S RESCUE"との比較で以前にも紹介したWARE HOUSEの3年前に出たLee 101-Jモデルに刺繍を入れた"KERN COUNTY SHERIFF'S POSSE"ジャケットです。今月号のF&Eで刺繍モノジャケットが沢山紹介されて、その中にもまた出てきたので、私も久々に着てみました。
刺繍の素晴らしさは以前にも紹介しましたが、このジャケットはオリジナルに合わせてLongタイプなのがミソですね。大阪のWARE HOUSEに行った際に、これのオリジナルをじっくりと見させてもらいましたが、オリジナルは50年代前期の赤黒の大型のラベルで、サイズは40のLongでした。これも同じく40ですが、Longサイズ独特のポケットが上についているところなど非常によく再現しています。あと加工具合も絶妙で、生地合わせのところのアタリが非常に良く表現されています。

巷はゴールデン・ウィークですが、この時期、一枚もののデニムジャケットって一番快適に着れますね。明日も着ようかなあ。

リペア加工

2006年05月03日 | トッチー
【トッチー】

Fukuさんも先日の「 加工」において触れていますが、最近は、どのメーカーのジーンズも生のオリジナルと同じくらいにユーズド加工やリペア加工をしたモノを出してますね。特に昨年は、物凄く流行っていたように感じます。私もそれまでは、古着はもちろん好んで穿いてましたが、こと新品モノでは生をおろして穿く喜びしか知らず、新品の値段でわざわざ傷をつけたものを買おうなんてこれっぽっちも思っていませんでした。

画像は、ダブルワークスのリペア加工のジーンズです。
これは、昨年の真夏に大阪へ出張に行った際、帰りに寄ったウエアハウス直営店でたまたまサンプルセールを開催中で、丁度マイサイズのものがあり、超安かったので購入しました。これは定価が25,000円前後するものです。これが12,000円位で購入できました。

しかし、パッと見ただけでも物凄く手が込んでいて、ココまで丁寧にリペアする人なんかいるか?と言うくらい手の込んだリペアがされています。通常、ここまでしたら下手すればジーンズ代がかかってしまうんじゃないかと思うくらいです。前後のポケット口まで縫われていて、ボタン類はサビが入っています。

まぁ、生のオリジナルをおろしてアタリや色落ちして行く過程はとても楽しみですが、私のような通常毎日スーツしか着ることがなく、ジーンズなんか週末しか穿くことがない人なんかは、アタリをつけるだけでも数ヶ月から数年かかってしまいますから、こういうので時間を短縮して、リアルな古着感覚を味わうのも楽しみの一つかと思わされました。

【Fuku】

おっ、これはスゴいっすねえ。ダブルの加工ものは一点ごとに違いがあって、かなり作りこみが凝っていますよね。バックヨークのオレンジ糸の色落ち具合なんてもう惚れ惚れするほどのリアルさですね。
以前にも書いたけど、トッチーさんも私もそうだけど、生から穿き込む楽しさも知っていればビンテージのUsedのリアルさも理解して、デッドを生から穿き込むなんてのもやっていれば、バリエーションの一つとして加工ものの作りこまれたリアル感を楽しむっていう余裕も十分アリなんですよ。別に加工モノ穿いてるからって卑屈になるわけじゃあないし、生から穿きこんでバリバリに色落ちしたやつを穿いてるのが偉いわけでもない。自分が満足できること、楽しめることが一番ですよ。

だいぶ前ですが、生から穿きこんだBigEを膝に穴が開いたので修理に出したら、下手な職人に当たってしまって、とんでもないリペアをされてもう台無しにされたことがあります。そんなのに比べれば、このリペアの精巧さは驚きですよ。