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今週の一枚:「SHOW TIME」 Ry Cooder 1977

2006年05月01日 | Fuku-music
【Fuku】

今週の一枚の一番最初は、"ワールドミュージックの偉大なる伝承者"ライ・クーダーの最新アルバムでしたが、今回は私にHawaiian Shirtsの着こなしとテックス・メックス(ムシカ・ノルティーヤ)の奥の深さを教えてくれた、1977年のライブ盤「ショー・タイム(SHOW TIME)を持ってきました。

1976年12月14,15日、サンフランシスコのGreat American Music Hallでのライブの模様を収めたもので、ライの正式なアルバムでは唯一のライブ盤となります。別名"Chicken Skin Revue"と呼ばれるとおり、前年にハワイアンミュージックとテックス・メックスそしてアメリカの古いブルーズとオールドタイミーを融合させて現代に昇華させた名盤「チキン・スキン・ミュージック」で共演したボタン式アコーディオンの名手"フラーコ・ヒメネス"と彼のツアーメンバーをバックに、ボビー・キング、テリー・エヴァンス、エルドリッジ・キングの強力なボーカルチームを従えたフルバンドで、ライのスライドギターがこれでもか!とも唸りまくる、もうアドレナリン爆発の強烈ライブ。特にラストから2曲目のAlfred Reedの30年代の名曲「How can a poor man stand such times and live(貧しい男が生きるには)」の間奏のスライドギターの音の伸びはもうこの人ならではの超絶技巧で、鳥肌モノのモノ凄いグルーヴを生み出しています。

でっ、もう一つの見所は、アルバムジャケットのライが着ている長袖のHawaiian Shirtsで、おそらく"made in Carifornia"とか"Ashfield"とか"Campus"とかのメインランドブランドの非常に趣味の良い柄のシャツを無造作に腕まくりしてギターを抱える画像は当時本当に影響されました。

初夏の夕暮れ時にこのライブ盤をゆったりと聴く、もうタマランです。

SHOW TIME Ry Cooder originally released in 1977
WPCP-3156, 1977 Warner Bros. Records Inc.