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埼玉県比企郡嵐山町の記録アーカイブ

『われに詩あり』2 健康を祈りて 山下たえ 2000年

2010年12月26日 | 山下たえ『われに詩あり』(2000)

幾許も 無き人生を 健康で
       生甲斐求めて 楽しく歩く

幸せを 求めて歩く 人生に
       明日も無事にと 祈る我が身ぞ

点滴の 片腕寒し 秋の夜
       目覚めて毛布 肩に引上ぐ

霧立ちて 大平山の 美しく
       朝の六時の 散歩が楽し

深みゆく 秋を歩いて 川原路
       ススキ花咲く ホッスの様に

健康を 求めて歩く 初霜の
       師走の風に 脚踏みしめて

ひと時の 安らぎ持ちて 読む文は
       我を気遣う 友の優しさ

病院へ 友持ち込みし 新聞で
       安らぎ覚え 心和まん

過ぎ去れば 短く感ずる 入院も
       病める我が身の 長く苦しく

亡き母の 墓参叶ず 病める春
       彼岸過ぎての 退院を待つ

賑やかに お見舞い人の 多かりし
       今日は大安 吉日にして

皆様の 御恩を受けて 生きた身も
       報いる事無く 年は重なる

春の日や 陽炎もゆる 昼下がり
       一人歩きの 幅広き道

病む我を 労る如く 小鳥達
       今朝も来て鳴く 窓辺の木々に

この痛さ 誰に縋れる 術も無く
       胸に聞かせて 神に祈りを

昼間聞いた 遥か彼方の 汽車の音を
       眠れぬ夜の 病床に聞く

陽炎の 燃え立つ春の 昼下がり
       友と歩いて 足取り軽く

          山下たえ『われに詩あり』 2000年(平成12)2月



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