Double Diamond(DD)シリーズのシャツ第一弾は、この時期に相応しいヘンプシャンブレーの丸襟もの、リリースされたのが2001年の春夏でこの時はカタログにも未掲載だったために正式な名称は不明ですが、1910年代のシャツデザインを忠実に復刻したものです。
そもそもDDのシリーズは20世紀の入ってすぐの時代、労働者の衣料が一大ビジネスとして全米的に広まりつつあった時代、イギリスからの伝統的なテーラードの精神を基本に取り入れて、そこにアメリカ特有の機能美と頑固なまでの耐久性を取り入れた衣料をモチーフとしており、その意味では、このシャツなどはその典型ともいえるでしょう。
生地は耐久性と通気性に優れた麻と綿の混紡、襟は伝統的なドレスシャツの流れを汲む台襟付きの丸襟、シャツの裾はこれもまた伝統的なコートスタイルで合わせが丸く重なり、トラウザーズにタックインした際にしっかりとホールドされる機能をそのまま受け継いでいます。ボタンは大変豪華な貝ボタンを使って、非常に丁寧かつ頑強な縫製により非常に高級なワークシャツに仕上げています。
このシリーズのシャツはちゃんとタックインして着るようにしています。パンツにはやはりウォーバッシュストライプのシンプルなワークパンツや、生成りのコットンダック地のパンツなんかが合いますね。でもあくまでワークシャツですから、ガンガンに働いて働いて擦り切れるぐらいに着込まないとこのシャツの本当の機能美は出てきません。まだまだですね。