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Real Jeans & McCOYSTA Millennium Special

ウエスタンシャツ

2006年06月30日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

6月ももうおしまいですから、久々にビンテージです。これも存在をすっかり忘れていたのですが、先日発掘されたので、画像に収めておいたWranglerの50年代のデニムウエスタンシャツです。これって品番ナニでしたっけねえ。こう書くと絶対に教えてくれる方がいるんだけど(^^;;;;;;;、確か24なんとかでしたよねえ(なんとかはアルファベット2文字です)。この前のが以前にマッコイズでもマックイーンモデルで出した斜めポケットのやつでした。ただ、これもその流れを汲んでいて、シルエットはWrangler独特の裾がフレアーになっているゆったりシルエットで、アームホールがタイトに出来ています。

これは何時どこで買ったのかどうも思い出せないのですが、確かワンウォッシュ状態で凄くコンディションが良かったことは覚えています。原宿のボイスだったかなあ、銀座のルーシーショーだったかもしれません。
私が手に入れてからすぐに、こちらの世界では結構有名な方から売って欲しいというオファーがあったのですが、手放さなかったですね。結構いいお値段でと言われたんだけど、それだけ結構思いいれもあったので、そのまま持っています。

LeeのWesternerシリーズのシャツとかLevi'sのショートホーンとか名品と言われるウエスタンシャツは結構ありますが、私はWranglerのシャツが一番気に入ってました。

クールビズ

2006年06月29日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

相変わらず蒸し暑いですね。昨日はスウェーターなんて出したもんだからもっと暑くなりました。

今日は涼しげにクールビズですよ。しかし、昨年から急に出てきたクールビズ、趣旨はまあよくわかるんですが(限りあるエネルギー資源を守ることには大賛成)、なんかお上のほうから"夏場はこれこれこういう格好をしてくださいね!!"ってお願いされてもなあ、って感じで、どうも反発しちゃうんですよね。
まあ、私なんて年がら年中クールビズだから、関係ないっちゃあ関係ないんですが、どうもいきなり6月になったからって、なんかしまらないノーネクタイの大臣が出てくるってのもなんだかなあって思うんですよ。やっぱ無理があるのね。これはまあ慣れてないってことが一番なんだけど、どうも「オレは本当はキチンとネクタイしたいんだけど、小泉さんも涼しげなカッコウしてるから、一応合わせておかないといけないかなあって思って仕方なく着てるんだよ。」って感じがミエミエなんですよ。イイ年してもっと自分のしたい格好をすればいいのになあって思います。
職業柄いくら気温が40度になっても絶対にスーツ着てないとクビなるって方もいらっしゃるだろうし、クールビズ??ナニそれ??オレは年中ジーパンにTシャツ、で済む方もいるだろうし、世の中いろいろな人がいて結構ですよ。だから、一律にみんなこういう格好をしましょうってお勧めして、メーカーやらデパートとか量販店でも、そらきた!!っていきなり形状記憶シャツとかのノーアイロンで速攻乾きのシャツをドンジャカ出して、世の中のクールビズにナニ着ようとおもっているオトーさん達にバシバシ売り込むってのもなんだかなあ、って思います。日本らしいって言えば日本らしいですけどね。

クールビズの代表みたいなシャンブレーの半袖シャツ、サービスマンシャツですね。これもユニフォーム的なものですが、さすがにアメリカですよ。もう40年代から、着易いように脇の下のひし形状のマチを作って、縫いつけの補強箇所にはカンヌキ止めしてりして本当に機能的に出来ています。科学の力で機能的というのも一つのやり方だけど、こういった暑い中でもより着易くなるクラシックな手法を今の時代に取り込むってのも、これまた一つのやり方じゃないかなあ。

カシミア

2006年06月28日 | Fuku-others
【Fuku】

蒸し暑いですね。もっと蒸し暑くなってもらおうと思って全くの季節はずれのカシミアのスウェーターはどうでしょう。意地悪だね(^^;;;;;;。
こないだ冬物と夏物の入れ替えをしてたら久々に出てきたので、画像にとっておいたのですが、秋まで待ってられないので出しました。ポール・スチュアートのインポートモノでアーガイル柄、これははっきり言って高かったです。超上質のカシミアで柄もの、おまけにクルーネックですからね、もう目玉が飛び出るほど高かったです、定価では(^^;;;;;;;。
確か顧客相手のファミリーセールかなんかの時に異常に安くなっていたのでもうキヨブタで買いました。

