【トッチー】
1975年と言えば、私はまだ10歳の鼻タレ小僧。
当時に拘っていたものなど当然ないので、70年代を象徴するようなものなどご紹介は出来ませんが、やはり思春期を迎える13,4歳くらいになると、チョットずつ後追いで興味を持つようになったものです。その1つが、いわゆる「四畳半フォーク」の代表選手と言われ、一時代を築いたフォークグループ「かぐや姫」。
こうせつ(南こうせつ)、
正ヤン(伊勢正三)、
パンダさん(山田パンダ)の三人組。ただ、私は当時人気絶頂だった「かぐや姫」は、リアルタイムでは観ても聴いてもいません。
高円寺のボロ・アパートに集う仲間たち、アコースティックギターに思いを託し夢や理想や恋を熱く歌い上げる彼ら三人は、そんな70年代的若者にとってのイコンでした。1971年にデビュー。過激な反体制フォークが失速していくなか、彼らは身近な「情緒/切なさ/悲しみ/幸せ」をテーマとした楽曲を発表し、膨大な数の若者をシンクロさせました。それが顕著となったのが、「神田川」(73年)の大ヒットでしょう。風呂なし木造アパートと同棲とフォークギターが醸す、ある種のまったりとした陶酔感。それは現在でもなお、甘美な魅力をたたえています。
確かこうせつと正ヤンは、大分県出身だったはず。私のお気に入りは、正ヤンでしたけど。
1971年に結成された「かぐや姫」は、代表曲の「神田川」で広く知られていますが、活動期間は、ほんの4年弱。解散前年には「三階建の詩」と言うアルバムを発表しており、それまで作詞こそ正ヤンが担当していましたが、作曲は全てこうせつ。ここでは3人それぞれが作った楽曲集のアルバムで、特に正ヤンは「なごり雪」「22歳の別れ」とその後大ヒットとなる楽曲を作っており、この頃から3人個々の音楽性が確立していきました。その「なごり雪」「22才の別れ」は、単独になったときに備えてか、シングルカットはされていないのです。そして、1975年4月に「かぐや姫フォーエバーコンサート」ツアーの最終日の神田共立講堂で解散。その後、皆さんご存知のように、正ヤンは大久保一久氏と「風」を結成し、「22才の別れ」でデビューしています。また、「なごり雪」はイルカの方が有名ですね。
前フリが長くなり過ぎました。(笑)
画像は、
後藤次利氏らの仕掛けにより、先述の1975年4月の解散後、舌の根も乾かぬうち(笑)の1975年8月2~3日に静岡県掛川市の「つま恋多目的広場」に5万人とも6万人とも言われた観客を集めて行われた伝説のオールナイトコンサートのDVDです。吉田拓郎の「朝までやるぞ」「朝まで歌うぞ」と言うのがここで流行り、解散直後のかぐや姫との2組で8月2日の17:00の“松田優作/中村雅俊主演の刑事ドラマ「俺達の勲章」の主題歌”である「あゝ青春」から始まり、翌日の8月3日明け方5:00の「人間なんて」まで12時間に渡って行われたコンサートです。
当時、コンサートの模様を収録したドキュメンタリー映画が作られ、日本全国でフィルムコンサートという形で上映され、TV等でも放映されたのも見たことがあります。その後、マスターフィルムは行方不明となっていたようでしたが、奇跡的にフィルムが発見され、コンサートからちょうど30年目の2005年8月2日にライブシーン初ステレオ化でDVD作品としてリリースされました。TV等で放映されてない曲や映像が満載であり、30分を超えるドキュメント部分は、コンサートのメイキングとしてだけでなく、当時の世相・フォークソング文化・若者文化を知る上での貴重な映像資料にもなりそうです。フォーライフレコード設立直後の吉田拓郎・小室等・井上陽水・泉谷しげるが4人そろった珍しいプライベートシーン等も収録されています。
その後「かぐや姫」は、1978年に再結成され「KAGUYAHIME TODAY」と言うアルバムを製作し全国ツアーを行い、当時日本でLIVE会場としては初めての「横浜スタジアム」、そして「日本武道館」等でLIVEを行いました。もうこのLIVEでは、ただの同窓会ではなく、成長した自分達を見せようと言う意気込みがモノ凄く、「風」としてのステージコーナーで、正ヤンなんかは「22才の別れ」のあの例のイントロをディストーションで音を歪ませまくりのエレキで唸らせてました。(笑)この再結成LIVEを収録したDVDもリリースされています。
ちなみに私は、楽曲としては、その後の正ヤンの「風」の方が斬新で完成度が高く私は好きです。「海風」「月が射す夜」「3号線を左に折れ」「ほおづえをつく女」なんかは、今でもシビレます。
また、1999年末の紅白歌合戦での再結成をきっかけに、2000年には、またまた「Best Dreamin’」と言うアルバムを製作してツアーが行われました。その時には、有楽町の東京国際フォーラムにて、私は結成後25年にして、やっと生の「かぐや姫」を見ることが出来、感激したのを覚えてます。
来年9月23日には、なんとかぐや姫が吉田拓郎と再度
つま恋でLIVEを行うそうです。
ご静聴ありがとうございました。(笑)
【Fuku】
ホント静聴しちゃいましたよ。あまりに懐かしくて、1stアルバムの「はじめまして」を聴いちゃいました(^^;;;;;;;。「加茂の流れに」とか「マキシーのために」とか好きだったなあ。でも私にとっては"南高節と酔いどれかぐや姫"のほうがピンとくるなあ。↑シャア~~ラッラア~↓↑シャア~~ラッラア~↓ってね(^^;;;;;;;。
【トッチー】
“酔いどれかぐや姫”昨日、テレビで演ってましたよ。(爆)
「阿久悠の作詞家デビュー40周年記念特番」でこうせつとアルフィーの坂崎幸之助で^^;;。それも書こうかと思いましたが、あまりにもマニアックすぎるかなと^^;;;;。唄ってました。
↑シャア~~ラッラア~↓↑シャア~~ラッラア~↓って^^;;;;。
1stの「はじめまして」いいですねぇ。私は“ひとりきり”を聞くと涙が出ます。あとは、「田中君じゃないか」もいいです。「おもかげ色の空」は最高^^;;;;。
失礼しました。(笑)