徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

父のことー入院70日目 英語を喋っていた!ー

2016-02-03 18:45:34 | 父とのこと
妹から、「お父さん、英語喋っていた!」と
ラインで知らせが入った。
車イスに乗った父の写真も同時に!
ラインにはこの瞬時性がある。
短い動画なら、これまたすぐだ。

私たち60代姉妹だけれど、
最近、メールやfacebook、ブログやラインを
私たちなりに使い分けている。
こういう機器は私たちにこそ
便利と楽しみをもたらしてくれる
と信じているからだ。

理系女子のはしりの妹、
理系からは程遠いけれど、新しいおもちゃ大好きの姉。
このコンビのなれの果てが今の私たち。

こういうものが出るたびに、
ああでもない、こうでもないと
頭つき合わせてやっている。
ほんと、頭つき合わせてやっている。
60代。なんたって時間がかかる。。。。
これがまた楽しい。

閑話休題。

この日、久し振りに妹と父のお見舞いに行った。
父はベッドでまどろんでいた。
私「お父さん、R子よ」
父「....(目を大きく開けて、何かを感じているようだ)」
妹「お父さん、T子よ」
父「(暫くじっと見つめてから)娘に似ているなあ。。。。」と一言。

似ているなあって、私たち娘だから、、、。

以前の私たちだったら
「お父さん、違うでしょ!私たちほんものだってばーl」って
言い返したと思う。

でも今は違う。
そのまま流れでいく。
もう訂正しても、それ自体が伝わらなくなっている。
私たちがいくつくらいのときが、父にとってのむすめなのだろうか、、。
そんなことを考えた。

そして、このブログをかきはじめていたら、、。
妹からのラインが入った。
そう、父が英語を喋っているという。

続いて動画も届いた。
動画を開けると、、、
父は車イスに座っていた。
少し音量を高くして、スマホに耳をくっつけると、
聞こえた、聞こえた、父の英語が。

妹が車イスを押し始めると
父「Go!」

父「Stop!」

角に来たら
父「Turn to the left,OK?」
って言っている。

父「Tokyo station ok?」って言ったりしている。

それから暫くして、妹からもう少し詳しい顛末がメールで送られてきた。

父の病室に戻ってきたら「My room」
妹がもう帰りますといったら
「Go home?」
という具合だったそうな。

なぜ、頭が英語になっちゃったんだろうかと妹。
ほんとになんでだろうか。

そのうちに英語よりもっと得意なマレー語が
飛び出てくるんじゃないかしら。

一体、父の頭のなかはどうなっているんだろう。
妹は初めて父と英語のやり取りをしたという。
もちろん私はしたことがない。

こんな不思議な時間を今、私たちはもらっている。

でもこんな風にある余裕をもって父と時を過ごせるのは
身体介護一切になってもらっているからこそのことだ。

このありがたい時間を大切に、
暫く父の頭のなかの冒険をしたいなって思う。

母の最後の半年にこんなときほとんどなかった。

本当にいろんな晩年があると思った
今日の父とのひとこまでした。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ururu)
2016-02-03 22:41:35
ステキなお話☆
お父様、英語堪能でご活躍された人生・・ということですね♪
お父様の頭の中に
どんな世界が広がっているんでしょう。。。

考えただけで
スバラシイ!
そして
羨ましい!!!

そんな人生を送ることが出来たならと。。。
返信する
Unknown (あかね雲)
2016-02-04 07:09:40
ururuさま
いえいえ,父は英語を仕事にしていたことはほとんどありませんでした。ただ戦中、戦後にかけてインドネシアのスマトラでプランテーションの仕事をしていました。その半ばで徴兵され、その後イギリス軍の捕虜になりました。だからマレー語は堪能なのですが、英語がなぜ今出てきたかが謎なのです。不思議ですよね、、。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。