実力なみに

私は不器用で中学校の時もテニスの部活でなかなか活躍できませんでした。兄は器用でいつもそこそこ活躍していましたが弟の私はどうしても花開かずじまいでした。
夜も夕飯の後に物置で何度もサーブの練習をしたりしていましたがなかなか。

本番に弱いタイプだったらしく試合ではいいところまでいくのですがコチコチになって負けてしまいます。
ある大会でようやく自分らしく活躍できた時がありました。それは夜寝る前にこう神様にお願いしたからだと思います。

「神様、仏様、ご先祖様。私がテニスの試合で活躍できますように。そして母の喜ぶ笑顔が見れますように」

勝とう、勝とうと思うと力みが出てしまうようでどうもうまくいきませんでした。でも勝ちたい気持ちを母のためにすり替えることによって自分の実力が100パーセント出せたのです。

後にも先にもこの方法がきいたのはこのときのみでした。自分で言うのもなんですが霊的に敏感な私は供養の行き届かなかった家の因縁に振り回されていたような気がします。
その後、高校受験でも県で一番の進学校にみごと体調不良で落ちました。なんでいつもこうなるのかと自分でもどうにもならないジレンマがあったのを思い出します。

それから仏法に出会い、先祖供養をきちんとするようになって実力はきちんと出せるようになったような気がします。もちろん努力以上はありませんがそんなに悪くはいかなくなりました。

多分、世の中には私と同じように悩んでいる人はいると思います。できればその人たちもそれなりに自分の実力が出せる術を習得させてあげれたらと思います。