徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

団塊夫婦の日常―この頃の私たちー

2017-12-03 10:35:49 | 団塊世代夫婦の一コマ
気がつくと師走も3日。
本当に一日、いや一年が経つのが早い・・って
思うようになってから随分経つような・・・。

夫はリタイア―して半主夫??生活5年のキャリア。
なんたって、孫の保育園お迎え、
その後の夕食(これは母親が準備)のテーブルセッティング、
その後の食事の面倒、
これらはみな夫がやっている。

私はまだ足を半分仕事に突っ込んではいるので、
孫の夕食時間に間に合わない時は、
こうして夫が全部やってくれる。

この日の朝食後のこと、夫は新聞を読んでいた。
こういう時しばらくは新聞に集中しているので、
向かい合って私もPCを開いて、ブログを書き始めた。

2,3行書いていたら、
「あのさー」と夫が話しかけてきた。
(いつものことだけれど・・・)

「うん、なーに?」と、つい習慣で答えてしまう私。
(無視すればいいんだけれど、それができないのです)

「今日の日曜版、横尾忠則のインタビューが載っていて
それが面白いんだよ」(夫)
「ふーん」(私)

以下は夫の話しかけの内容。

「あのさー、日本の水墨画には三つの流れがあるんだって」(夫)
「ふーん。それってアレックス・カーの本に書いてあったの?」(私)
(カチャカチャとPCを叩きながら答える)

「その三つって何?」(私)
(質問なんかしなければいいんだけれど、つい聞いてしまう・・)
「楷書、草書、みみずみたいなもの・・らしいよ」(夫)
「ふーん。このところアレックス・カー漬けね」(私)
(会話しないで書きたいのだけれど、これを書きながら、またまたつい聞いてしまう)

夫はここのところ、アレックス・カー漬けになっている。
発端は、年明けの3月に米国の友人Debbieさんが1週間遊びに来てくれることになったからだ。
そのDebbieさんがアレックス・カーの本を読んで日本を予習しているという。
アレックス・カーって誰?というのが教養人ではない私たち二人の頭に浮かんだこと。

予習魔の夫は早速、彼の本を取り寄せた。
日本の家屋の写真集のような本だった。
Debbieさんはなんでこの人を選んだのだろう?わからない??と
夫はさらに彼の本を図書館で借りて読みだした。

そのなかに、この水墨画のことが書いてあったらしい。

さらに続けて
「光琳は何故江戸時代に出てきたのか?
光琳の様式は江戸時代のものではないし、
室町時代の名残を残しているらしいんだよね。
美術とはみんなそういうものらしい」(夫)

「そういうものってどういうもの?」
(もうここまでくると、今日ブログに書こうと思っていた内容を
PCに打ち込むことはできなくなってくる。
ええい、ここまでだ!! PC打ち込み続けている体で
夫の言っていることをPCにメモしようっと・・と、
自分のやりたいことは一時放棄、でも諦めない!
といういつもの私の方策)

「あのさ、さっきの話はね、後の時代に前の時代の花と言える
いいところが結実してくるっていうことらしいんだよ」(夫)
「なるほど}(私)
(早速それをメモする私)

「ところでさー、外国人の中に日本を支持する人と
日本の問題点を指摘する人がいるよね」(夫)
「なるほどね」(私)
「日本人の多くは外国人が日本に対して温かいとOK、
批判したり冷たいと判断したした人を排除するんだよ」(夫)
「まあ、そうかもね」(私)
「物事は多面的なんだけどさー、日本人は心地良い言葉だけを受け入れようとするんだ」(夫)
「私もそうかも」(私)
「日本人は多面性を受け取らない。それは事実に立脚して考えないからなんだよ。
温かい意見も一つの事実に立脚したオピニオンなんだよね。
きつかったり苦言的なオピニオンも
事実に基づいているんだ。
だけど、日本人は自分たちにとって感覚的に心地良くない意見を無視しようとする。
それが日本人の特性とアレックス・カーは1990年代の終わりに書いた本の中で行っているんだ」(夫)

ここから、夫のFactとOpinion(事実と意見)論になってくる。

こうなってくるともうPCに向かうことは放棄しなければならない私。
私だって言いたいことがあるから、片手間では言えないし・・・、
となってしまう。

こうして、しばらくはPCとはお別れ。
しばらくお互いに口角泡を飛ばす事態に。

かくして、私一人の時間はお流れに・・・。
そして多分夫も自分の時間はお流れに・・・。

今日は実は金時豆を煮ながら、
そして夜用のロールキャベツの仕込みをやりながら
PCに向かっていた。

料理をしながら自分の仕事はできるのだけれど、
夫と一緒にいながらの自分の仕事(というか、好きなこと)に
集中は難しいということか。

でも、どうやらこれは私だけではないみたい。
夫は「おっと、洗濯物を干す時間がなくなっちゃうじゃないか。
R子と付き合うのも楽じゃないな」とのたまわって、
ノルマの洗濯物干しに向って行ったのでありました。

よくやってくれるなって感謝しつつ、
時々一人の時間がほしいなんて贅沢を思うこのごろの私なのでした。
きっと夫も同じだなって思いつつ。















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