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もっこうさんです。

岩手県一関市藤沢町で工務店を営業している「菅原木工」が、住まいや地域の情報と、個人的趣味の情報をお届けします。

【多賀城市】 多賀城跡を散策してきました。

2013年02月18日 | 名所・旧跡

特別史跡 多賀城跡を訪ねて

 

多賀城 政庁跡 【多賀城市】

仙台駅から東北本線下り普通列車に乗って十数分ほど陸前山王駅を過ぎた左側の小高い丘陵が見てきます。これが多賀城跡です。


多賀城跡は江戸時代から注目され、大正年間に調査・研究がされていましたが、本格的には昭和三十八年の調査が最初でした。それ以来現在も発掘調査は行われています。



多賀城 石敷広場跡 【多賀城市】

 

多賀城は、仙台平野の東北部に位置し、丘陵の高さは52メートルでこの丘陵から沖積地にわたっています。
丘陵は二本の谷によって東・西・中央の三つに分けられ丘陵上の平坦部に諸施設が設けられていました。

多賀城政庁-外郭南門道路跡 【多賀城市】

多賀城の全体の平面形は、丘陵に立地するため不整な四角形となっています。
規模は東辺1000メートル、南辺860メートル、西辺670メートル、北辺770メートルで、総面積が72ヘクタールとなっています。
これは、東北の古代城柵のなかでは、志和城(岩手県紫波町)と並ぶ規模となっています。

多賀城跡政庁 推定復元模型 

発掘調査と文献史料によれば、創建以降、多賀城は四期の変遷をたどっていることが明らかになっています。

第Ⅰ期(724年前後~762年) 創建期
第Ⅱ期(762年~780年) 多賀城碑にみられる天平宝字六年(762)藤原恵美朝臣朝猟による修造から、宝亀十一年(780)伊治公呰麻呂の乱によって焼亡するまで。
第Ⅲ期(780年~869年) 伊治公呰麻呂の乱の焼亡後の復興から、貞観十一年(869)の大地震により被害をうけるまで。
第Ⅳ期(869年~10世紀後半)地震後の復興から廃絶まで。

現在、復元整備されているのは第Ⅱ期を基にしています。

外郭の大部分が高さ5メートルの築地塀(土をつき固め、屋根をかけた土塀)で、東辺や西辺の低湿地では、材木を密接して立て並べた材木列の塀の部分もありました。
現在でも築地塀の跡が残っている部分もあります。

多賀城政庁東殿跡  【多賀城市】

 

外郭の東辺築地塀は、当初のものが第Ⅲ期以降、内側(西側)へ40メートル移動して築き直されていることが明らかになりました。また、平安時代になると外郭築地塀の各所に櫓を設けるようになっていきます。
外郭には南門・東門・西門があり、いずれも正面三間、奥行き二間のいわゆる八脚門でした。
東門と西門は時期によって位置を変えて建造されています。

多賀城南門跡 【多賀城市】


政庁に対する儀礼的な意味をもつ城の正面である外郭の南門を入ると、南北道路があり、300メートルほど北進すると政庁南門につきあたります。
外郭南門は丘陵上にあり南北道路はこの丘陵をいったん下ると、政庁南門まで上り坂になっています。


国内の郡司や蝦夷は政庁で行われる儀式に参列することがあったので、丘陵を利用して外郭南門から政庁への参上する人々へ威圧するように設計されていたのです。

多賀城南門跡から政庁を望む

【多賀城碑(壺の碑)】



多賀城碑は、碑文によれば天平宝字六年(762)に建てられ、他の文献史料によっては知ることのできない多賀城の創建と修造の年代を記しています。
この碑は多賀城の外郭南門跡のある丘陵上にあります。


多賀城跡 多賀城碑【壺の碑】


県道根白石塩竈線の南側で、南門跡の内側にあり江戸時代に建てられた覆屋に収められています。
碑の高さは196センチメートル、幅92センチメートル、厚さ70センチメートルの大きさで砂岩の自然石の一面を平滑に加工して文字を刻み、刻文面を西にむけてほぼ垂直に立っています。

碑文の内容は、前半部分に、多賀城の位置を、京、蝦夷国界、常陸国界、下野国界、靺鞨(中国東北部松花江流域に居住した種族)国界からの距離で示し、後半部分に神亀元年(724)大野東人が建置し、天平宝字六年、藤原恵美朝獦が修造したことを記し、末尾に建碑した天平宝字六年十二月一日の日付を刻んでいます。