でも買ってよかったです。カシミアのスウェーターなんて他にはあと1枚きりしかありませんが、そちらはロバートソンの定番のエンジ色の無地Vネックなので、その対比でこのアーガイルは気に入ってます。昔は、よくピンポイントオックスフォードの白BDシャツ(ShipsとかBeams Fとかのやつ)に程よく色落ちしたLevi's501 BigE、Aldenのコードヴァンのローファーにこのカシミアのスウェーターなんて組み合わせをよくやりました。エエとこのボンスタイルですね。Lee Westernerのブラウンにもよく合わせました。
柄は派手ですが、決してイヤミにならない上品に色合いは永遠の定番モノです。

イイモノは数は少なくていいけど、見つけた時には思い切って買ったほうが良いですよ。イイモノは後で買ったことを後悔するなんてことは絶対に無いですから。

エンジニア

2006年06月27日 | Fuku-Shoes
【Fuku】

このところ雨が多いですね。まあ梅雨の真っ只中ですから仕方ないんですが、こういう時は結構靴をどうするかが困りますね。といっても私はまあ年中ブーツで大丈夫なんですが、レインシューズとしてブーツを選ぶ場合にはこのエンジニア・ブーツが登場する場合が多いです。

これはBucoのエンジニアですが、特に防水加工している訳でもないし、キャッツポウのソールは結構滑りやすいので、レインブーツには不適といえば不適。でも、やはり長靴らしさという点ではこれを選ぶことが多くなります。

昨日はLee Westernerにエンジニア、半袖ウェスタンシャツでしたが、結構合ってました。あとはチペワのエンジニアとかだともうちょっと田舎臭くなる感じで、これはこれで結構雰囲気変わります。昔よく履いていたハーマンの50年代のエンジニアはOil ResistanceのNeoPlainのソールでこれまた全く雰囲気が違っていて気に入っていたのですが、ソールが剥がれてしまって、今は納戸に収まっています。

エンジニア=雨靴というの結構良いと思うけどなあ。でも手入れはちゃんとしないといけないですね。

今週の一枚:「Country Songs, Old and New」 1960

2006年06月26日 | Fuku-music
【Fuku】

久々のブルーグラスです。1950年代後半から現在に至るまで息の長い活躍をしているブルーグラスとフォークの融合と言う意味では第一人者のCountry Gentlemenが、一番脂が乗っていた時期にかのフォークウェイズレーベルに残した名作3枚のうちの代表作「Country Songs, Old and New」を引っ張り出しました。

Country Gentlemenは1957年7月4日に、米国首都であるワシントンD.C.で結成され、現在も現役ですが(メンバーは全く違いますが)、私が彼らの長いキャリアの中で特に好きなのは、1960年代初頭から半ばまでの、いわゆる"Classic" Country Gentlemenと呼ばれる、Charlie Waller、John Duffey、Eddie Adcock、Tom Grayの4人のメンバーの時代であり、この時代の彼らのサウンドは、それまでのブルーグラス・ミュージックに変革をもたらした革新的なスタイルと言われており、伝統的な演奏スタイルは逸脱していないものの非常にアグレッシヴな演奏で、今でも多くのファンに支持されています。
Country Gentlemenの一番の魅力は、なんといってもCharlie Wallerの力強いギターとスムーズなボーカルに、ブルーグラスマンドリンの新境地を開いたJohn Duffeyのスーパー・テナー・ボーカルとアナーキーなマンドリン・スタイルですね。それまでの伝統的なブルーグラスの伴奏スタイルのギターとマンドリンの奏法を継承しつつ、そこに独自のドライヴ感を加味した独特のスタイルは、その後のギターとマンドリンがフューチャーされたニューグラスを呼ばれた新しいブルーグラスを築いたプレーヤー達に大きな影響を与えました。
また、もう一つの魅力は、3声の素晴らしいハーモニーボーカルスタイルで、特にJohn Duffyのテナーボーカルの伸びと力強さは特筆ものでした。
後から正式にベースでメンバー入りしたTom Grayは、国会図書館司書という立場を活かしてライブラリにある誰も知らない古い民謡をバンドに提供し、それが当時のフォークリヴァイバルブームと相まって、彼らはワシントンD.C.やニューヨークの東部の学生達に絶大な人気を博し、その地位を定着させました。

