![]() | Justice: What's the Right Thing to Do? |
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Penguin |
以前、NHKの「ハーバード白熱講義」を紹介したことがあった。サンデルのハーバード大学での人気講義である。遅ればせながら本の方もよもうということになった。
英語はきわめて読みやすい。私は一日一章と読み進めることにした。そうすれば、2週間未満で読み終わる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e8/2cd390458550f9e71b64482e14498ee0.jpg)
内容はといえば、ベンサムやミルの功利主義、自由至上主義、カント、ロールズ、アリストテレスなどの政治的倫理的思想を学ぶながら、具体的に設定されたケース(多数の命のために一人の命を犠牲にして良いか、身体障害者のチアリーダーが排除されて良いのか等)において何が正しいのかということを考えていくという仕組みなっている。抽象的な論理を学ばさせられるのではなく、現実的な諸問題と西洋政治哲学(功利主義、自由至上主義、カント、アリストテレス的公共中心的思想など)との往復運動を求められているわけである。誰もが飽きずに知的訓練ができるというものだ。
本書は、難関国立大学や早慶などの法学部・文学部等を目指す高校生にも勧められる内容だと思う。(とはいっても、たぶん入試問題には出ないと思うんだけれども。。。)