今日の女王サマ

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ジャーヘッド

2006年03月08日 | 映画&本&音楽&TV

 ジャーヘッド=高く刈り上げた海兵隊員の髪型が、お湯を入れるジャーの形に似ていることから、海兵隊員の呼び名となった。

アンソニー・スオフォードの『ジャーヘッド/アメリカ海兵隊員の告白』の映画化です。

1988年に18歳で海兵隊に入隊したスオフォードは2年後の夏、湾岸戦争で戦うため、サウジアラビアの砂漠に送り込まれます。狙撃兵として訓練を受け、非常に優秀な成績だったのですが、当面の任務は盟友サウジ王国の油田警備でした。

砂漠に到着した当初は兵士もたったの5000人。175日目には57万5000人に膨れ上がりますが、一向に戦争が始まる気配なし。ただただひたすら待機の日々です。
やっと国境に進撃し、敵の将校を撃とうとした寸前、味方の空爆に手柄を横取りされ・・・。4日と4時間と1分で戦争は終わってしまいました。
「いつになったら人を殺せるんだ?」と仲間同士で話し合う狂気も、観客としての私たちはブラックユーモアと感じてしまいます。

兵士の訓練というのはキビシイものですが海兵隊は特に荒っぽい。会話もイケナイ4文字熟語の連発です。頭悪いんじゃないかと思うほどの単純さ。気温45度もある砂漠でガスマスクをしてのフットボール。あの人たち、やっぱり私たちとは身体の造りが違うんだわ~と今更ながら思ってしまいました。

主役はジェイク・ギレンホール。濃い顔立ちの青年です。お姉ちゃんのマギー・ギレンホールも女優さん。
 そのほか、◆ピーター・サースガード  (『ニュースの天才』で捏造を暴く編集長の役が良かった)。

◆ルーカス・ブラック(10年ほど前テレビ東京の『アメリカン・ゴシック』では子役で出ていた)


◆オスカー俳優、クリス・クーパー(『アダプテーション』)
◆もう1人オスカー俳優のジェイミー・フォックス(『Ray/レイ』)とシブイ配役になっています。

予告編で流れた音楽は最初がBobby McFerrin(ボビー・マクフェリン)の「Don't Worry, Be Happy」でお気楽な感じ(『カクテル』にも使われています)。それが徐々に深刻な曲に変わっていくのですが、そのタイトルは何だろうと思っていました。で、わかったのが、Kanye West(カニエ・ウエスト)の「Jesus Walks」という曲。世紀末な感じがこの映画にピッタリです。

他のブログを見ると「面白くなかった」とか「オススメしない」というのが多かったけど、私は楽しめました。
オススメしたいけど3月10日までです。