このアルバム「Country Songs, Old and New」は、そのタイトルが示す通り、古いカントリー曲をモダンな感覚でアレンジしたもので、「さすらいの賭博師」(Roving Gambler)、「ウィーピング・ウィロー」(Weeping Willow)、黒いベール」(The Long Black Veil)などなど、有名なナンバーを彼らなりの解釈で力強い演奏と抜群のボーカルハーモニーで聞かせてくれます。特に最後のトラックである「ダーリン・アラリー」(Darling Alalee)のもう超絶もののハイテナーボーカルに絡むトリオコーラスの美しさはただただスゴイの一言です。

Country Gentlemenはまたそのルックスにおいても抜群のセンスを誇っており、特にこのアルバムを含むフォークウェイズの3部作のジャケットはどれも凄く洒落ています。もう40年以上前の作品ですが、当時の鮮烈な印象は今改めて聴いても全く色褪せることはありません。数あるブルーグラスのグループでも彼らほどのグルーヴ感を生み出すグループとなると対抗できるのは、スタイルは全く違いますが、かのKentucky Colonelsしかいないでしょうね。

Country Songs, Old and New The Country Gentlemen, FA2409 Folkways 1960
Reissued for CD in 1990 as Smithsonian Folkways Recordings, SFW40004

世界レベル

2006年06月25日 | Fuku-others
【Fuku】

サッカーワールドカップ日本代表、昨日帰国しました。まあ今はいろいろと敗因分析とか戦犯は誰?とかマスコミを賑わしている時期で、素人評論家からプロと言われる解説者までいろんなご意見が掲載されてます。その中で、やはり「これが世界の壁」とか「世界レベルの実力を見せつけられた」とかいう言葉が踊っていますね。まあ仕方ないところだと思います。同じくグループリーグ突破はなりませんでしたが、韓国が最後のスイス戦で見せた勝利にこだわる貪欲さとアグレッシブな動きと比較すれば、今回の日本の結果は誰の目にも当然と写ると思います。流血も恐れずにゴール前で競る、なんてことは今回の日本の戦いの中では全く見られませんでした。ただ、では日韓W杯後のジーコジャパンの戦いがこの3戦だけで全て評価されてしまうのかど思うと、それもまたちょっと強引な気がします。ただ、4年間ではまだ時間が足りなかったということではないでしょうか。

世界レベルとの比較で言うと、判りやすい例として野球と競馬があげられます。野球は今から20年前では、日本人が大リーグで普通にレギュラーで活躍しているなんてことは誰も想像していなかったし、競馬にいたっては今から30年前には日本の当時で最も強いと言われた馬が、世界最高峰のレースと言われるフランスの凱旋門賞では、はるか30馬身以上も離された最後方ととぼとぼゴールインが当たり前で、何十年たっても絶対に世界のレベルに追いつくことは不可能だ、とまで言われていました。

それが、今年のWBCの優勝、イチロー、松井の活躍、日本では決して超一流ではなかった大家や大塚の活躍など日本の野球は世界レベルに伍して戦うことが普通になりましたし、競馬の世界では、今年の凱旋門賞にはかのディープインパクトが挑戦することになっていますが、既に英国のブックメイカーでは3番人気に取り上げられています。競馬の世界では、強い馬を作るために配合の研究とか世界の超一流の血脈を日本に入れたり、トレーニング施設の充実や騎手の技量アップなど、様々な方策をなんでも試してきた結果が、今のレベルとなって結実した感があります。

