ここ1年ほどの間、私の中での大きな課題というか不可解な問題の一つに、乳幼児の『オイルアレルギー』のことがあります。(成人でも時々あります。)
クラスやご家庭で、オイルトリートメントを楽しんで下さっている多くの方に、過剰な不安感を煽ってはいけないということと、自分自身の中で明確な答えがみつからないという理由で、あまり公に語ることはしてきませんでした。
しかしオイルトリートメントを普及させたい立場の者として、これは避けては通れない問題です。
ほんの数年前と比べても、アレルギーが起こるお子さんは、とても増えてきてたように感じています。
それだけベビーマッサージが世間一般に広く浸透してきたからでしょうか?
よくあるご相談や事例、リセッツでのとり組みなどについて、少しずつ語っていきたいと思います。またお母様方やベビーマッサージの指導者の方からのご報告やご意見もお寄せいただけたら幸いです。
では早速本題へ。
【よくあるご相談】
トリートメント前に腕などにパッチテストをした時は何ともなかったのに、全身をトリートメントしているうちに、お腹や背中に赤いプツプツが出てきた。特に痒がる様子もなく、赤ちゃんはけろっとしている。1日後ぐらいに自然に消滅した。
気を取り直して、後日また同じオイルでトリートメントしてみたら、やはり同じ反応が出た。
このオイル、質が悪い? もうオイルトリートメントはしないほうが良い? うちの子は肌が弱い?
【考察】
①そのオイルに含まれる成分に対するアレルギー反応が出ている。
そうだとすれば、今後、そのオイルを使わないほうがよいでしょう。別のオイルで試してみて下さい。
アレルギー物質を特定するためにも、最初は、二種類以上のオイルをブレンドしたものや、何かを混ぜたものなどを使わないほうがいいと思います。また、同じオイルでもメーカーを変えたらOKだったということもあるので、クラスに参加する時でもオイルのメーカーや種類、ロットなどを知っておくといいと思います。
リセッツでは、アレルギーのご報告を受けた時は、メーカーにも報告をするようにしています。
現在も、あるオイルを再分析してもらっているところです。
食品用のオイルなどを使われた場合は、自己責任ということになりますので、相談先もありません。
②なぜかわかりませんが、お腹や背中に発疹がでることが多く、手足や顔にはあまり出ないようです。
外気にも触れていないバージンな皮膚だからかなぁ?(わからないけど・・・)
③皮膚からオイルが体内に浸透し、短時間のうちに血液やリンパの流れが良くなる。すると、排泄が進む。皮膚は、排泄器官のひとつでもあるから、体内の毒素を一気に表皮に出してくる。
赤ちゃんにそんなに毒素があるのか?という疑問もありますが、母親から譲り受けた毒素もあるのでは・・・?
一種の好転反応的なものであり、あまり心配せずに、むしろ体内から出るものは出してしまおう的な考え方でドンマイ。
例えばボティソープとか衣服に残留する合成洗剤など、もっともっと刺激の強そうなものではアレルギーが起きないのに、オイルによってのみアレルギーが起こるのは、オイルがそれだけ人体に即効性を与えている(すばやく経皮吸収されて体内の排泄を促す)証拠ではないかと考えます。
余談ですが、ひまし油湿布を行った後、湿布のネルに体内の毒素が目で見てわかるほど出てきたり、皮膚に炎症を起こされたケースもあります。 ひまし油にかぶれたというよりは、自分の毒にかぶれたという感じです。
そういうときは、続行することによって、排泄が進み改善されます。
④炎症が起きやすい体質の人は、身体の芯が冷えていて、皮膚表面だけが熱い場合が多く見受けられます。(私はまさにこのタイプ!) そこへオイルトリートメントを始めたとたん、皮膚のオーバーヒートがさらに加速する!!
ではどうすればいいのか? インドのアーユルヴェーダの医師から私へのアドバイスは、入浴前のトリートメントを薦められました。オイルを塗った後、入浴やサウナなどでしっかりと芯まで温めることです。
ということから考えて、赤ちゃんも入浴前にトリートメントを行い、その後、入浴させ温めるとよいのでは。。。
色々書くと長くなりますので、また時を改めて、角度を変え、検証し続けていきたいと思います。
ふなかわ