里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

食事中のモウセンゴケ

2011年05月06日 | 庭の山野草
友人から“モウセンゴケ”を2株貰った。
ナメクジに食害されるというので、取り敢えずミミカキグサを播種したミズゴケの上に植え
つけたが、これなら周囲を水を入れた堀で守られているので浸入を防げる筈だ。


未だ展葉中の幼株なので、葉は小さくて、赤い繊毛が少ない為か緑色に見えるが、
名前の由来は
「葉が緋毛氈のような赤色で、姿が苔に似ている事から“モウセンゴケ”と名づけられた」
というから、生長するとやがて腺毛が増えて赤色に変わるのだろう?

ところで、モウセンゴケは食虫植物で、葉の腺毛から粘液を分泌して小さな昆虫を捕らえ、
消化液を出して溶かし養分(窒素やリン)を吸収するのだそうだ。
話には聞いたが、虫を食べているのを見た事がないので、早速体長1cmくらいの昆虫を
捕まえて葉へくっつけてみたところ、粘液で虫を捕らえて逃がさない。 強力だ!


5時間後、心なしか腺毛が絡みつき始めたように見える。


20時間後、葉が閉じてきた。 
このままゆっくり溶かして食べるらしいが、葉に毎日虫をつけてやるとやがて枯れてしまう
そうだ。 幼株にいきなり虫をやったので枯れてしまうか心配になってきた。 
モウセンゴケにも離乳食があるのかしら?


モウセンゴケ、毛氈苔(モウセンゴケ科、モウセンゴケ属)
全国の日当たりの良い湿地に自生する多年草。
葉は放射状に根生し、葉柄の長さは2~8cmで、葉の径は0.5~1cmの円形。
葉には赤い腺毛が沢山あり、粘液を分泌して小さな昆虫を捕まえ、消化液を出して溶か
し養分を吸収する。 根も葉もあるので虫を捕まえなくても生育は可能。
花期は6~8月で、10~20cmの茎の先に径が1~1.5cmで5弁の白色花が次々に咲く。