今の日本のサッカーのレベルは、世界レベルという意味ではまだアジアの域を抜け出ていないでしょう。海外のチームで自分を試す選手は増えましたが、一線級でレギュラーとして活躍しているのは中村選手ぐらいであとは2部リーグとかレギュラーとしては全く使ってもらえない状況からみればそうした評価は当然です。
やはり、世界レベルに到達するにはまだまだ時間がかかるでしょう。8年間、たった3回の出場ではまだまだワールドカップで互角に戦うには時間と経験が足りないんです。4年後にブラジルやアルゼンチンレベルに達することも無理だと思います。でも地道な努力と研鑽を続けていく限り、徐々にであるけどメンタリティの部分も含めて世界レベルに近づいていくことは可能です。また4年間、ゆっくり夢を見させてもらいましょうか。

月刊 AllRight 1984.3月号

2006年06月24日 | Fuku-others
【Fuku】

幻の雑誌「月刊 All Right(オールライト)」のシリーズですが、今回は1984年3月号、発売されたのは84年の1月30日でした。実は私はこの号が一番深く印象に残っていて、この号の掲載内容はいまでもよく覚えています。

3月号の特集は、真冬の真っ只中にいきなりの"The Summer Days"という統一キャッチのもと、特集は「夏服を着た男たち」と「答えはマウイ島にあった」という、もう完全なる夏特集。これはインパクトありました。
巻頭にはこれも定番の片岡義男氏のもう読むだけでマウイに行きたくなる短文「どこかにあるはずの素敵な島」からスタートし、夏気分盛り上げたところで、夏服を着た男たちの夏ファッション、取り上げているブランドがアラン・フラッサーにマーガレット・ハウエルにディ・ラウリアーノとこれまた洒落てます。
その後は渾身のマウイ島特集。いまではもうポピュラーになったマウイですが、当時では結構珍しい特集記事で、特にカアナパリ地区の豪華ホテル群のプールをめぐる「痛快、アミューズメントプールツアー」は、小林恭彦氏のイラストとともに非常に詳細にその楽しさが全面に伝わるレポートで、これに影響されて私はいつかはカアナパリと思い焦がれてようやくこの5年後に実際に行ってプールツアーを敢行しました。

あとはマウイのコンドミニアムやショッピングモールの使い方案内から、プールツアーには欠かせない正統アロハシャツの心得(これには本当に影響されて、この後ハワイに行くときには必ずホワイトバックスと白かオフホワイトのパンツを必ずもっていくようになりました)、パイナップルの上手な食べ方にマウイ式の日焼け術、最後はテッド阿出川さんのジェリー・ロペスインタビュー(この時はもうウインドサーフィンが主になっていました)まで、もう本当に真冬の夏特集で、気分まで暖かくなる当時としては画期的な特集でした。
最後のページの「1984年、夏は近い。」のコピーは、私にはもう永遠の名作コピーとして深く刻み付けられました。

この号が発売された日は、ちょうど東京に大雪が降った日で(この年の冬は雪が多かった)、しんしんと雪が降り積もる様子を見ながら、ドトールコーヒー(当時はまだスターバックスは無かった)で熱いコーヒーをすすりながら読んだこの号は本当に一生忘れられないものとなりました。雑誌とか本の影響って結構大きいですよね。


Rydell

2006年06月23日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

Tシャツではもう定番ともいうべき、霜降りのリンガーTシャツ、97年春夏のマッコイズのカレッジプリント「Rydell」です。
かなり首もノビノビで、着丈も短くなっていますが、いい具合に生地が痩せてきて、今が最も旬って感じです。これは霜降りでもコットン100%で50年代のクラシックなTシャツをモチーフにしています。だから、ペラ感はなくしっかりと重い感じですが、着込んだことによって、いいヤレ感が出ています。

ボディはかなり身幅が広くなっていますが、こういうタイプはこれくらいにゆったり感があったほうが似合っていますね。

まだまだイケます。


赤ヘンプ

2006年06月22日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

暑くなってくると、ヘンプ素材ってのは肌ざわりがシャリっとしてて気持ちイイですね。これはマッコイズのDoubleDiamondシリーズの殆ど最後の仇花のように2001年の春に出たヘンプ素材の半袖シャツで、カタログにも何も載らなかったので、その存在すらご存知ない方も多いのではと思います。
1900年代あたりのクラシックなシャツをモチーフとしているので、襟はラウンドしてるし、襟元にはV字に汗止めみたいなアテ布があったり、全く用を成さないような小さい胸ポケットといい、かなり異端なんですが、その割には着丈は短くて、着てみると結構サマになります。立体裁断とかとは全くの対極にいる、直線的なパターンでそんなに着易いというわけでもないのですが、夏場は結構出番が多いですね。あと、ボタンはかなり豪華な本格的な貝ボタンを使っていて結構贅沢に出来ています。

