時々、読んでいる『食品と暮らしの安全』に、ハッとする記事がありました。
傷口は消毒しないで
ということだそうです。
こどもが外で活発に遊ぶようになると、転んで膝小僧をすりむくなんてことは、日常茶飯事でしょう。
もう少し大きくなっても、自転車で転んだり、スポーツ中にケガをしたりということがよく起こります。
こんなとき、保健室やご家庭では、真っ先に消毒薬を塗られるのが普通だと思います。
しかし、その「傷には消毒を」というのは、時代遅れの方法なのですって。
しかも、驚くことに、病院で縫合しなければならないほどの傷でも、縫合後に消毒に通うなんてのは19世紀の医療なんだとか。
といわれると、ちょっと常識を覆されませんか…???
傷=バイキンが入ると大変=いつもきれいに消毒していなくてはならないと信じていました。
アロマテラピーの観点から言えば、市販の消毒薬よりもナチュラルで安全なものとして、ハーブウォーターの洗浄や塗布がよいと考えていました。(殺菌力があると思うので)それは間違った認識だったのでしょうか。
消毒薬を使うことが適切ではない理由が以下のように書かれていました。
消毒薬は、タンパク質を化学的に変性させて細胞を破壊し、「細菌」を殺します。しかし消毒薬は「細菌」だけでなく「ヒトの細胞」にもダメージを与えるそうです。むしろ「細菌」よりも「ヒトの細胞」のほうが圧倒的に毒性を受けやすのだとか。その結果、アレルギーを起こしたり、抗生物質の効かない耐性菌を生み出すことにもなるそうです。
必要なことは、ケガをしたあとに、細菌が繁殖するような環境をつくらないことだと言われています。
そのために出来ることは、まず水でよく洗い、土などの異物を除去する。
日本の水道水はかなりキレイなので、水によって細菌感染する心配はないみたいです。
また包帯などで圧迫しすぎると、血液の循環が悪くなり、細菌感染しやすくなるそうです。
それから消毒薬で死んだ細胞がずっとそのままくっついている所にも細菌感染はかえって起こりやすいそうです。
というわけで、水でキレイにしたところに、乾燥防止にワセリンを塗って、軽くラップなどで覆って置くのがよいと締めくくられていました。
この最後の結論には、ちょっと異論あり。
やっぱりひまし油でしょー
ひまし油がお手元になければ、ホホバかオリーブでもいいと思います。
乾燥防止のみならず、オイルそのものに治療効果もありますから。
また精油やハーブウォーターは、耐性菌防止のための大変有効なツールになるものと確信しています
(耐性菌のことは、また別の機会に熱く語りたいと思います。)
もちろん傷口を洗浄するのに用いても、毒性はないでしょう。
ラベンダーウォーター、ローズウォーター、ローズゼラニウムウォーター、カモミールウォーター、ユーカリレモンウォーターなどなど、いつも皆様にお持ちいただいているハーブウォーターの大半が、傷口の洗浄にも活用できるものです。
殺菌するというより、清潔さを保つための「水」としてご利用下さい。
また忘れてはならないもうひとつの大切なことが・・・。
精油やハーブ、オイルたちは、メンタル面にもヒーリングをもたらすということです。
ケガをしたとき、お子さんも親も、動揺します。
痛みとショックで大泣きがとまらない場合もあります。
ハーブウォーターで清潔にしたあと、オイルにラベンダーでも1滴まぜて塗ってあげて下さい。
これは効くのか効かないのか、間違っていないか、本当にこんなもので大丈夫なのか、量はどのくらいか・・・そんな心配はなさらずともよい。
リセッツでは、そんなにハイリスクなものは売っていません。
(リセッツ以外で購入されたものはわかりませんけど)
それよりも「このオイルは最高に効く
すばらい
」とイメージすることが大切です。
そして母の「お手当て」が最大の薬であることはいうまでもありません。
「お手当て」のツールボックス(救急箱)から、化学的な薬がどんどん減って、ハーブウォーター、ひまし油、相性のよい精油がいくつか。それが普通になってほしいなあと願っています。
ふなかわ