2020@TOKYO

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ミュンヘン2011ー1月 バイエルン国立歌劇場

2011-01-26 | ミュンヘン2011 Jan
  (C)Ryo i phone

  僕らのフライトは遅れることなくミュンヘンに着いた。ニースを飛び立ったときは眼下に紺碧の地中海が広がっていたのだが、ミュンヘン空港が近づくにつれて、窓外は見渡すかぎり白銀の世界に変わった。

  空港でザルツブルクから来たドイツ人の仕事仲間と落ち合い打ち合わせの後、列車でミュンヘン中央駅へ向かう。駅の近くにある近代的なホテルにチェックイン、一息ついてすぐにオペラへ。

  本日の演目はリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」だ。歌もオーケストラも、アンサンブルの妙が持ち味のオペラだが、ケント・ナガノのタクトは一切を掌中におさめ、絶妙のバランス感覚を発揮する。オケの音色も冴えわたり、ここ数日の疲れが一気に癒された。

  さすが本場!と言えばそれまでだが、いつものことながら、ヨーロッパの歌劇場の圧倒的なレベルの高さには驚かされる。それにしても、やはり圧巻はシュトラウスのスコア、人の鼓動、体温、眼差し…、そういったものが登場人物の僅かな心変わりに反応していく様子が音楽で表現される。

  明日はワグナーの「ローエングリン」。タイトルロールは、ベン・ヘップナーだ。多分、忘れられない舞台になるだろう。

  

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