朝食はなんとか食べてくれたが、
昼食は駄目だった。
インスタントラーメンと野菜炒めと温泉玉子。
以前は麺類は好んで食べてくれたが、
最近はそうでもなくなった。
今日も、口元に持って行くが、
口をしっかり閉じて顔をそむける。
それでも私がしつこく口に押し込もうとすると、
「何をするんだ、この人は」
といった顔で睨みつける。
あきらめて、最後の砦、ヨーグルトシリアルの出番。
同じ一口なら栄養満点にしようと、バナナと温泉玉子も入れる。
しかし、今日は最後の砦もダメだった。
口を開けようとしない。
断念する。
単に、腹が空いていないだけなのか、
同じメニューで飽きたのか。
不味いからか。
脳が、食べることを忘れさせているのか。
私に出来るのは何か。
おいしい野菜スープの作り方を覚えるか。
昨日は父母の墓参りに行ってきた。
市営の墓地公園はそれほど混んではいなかった。
小雨が降っていたが、傘は差さなかった。
普段の無沙汰を詫び、
あれこれ多くの事を報告し、
守ってくれるようお願いして別れた。
父母の墓と同じ列のお墓で、老婦人がお一人、
しゃがんで傘を肩にかけながら、
花を供えたりお供え物を上げたりしていた。
ご主人のお墓だろうか。
私たち二人の墓は父母と同じ墓地公園の中にある。
父母の墓の区画から奥の方に離れた箇所に求めた。
妻が病気になってから、私一人の判断で決めた。
私もいつかあの老婦人のように、
一人で手を合わせることになるのだろう。
今朝、NHKBSの「新夢千代日記」が最終回を迎えた。
吉永小百合と松田優作の共演が私には新鮮だった。
芸者金魚(秋吉久美子)の心中、
菊奴(樹木希林)の逃避行は意外な結末だった。
体内被曝により「死」が差し迫った夢千代。
まさに「ドラマ人間模様」だった。
私は妻を看取ることが出来るだろうか。
妻が元気だった頃、
「俺の方が先に逝くからな」と宣言していたが、
今は、妻より先に逝くわけにはいかないと思う。
二人の墓石の墓碑銘をまだ決めかねている。
妻が元気であれば、妻の意見に従ったと思う。
葬儀なども形式的なことが嫌いである。
ただ、静かに悲しみたいだけである。
家族葬という形をとりたい。
自分のことはどうでもいいが、
妻の兄弟を意識してしまう。
こんな粗末なことをして、と思われるのも本意ではない。
あれこれ悩んでしまう。
昼食は駄目だった。
インスタントラーメンと野菜炒めと温泉玉子。
以前は麺類は好んで食べてくれたが、
最近はそうでもなくなった。
今日も、口元に持って行くが、
口をしっかり閉じて顔をそむける。
それでも私がしつこく口に押し込もうとすると、
「何をするんだ、この人は」
といった顔で睨みつける。
あきらめて、最後の砦、ヨーグルトシリアルの出番。
同じ一口なら栄養満点にしようと、バナナと温泉玉子も入れる。
しかし、今日は最後の砦もダメだった。
口を開けようとしない。
断念する。
単に、腹が空いていないだけなのか、
同じメニューで飽きたのか。
不味いからか。
脳が、食べることを忘れさせているのか。
私に出来るのは何か。
おいしい野菜スープの作り方を覚えるか。
昨日は父母の墓参りに行ってきた。
市営の墓地公園はそれほど混んではいなかった。
小雨が降っていたが、傘は差さなかった。
普段の無沙汰を詫び、
あれこれ多くの事を報告し、
守ってくれるようお願いして別れた。
父母の墓と同じ列のお墓で、老婦人がお一人、
しゃがんで傘を肩にかけながら、
花を供えたりお供え物を上げたりしていた。
ご主人のお墓だろうか。
私たち二人の墓は父母と同じ墓地公園の中にある。
父母の墓の区画から奥の方に離れた箇所に求めた。
妻が病気になってから、私一人の判断で決めた。
私もいつかあの老婦人のように、
一人で手を合わせることになるのだろう。
今朝、NHKBSの「新夢千代日記」が最終回を迎えた。
吉永小百合と松田優作の共演が私には新鮮だった。
芸者金魚(秋吉久美子)の心中、
菊奴(樹木希林)の逃避行は意外な結末だった。
体内被曝により「死」が差し迫った夢千代。
まさに「ドラマ人間模様」だった。
私は妻を看取ることが出来るだろうか。
妻が元気だった頃、
「俺の方が先に逝くからな」と宣言していたが、
今は、妻より先に逝くわけにはいかないと思う。
二人の墓石の墓碑銘をまだ決めかねている。
妻が元気であれば、妻の意見に従ったと思う。
葬儀なども形式的なことが嫌いである。
ただ、静かに悲しみたいだけである。
家族葬という形をとりたい。
自分のことはどうでもいいが、
妻の兄弟を意識してしまう。
こんな粗末なことをして、と思われるのも本意ではない。
あれこれ悩んでしまう。
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