リセッツAROMA香房

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サンダルウッド

2010年01月11日 | アロマ関連商品
久しぶりにサンダルウッドの精油を使いました。
熱帯地方で採れる白檀のエッセンスは、日本の冬の寒さを知るよしもなく、重く固まって、1滴出てくるのに1分以上待たされます。

サンダルウッドがほんの少し指先に触れただけで、残り香がいつまでも続いています
この感覚、わりと好きかも

ナードのお勉強的には、サンダルウッドといえば、心臓強壮作用のあるお薬で、ホルモン様作用もあるため妊産婦には使えません。ということを記憶しなければなりませんが、それだけではアロマの勉強は化学の暗記になってしまってつまらないです。

サンダルウッドをご存知ない方でも、「アジアン雑貨のお店の香り」「インドなどのお香によくある香り」「ビャクダンの香り」といえば、イメージできる方も多いのでは
そして、名前や成分は知らなかったけど、実はこの香りが好きだったという方も多いのです
なんともお上品で、高貴で、神聖な雰囲気にふさわしい香りがします。
数珠や仏像にもなっている木です。

インドで、偶然にもサンダルウッド現物に出合いました
ムンバイ市内観光中、ガイドさんが「ジャイナ教のテンプルに行ってみる?」ということで連れて行ってもらいました。


ジャイナ教がいかなるものなのかよく知りませんが、ガイドさんの解説によると、「生涯、生き物を殺したり食べたりしない」そうです。
写真の女性が口に布を結んでいるのも、たまたまハエや蚊などが飛んできて飲み込むのを防止するためだそうです(目が点・・・。普通、飛んできて顔にとまったとしても飲み込まないよね。)
もちろん言うまでもなく「ベシタリアン」です。
たとえ農業をしていても、小動物を殺す可能性があるので(クワでミミズを殺すとか、殺虫剤をまくとか)ジャイナ教徒に農民や漁民はまずいないそうです。
どのような仕事なら何も殺さないのでしょうね?
おそらく身なりからして、商売で成功した方などアッパーな方が多そうでした。

このテンプルに一歩足を踏み入れたとたん、サンダルウッドの香りが、そこはかとなく・・・ではなく、匂いすぎるぞとくらくらするくらい漂っていました。

確かに神聖な雰囲気でございます。
というかここまでくると瞑想するというより、あっちの世界にいってしまいまそうです。そして礼拝室のさらに奥へ進むと、こんなものを発見



向こうに見える白木のすりこぎみたいものがサンダルウッドそのもので、木の切り株みたいなところで水をつけながらガリガリこすると、香りつきの聖なる水ができるようです。
ははーん。こうやって使うのかぁ~。


これを小さな盃に入れて、ひとりひとり礼拝室にもって行かれてました。
その後、どのように使うのかはさだかではありません。

芳香植物が、その土地の宗教儀式や暮らしに深く根ざし、とても大切に扱われているということを体感できた貴重な出合いでした。
本の中では、「瞑想などに使われるオリエンタル調の高貴な香り」とあっても、実際にその場で体験することに勝ることはありません。

伐採が規制され、希少価値の高いサンダルウッドの精油が、自分の精油ボックスの中にあり、いつでも香りを嗅げるシアワセこれってすごいことだなぁと感じます。
もちろん、これを必要とされるお客様にも役立てられたらと思います。

肉体的には、膀胱炎や各種炎症を抑え、肌にもよいとされます。
また神経の興奮をおさえ心を鎮め、しっかりと「今」を生きられるよう導いてくれます。
からだ、こころ、スピリチュアル、自分の全てのレベルに同時に働きかけてくれる精油の深さは、まだまだ謎に満ちています。

プラナロム サンダルウッド 10ml 11,550円

高価な精油は、小量でもよく香り、薬理作用も期待できるものが多いです。いつもは使わなくても、ここぞという時にどうぞ。
お風呂に1滴いれるだけで、明日の昼頃まで香りが持続します。
またサンダルウッドの精油は、酸化速度が遅く、法隆寺の宝物の白檀が今でも香るように半永久的に香りがするのではないかといわれています。時を重ねるほど円熟する精油のひとつです。

ふなかわ

P.S.
余談ですが・・・。

ちょうど先日、うえだが、「生き物を殺すことが自分に課せられた生業であれば、淡々とそれを受け入れるのもまた人生…」みたいな話をしてくれ、考えさせられました。
今、自分が生きているということは、すなわち、他の生き物(植物も含め)のおかげにほかならない。
聖書には、「生きていくために食べる、耕す、捕る」ことを神様が人間に許可されている。
インドにはベジタリアンがかなり多く、肉を食べるとしても、チキンぐらいだったり、宗教によって様々なきまりがあるようでした。(牛や豚はほとんどありえない)
現代の日本の社会・家庭が、いかに宗教を切り離して見て見んふりしているかという事実にもはっとさせられました。