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生きた証

昨日、テレビで芸能人が挫折を乗り越えるきっかけとなった言葉を述べていました。それは

「壁にぶつかるのは今まで歩いてきたあかし」

つまり今目の前にある壁は自分がうまくいかない状態が作り出したものでうまくいっていた頃の自分ならば簡単に乗り越えられるということではなくて、今目の前に壁は今までの自分が一歩一歩前を向いて歩いてきたからこそ出現したものであってけっして後ろ向きにもどったからではないということです。

まるっきり違う意味ですがそこから脳裏にこんな言葉が湧いてきました。同じようにだれかが述べた言葉です。

「もし自分でもどうにもならないほどの状態になったとしてもどこから流されてしまったかだけを憶えていればいい。今はこの状態に身をまかせて流されるだけ流されるしかできない。でも川の流れが弱まり岸にたどり着いたのなら再び記憶にある流された地点までもどればいいんだ」

今を悲観して心を騒ぎ立ててもどうすることもできない。誰かが手を伸ばしてくれたから、運が良かったから助かるようなものではないんだ。ただ自分の心の基軸だけ折れていなければきっとやり直すことができるはず。人生にはそう簡単には越えられない山があるのだから。


私達は何故生きるのでしょう。楽しいことばかりでなく、辛いことも時々あるし、つかみ取った安定だっていったいいつまで続くのかわからない。それでも人は歩き続けます。いつかその歩みを振り返った時にほんの少しでも満足な笑みを浮かべることができたのなら、私はそれで生きたかいがあったと思うはずです。
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