DDのシリーズは最後はやはり出たのか出なかったのかよく判らないものも多くて、このほかにも7分袖のヘンプのシャツとか、これを同じようなデザインで2トーンのシャツとか、スタンドカラーのシャツジャケットみたいのとかヘンなのが一杯ありました。そういうのが結構スキだったりしたんですけどね。

夏のパンツ

2006年06月21日 | Fuku-others
【Fuku】

今日はなんか蒸し暑くて、もう昼間は汗ダラダラでした。
私は近年は夏場でも殆どチノパンツばかりなのですが、以前には、夏場にはシアサッカーとかコードレーンとかインディアマドラスチェックとかのパンツをよく穿いてました。で、大体はこのThomsonのやつが多かったですね。渋谷のミウラ&サンズとか原宿のビームスFとか、下北沢のSpookyとか自由が丘のワンズとかで買うことが多かったです。
このThomsonのパンツでもう一つ名品があって、それはコットンオックスフォード地のパンツなんですが、これがまた裏地はついているのですが、生地自体がすごく薄い(シャツに使うのと同じ生地)なので、本当に薄くて透けてしまうんですよね。これはちょっとなかなか穿けませんでした。ただ、この生地のバーミューダショーツは海では穿き心地が良くて結構重宝しました。

最近はすっかりこういったアメリカもののパンツから遠ざかっていますが、久々に出して穿いてみようかなあ、もちろんノータックでノーカフスが気分ですかね。足元はやっぱトップサイダーでしょう。

パーツ屋

2006年06月20日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

またまたTシャツシリーズ。今回もガスTです。これはクルマのパーツ屋さん「Overland」プリントですね。

画像をみてもらうとわかりますが、もうラヴァープリントがワレワレでスゴイことになっています。結構着ましたからね。でも、このプリントはもう最初からヒビが入っていて、最初に洗っただけで割れてきました。これは99年春夏のリリースでしたが、この次の年のガスTのラヴァープリントはモノスゴイしっかり貼り付いていて、もう硬いくらいだったので、全く割れませんでした。それも面白くないよねえ。しかもあまりにプリントが厚くてしっかりしているので、プリントの下にヘンな汗かくんですよ。それもちょっとねえ。

最近のマッコイズのTシャツでも同じことが起きていました。2年くらい前に出た"Real McCoy Overalls"のTシャツなんでもうプリントが余りに分厚くてしっかりしているので、その重さでTシャツなのにすっごく重たいシャツになってました。あれもまた、汗かいたなあ、プリントの下が。

やっぱTシャツは軽いほうが気分ですね。

今週の一枚:「ON THE STREET CORNER」Tats Yamashita 1980

2006年06月19日 | Fuku-music
【Fuku】

このところ、ちょっと濃いのが続いたので、ちょっと皆さん引いてしまったのでは、という懸念もありで、今回は良くご存知の一枚を持って来ました。

わが国でおそらくこの一枚というかこの人がいなかったら、ア・カペラという音楽ジャンルは根付くことはなかったであろうという、真の意味での"声の音楽職人"こと山下達郎氏が1980年の冬にリリースしたワンマン・ア・カペラ・アルバム「ON THE STREET CORNER」のアナログ盤です。今は'86年の"2"、2000年の"3"が出たので、これは「ON THE STREET CORNER 1」と表記していますが、当時はコレしかなかったですから"1"はつきませんでした。

1950年代中期から1960年代初期にかけてアメリカのヴォーカルスタイルとして定着していた「ドゥー・ワップ」を日本人に広く認知させたという意味でもこのアルバムは金字塔的意味があるのですが、取り上げた楽曲はスタンダードからR&B、当時の"ドゥーワップ"の名曲まで、全て自分一人の超多重録音でカヴァーするという試みは、そのアプローチを発想した人は他にいたかもしれないけど、それを全て実践して世に出したというのは世界的に見ても彼の偉大なる功績だと思います。

