2020@TOKYO

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歯を大切にしましょう!

2009-04-12 | ■エッセイ
  去る3月11日に歯を抜きました。左の上の一番奥、すでに右の下の一番奥も数年前に抜いているので、普通の人の歯の数よりも私は2本少ないということになります。

  歯石や歯垢がたまり、歯周病が誘発されて歯を抜かなければならない事態になることは皆さんご存じのとおりですが、私の場合は普通の人よりも歯並びが悪く、歯周病になる危険度がかなり高いのです。

  それはともかく、歯を抜いたついでに、今のところ何とか生き延びている他の歯も同じ運命をたどらないように、抜歯の日以来、週に一度、歯の清掃をしています。

  歯石や歯垢を清掃したことのある方はご存じでしょうが、この作業はけっこう痛みを伴います。とくに、歯石ポケットが深い場合は、専用の器具を歯本体と歯肉の間に差し込んでグリグリとエグルので、気絶しそうな痛みが走ることもままあります。

  先週の金曜日、広く美しく清潔で見晴らしがよい大崎の歯科の椅子に座りながら、私は恒例の口内清掃(校内清掃という言葉は懐かしい!)を受けていました。「今日は少し深いところをきれいにしますので、お痛みがあったら左手を挙げてください」という優しい看護師の声を聞きながら、『なぜ左手なのだろう。右手を挙げたらいけないのだろうか…?』などと思いつつ、なんとか痛みから気を紛らわせようとしていました。

  それから数分経ったでしょうか?「痛かったですか?」という声で、ふと我にかえりました。私はいつの間にか眠っていて、自分のイビキに気づき、飛び起きたところを、痛くて飛び上ったと看護師が錯覚したらしいのです。『いや、大丈夫です』と涼しくやり過ごしたものでしたが、実にその後、2回も同じ現象が起きました。

  つまり、私は口内清掃の間、ほぼずっと眠っていたのでした。こんなことは、長い歯科通院歴の中で初めてのことです。麻酔もかけられていないのに、歯科の椅子で歯と歯肉の間をほじくられているのに寝る人がいるのでしょうか?

  歯はともかく、私は自分が少しおかしいのではないかと心配しました。その日はマスターズの1stラウンドの日、朝5時からの放送が待ち切れず、4時に起きてしまったので、夕方には眠くなるのも無理ないのですが、いくらなんでもあんまりだと思いました。

  「今日は、だいぶお疲れのようですね」と看護師が言うので、『何で分かるんですか?』と聞き返すと「歯茎の色が赤くなってますから。人は疲れると歯茎の色がこんなふうになるものです」と返してきました。私が自分のイビキで飛び起きた3回ほど、そのすべてが私が痛みで飛び上がっていると思っているとしたら、何だか申し訳ないような気になりました。

  また、今週の木曜日に歯科へ行きますが、今度は寝ないようにしようと思います。

  

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