林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

成城・成蹊・明学で求められる英語力

2010年10月22日 | 受験
成城大学、成蹊大学、明治学院といった大学は、日東駒専とGMARCHの間に位置する大学ということになっていて、人気が高い。確かに大学入試の英語の問題を見ても、そのことは感じられる。

これらの大学で共通していえるのは、長文読解が問題の中心になってくることである。日大あたりだと、英文法や語彙力の設問の割合がけっこう多いのである。

出題される英文のレベルはかなり高い。英文だけを見れば、ほとんどGMARCHとは変わらない。しかも、短時間に膨大な数の問題を解かなければならなかったり(とくに成蹊大学)、長文読解の上に英作文が課されたりする(とくに明治学院)。

このレベルの大学に合格するのであれば、英語読解力はある程度保証されているといえる。多くの進学校の生徒には、是非ともこのレベル以上の大学を目標にしてもらいたい。


これらの大学と、いわゆるGMARCHとではどのように問題の質が異なってくるのか。入試問題の英文それ自体は、それ程大きな違いはないように私には見える。しかし、設問が質的に難しくなっているのである。かなり意地悪な問題がある場合さえもある。

成蹊大学の問題を見てみよう。毎年共通して出題される一つのパターンは、一つの段落ごとに一つの設問が用意されているということである。したがって受験生はまず設問を読み、それからその段落の英文を読めば良い。(こういう回答の仕方は、日東駒専などでも使えることが多い)。要するに、設問が読み手のガイドとして英文を導いてくれるようなものなのである。ある程度読解力が身についている受験生ならば、かなり楽ちんに答えられるだろう。

ところがGMARCHとなるとそういうわけにはいかない。どの大学でも、設問に答えるための箇所を自分で探さなければならない。あるいは、文章全体の趣旨を理解したり、論旨の進み方を理解したりしなければならない。これが日本語であれば、中堅私立中学の国語よりもずっと簡単なのだが、いかんせん英文である。英語を読みなれていない受験生だと、頭の中に書かれた英文があまり残っていないので、かなり厳しくなる。

もちろん簡単なメモ書きを英文の横にする事ができればそれが一番なのかもしれないが、GMARCH挑戦レベルの生徒では、まだ無理だろう。

ある程度長い英文を読んで何が書かれてやるのかということを理解する事ができること。それがGMARCHで求められている英語力である。GMARCHレベル以上が本格的な実用英語入門段階に入ったのだなと私は思っている。

GMARCH以上が就職に有利だと言われているが、入試英語の観点からするとそれは納得がいく。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。