山下氏はソロになった初期の頃から、自分の趣味で採り溜めていたア・カペラを自分のステージでは披露していた(最近のコンサートでも必ず"ア・カペラ・コーナー"とか"オンスト・コーナー"と称して何曲かやってくれます)のですが、最初はあくまで趣味でやっていたものをチロッと披露していただけだったのが、「Ride On Time」がヒットしたおかげで、何曲も溜まったやつをレコードとして世に出すことで出来たそうです。だから、最初はもう採算度返しの殆どファンへの還元みたいな限定盤として発売されただけで、もう仲間内だけで即完売、私は予約して発売日に手に入れましたが、それからはもう聞きまくりで、擦り切れるほどに聞いたので、もう一枚手に入れたいと思った時にはなかなか無くて、ようやく下北沢の"イエローポップ"という中古盤屋で2枚目を手に入れました。これはその2枚目のほうですね。

このアルバムを最初に聞いて感じたのは、ブレス(息継ぎ)を含む、その生き生きした空気感と甘美さ、そして人間の声こそ究極の楽器であり、音楽(POPS)にはやはりコーラスによる高揚感がないと寂しいということです。このライナーにもある通り、ただの娯楽として街角で何人か同志が集って奏でられていたア・カペラこそが、日常レベルにおいてもコーラスとは音楽の基礎・原点であることを教えてくれます。また、本来は何人かによって作り上げるコーラスを、山下氏は仲間がいなかったからという理由で自分一人による多重録音で作り上げることによって、彼しか成し得ない独自の世界を切り開いたという点で、凄く評価できると思います。

吉田美奈子女史との掛け合いが非常に美しい「Close Your Eyes」から、バリー・マン-シンシア・ワイルの隠れた名曲「Remember Me Baby」を軽やかなコーラスに乗せて展開しているのをはじめ、ベン・E.キングが歌った「Spanish Harlem」、クローバーズのヒット曲「Blue Velvet」などなど、もう全てが名曲の数々で、何回聴いても飽きません。

私は、このアルバムが出るまでは、ドゥー・ワップは未知の世界だったのがすっかりのめりこみ、また、山下氏のラジオによって(80年代のNHK"サウンド・ストリート"など)スウィート・ソウルもR&Bもその深淵にのめりこませてもらいました。もう今も引き続きですが、影響されまくっています。

86年のリマスター盤、2000年1月『On The Street Corner 3』のリリースを機にデジタル・リマスターとともにボーナス・トラックとして名曲「Gee」と「Close Your Eyes」のオール達郎バージョンが収録された2000年盤とも、ジャケットが一新されたのですが、私は伊島薫氏のこの最初の画像が一番気に入っています。

日本のポップス史上に輝くマスターピースだと思います。

ON THE STREET CORNER  Tats Yamashita
1980年12月5日 発売
RCA RAL-6501 AIR/RVC

有刺鉄線

2006年06月18日 | Fuku-Shirts
【Fuku】

今日も着てたんですが、半袖ウエスタンって結構好きで、Joe McCoyのやつは結構買いました。これはその中の一つで2001年春に出た型番RW109の"Berbed Wire"(バーブドワイヤー)です。有刺鉄線のことですね。
これは生地がまあウエスタンの典型みたいな生地で細かい柄と光り物の糸が編みこんであって、かなり凝っています。

そもそも半袖ウエスタンシャツって殆どファッションとして作られていて、半袖を着た本格カウボーイって殆どいないんじゃないかなあ。暑くても肌を露出していると牧場仕事には不適で、いつ怪我するかわからないですから、このあたりは1930年代から流行った"Dude Ranch"と言われる観光目的の牧場で都会の人間が牧童気分を味わうみたいな遊びの中で出てきたものだと思います。
こういった柄物の半袖ウエスタンは50年代終わりぐらいから見られるようになったんじゃないかなあ。無地モノはもう少し前からあったようですが、いずれにしてもオリジナルの半袖ウエスタンってなかなかお目にかからないです。

