徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

キンキンに冷えている!!-抗がん剤治療点描ー

2017-11-18 10:55:16 | 私のデフォルト
私の慢心から招いた腸閉塞。
でも、やっと元の調子に戻った。

今回だけは医者の
「30分かけて食べること!」の言葉を
忠実に守っている。

まあ、30分かけて食事をとると、
温かいスープも冷え切ってしまうけれど・・、
そんな贅沢は言っていられません。

ガンと「共存」なんて言うけれど、
そんな綺麗な言葉はちょっと現実と違うなって思う。

さて、腸閉塞が落ち着いて、
また治療が再開されることになった。
これは私にとっては日常のこと。

けれど、今回は薬を変えることになった。
「ドキシル」という薬を使うことに。

この薬の副作用の大きなものに、
手足症候群というのがある。
手や足の皮膚細胞がやられて、
赤くはれたり、水ぶくれができたりというものだ。

それを防ぐためには
いくつかの方策を取らなくてはならない。
その一つが点滴中に手足を冷やすという方法。
冷やすことで、抗がん剤が手首から先、
足首から先に廻らないようにするのだ。

そうすることで、少しでも症状の到来を防ごうというもの。

で、どうするかというと・・・、
そう、アイスノンの手袋と、靴下を装着する。
私の場合はおよそ1時間の投薬時間の間、
それを装着することに。
だから投薬中は天井を見ているしかない・・。

今回、看護師さんが持ってきてくれた手袋と靴下、
ちょうどドライアイスから出るような白い煙を吐きながら登場!

うわーっ、キンキンに冷えているんだ!!
それを見ただけで身震い!

看護師さんは
「じゃあ、この薄手のゴム手袋をはめてね」とおっしゃる。
「え、薄手のゴム手袋だけですか」(私)
「そうです。症状を抑えるためには我慢してねー」とのこと。

私は実は、この手袋が不織布か何かで出来ているものを想像していた。
それだと少しは冷たさが緩和できると思うからだ。

でも現実は違った。
この薄さでは、すぐに冷えちゃうなあ・・。

でも、文句は言っていられない。
左手にはナースコールを持たされて、
恐る恐るアイスノンの手袋に手を入れた。

「じゃあ、何かあったら
すぐナースコールで呼んでくださいね」と言って
看護師さんは去っていった。

1分、2分、3分・・・、冷たーい!!
5分! 痛ーい!!!
もう耐えられないと、思ったけれど、
みんな我慢すると聞いていたし・・・、
ここで悲鳴を上げては女が廃る・・・なーんて
女侠客のような気分になって頑張ったが・・・、

なんたって右手の第一関節から上がしびれ始めて、
これ以上我慢したら凍傷になるかも・・。

雪山で遭難した人はみんなこんな感じから始まるのか・・・、
とか、これを我慢できないなんて、
私って弱虫??なーんてあれこれ考えて気を紛らわそうとしたが・・、
無理だった・・・・。

こちらも固まってしまっていた左手。
何とか動かしてナースコール!

「もう無理です!痛い!です。
不織布か、ガーゼとかかけていただくわけにはいきませんか?」(私)

「それは置いていないので、手袋二重にしてみましょうか。
ちょっと取ってきますね」と看護師さん。

戻ってきたときに彼女の手にあったものは、
薄手のゴム手袋と、ガーゼ。

手袋を二枚にして、
その上をガーゼでそっーとくるんでくれた。

ホッと、体中の力が抜けた。
今まで痛いの我慢して、
体ががちがちに固まっていたのだ。

そして冷やすこと再開。
こんどはキンキンではない。
冷たいだけで痛くはない。
これならなんとかいけるなって、ちょっぴりホッとした。

ふと気がつくと、看護師さんがそばに。
「45分経ったから、手袋を新しいのと取り換えますね」とのこと。
みると、看護師さんの手には白煙をあげるアイスノン手袋が!!

そうか、キンキンに冷えていないと意味がないのかー。
また恐る恐るアイスノン手袋に手を突っ込んだ。
あと15分だ。
なんとかなるさ。
ガーゼもあるし、大丈夫って自分に言い聞かせた。

今度、1か月後の投薬の時は、
絶対に綿の手袋を家から持ってこようと心に誓った。

えっ?足ですか?
足は大丈夫なんです。
だって、前の薬でしびれが残っているので、
そのおかげで冷たさをほとんど感じないのであります。

いいことなのか、そうでないのか・・・、
ほんとうにいろんな体験させてもらっている私です。

でも、投薬が終われば
この「キンキン手袋」事件も笑い話に。
転んでもただでは起きぬ精神で、
これからも行こうって思うのでありました。

















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