この"有刺鉄線"シャツはウエスタンの割には身幅に余裕があり、少しルーズに着れるので、夏場は結構風が抜けて気持ちがいいシャツです。

#きょうはオフホワイトのピケの半袖ウエスタンでした。


ハノーバー

2006年06月17日 | Fuku-area
【Fuku】

1988年の夏、ちょっと仕事絡みもありだったのですが、アメリカの所謂アイヴィリーグの一つ、ニューハンプシャー州ハノーバーにあるダートマス大学(Dartmouth College)に行く機会がありました。ボストンからバスで約2時間ちょっとくらいで、車で行っても良かったのですが、まあ一人だしたまにはバスの旅もしたくて、ノンビリバスに揺られて行きました。
この年はアメリカ東部もかなりの猛暑だったのですが、ハノーバーのバス停を降りると、そこはまるで軽井沢か蓼科のような涼しさで、街並みは典型的なニューイングランドの古い建物が続き、町のメインストリートといっても10分も歩けばもう終わりみたいなこじんまりした町で、まるで大学の中にちょこっと町があるみたいな感じでした。
ダートマス自体はアイヴィリーグの中でも一番入学するのが難しいとわれているほど優秀な学生が集まるので有名で、コンピュータネットワークも早くから発達しており、既にこの時代で大学の構内どこでも端末からインターネット(まだその創成期でしたが)に入ることが出来ました。

また、ここはまさにヘヴィデューティアイヴィの発祥地みたいなところで、夏はカヌーににトレッキング、冬場はもう大学構内にスキー場があるくらいでアルペンもノルディックもやり放題って感じで、学生さんたちも皆、デイパックに自転車でブッシュショーツに白のBDシャツを洗いざらしで着るみたいな連中が多くて、もう何日いても全く飽きない楽しいところでした。結局4日間滞在してボストンに戻ったのですが、ここは秋の紅葉が本当に綺麗だそうで、その写真集だけ買ってきて、その後行っていないのが残念です。

大学のCoopで買ったTシャツです。ラッセルの霜降りにカレッジカラーのダートマスグリーンが映えます。上品な色ですね。


月刊 AllRight 1984.2月号

2006年06月16日 | Fuku-others
【Fuku】

結構反響が良かったのでシリーズ化されました幻の雑誌「月刊 All Right(オールライト)」。今回は1984年2月号、発売されたのは84年の1月でした。

2月号の特集は、ちょっと趣向を変えて「スポーツカーに乗りなさい」ということでクルマ特集がメイン。でも巻頭のほうでは、英国デザイナーのブランド追求ということで、今はビッグネームになったPaul SmithにMargaret Howellに、知ってる人は知ってたBrownsにCrollaというイギリスブランドのご紹介で、ポール・スミスのまだ初々しいお姿が見れます。マーガレット・ハウエルは丁度この前の年に青山のハリスの近くに直営店がオープンして私もよく覗かせてもらいました。

特集のスポーツカーでは、いきなりびっくりのMGの徹底取材に、その筋の方々には神様みたいなスターリング・モスのインタビュー、日本ではやはり神といわれた生沢徹氏が選ぶ国産スポーツカー5台では、トヨタ・スプリンター・トレノ、いすずピアッツア、ホンダ・シティ・ターボII、三菱のパジェロ2000ターボ、日産グロリアともう涙が出るほど懐かしい国産名車の数々ともうお腹一杯。この時代に早くもイギリス風のガレージライフを紹介したり、サンデーレースの愉しみ方までご紹介で、もうクルマ好きにはたまらない特集でした。

後半の海外取材はオーストリアで、ポルシェデザインの探訪記事や森の都ウィーンのご紹介まであり、まさに冬のど真ん中にはピタリの記事が溢れていました。

コラム記事には六本木のWAVEがオープンしたとか(今は六本木ヒルズの下に埋もれてしまいましたね)、季節柄のバーゲン情報では、青山のオイスター、渋谷のナムスビー、キャンプス、ミウラ&サンズ、代官山のヌヌシュにラフ・ダイアモンド、銀座のゲーブルにプレッピー・エルダー・クラブともう懐かしいお店が並んでます。小林恭彦氏のアイビー巡礼では"シックス・フッター"を取り上げています。

懐かしく思う記事もありますが、今から23年前にこんなお金のかかった記事を毎号掲載していたとは驚きで、今読んでも新しさを感じる記事もあり、改めてこの雑誌の凄さを感じます。