多賀城碑は、
藤原恵美朝獦が多賀城を修造したことを記念し、かつ彼の造営事業を顕彰するために建てられた碑ということになります。



【多賀城廃寺跡】

多賀城廃寺 講堂跡 【多賀城市】

多賀城廃寺跡は多賀城跡の東南約1キロメートルの多賀城市高崎の丘陵上にあります。

多賀城廃寺 三重塔跡 【多賀城市】
八世紀初頭に建立されたとされる寺院ですが確かな記録がなく古くは地名をとって高崎廃寺、現在では多賀城廃寺と呼んでいます。


多賀城廃寺 中門跡 【多賀城市】
昭和36年から41年まで5年にわたって発掘調査を行い、全貌が明らかになっています。
この寺は多賀城付属の官寺です。
多賀城創建時の瓦が廃寺跡から出土することから多賀城と同じ八世紀前半に創建され、十世紀中ごろまで存続し、多賀城と盛衰をともにしたとされています。

多賀城廃寺 講堂跡 【多賀城市】

伽藍の配置は、三重塔と金堂を東西に配置する点に特徴が見られますが、この配置は筑前大宰府の観音寺と基本的に同じとなっています。
蝦夷に対する東の守りである多賀城の付属寺院の伽藍配置として、大陸・半島に対する西の守りである大宰府に付属する観音寺のそれを意識的に模倣したと云われています。
多賀城廃寺跡 【多賀城市】

地形から見ると、規則正しい方形の寺域を占めることはなく、中門の南の南門と寺域を区画する施設もなかったとされています。

多賀城廃寺 金堂跡 【多賀城市】


平安時代になると講堂が廃絶し、その基壇の上に小規模な堂、築地塀の西外側に二棟の堂が建造されてきます。


現在は松林のなか史跡公園として基壇・礎石等が復元整備されています。

(出典 宮城県の歴史 (県史)


【多賀城跡MAP】

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【多賀城関連書籍】

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【INAX】 新しいサティスのちょっとした疑問?

2013年02月15日 | INAX

INAXのタンクレストイレ「サティス」が新しいラインナップで発馬されました。

 
 

今回のサティスで新たに追加された機能の一つに「スマートフォンリモコン」があります。

スマートフォン(アンドロイドのみに対応)がリモコンになり、洗浄位置や水量の強弱など、シャワートイレをお好みの使い心地に設定できるというものです。

また、スマートフォンに保存している音楽をトイレ本体のスピーカーで聴くことができたり、トイレ日記を付けて

日々の排便状況をカレンダー上に記録して、健康管理に活用できるというものです。


ここで一つの疑問?

このサティスを採用するお宅でしかスマホが機能しないこと、しかもこの機能がついているのは上位グレードのみ(サティスG8グレード、サティスS8グレードに対応。)、スマホのアプリ起動している時間で、リモコンが操作できるのではないか?と思うのですが・・・・

リモコンが遠い、電池がない場合の時だけでそれ以外は必要のない機能のように思えます。

何でもかんでもスマホに関連付けるのはどうなのでしょうか?


 

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【岩手県】 岩手県震災復興のための住宅モデルプランを公募しています。

2013年02月14日 | 住まいの情報


 



岩手県地域型復興住宅推進協議会、岩手県居住支援協議会では東日本大震災津波被災者への住宅再建に関する情報提供を目的に、民間事業者から住宅モデルプランを公募し審査の上公表します。

1 募集部門

小規模災害公営住宅部門

買取等に資する低層・少戸数の災害復興公営住宅

地域優良賃貸住宅部門

民間建設による賃貸住宅、準耐火以上の共同建て等

低廉戸建住宅部門

ユニット化等による比較的低廉な戸建住宅

岩手県地域型復興住宅部門

生産者グループによる長期優良住宅


2 主催

岩手県、岩手県地域型復興住宅推進協議会、岩手県居住支援協議会


3 公募期間

平成25年2月6日~平成25年3月1日


4 公募要領・応募様式

岩手県庁建築住宅課住宅計画

電話: 019-629-5934

FAX: 019-651-4160

岩手県ホームページに掲載しています。

http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=43825


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【クサガメ】 下アゴまたまた欠ける。

2013年02月09日 | クサガメ

菅原かめのりさん(クサガメ 飼育4か月)

以前より皮膚病のためクサガメの下アゴが白くなって一部が欠けていましたが、とうとう残りの白い部分も取れてしまいました。


クサガメ 下あご 欠ける

哀れな口元で、口の中が見えていますが、食欲は以前と同様旺盛です。

ただ、アゴの力が弱くレプトミンが水でふやけた状態でないと食べづらいようです。

 クサガメ 飼育環境

飼育開始4か月で主食のテトラ レプトミン 65g がなくなりました。

テトラ レプトミン 65g

飼育開始時の体重が約10gで現体重が約60gということで約50gの増。

レプトミンは65g

この差の約15g食べ残しとう○こに消えていったようです。

 


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【栗原市若柳町】 武鎗城跡を見てきました。

2013年02月06日 | 城郭・城柵

葛西氏家臣武鎗氏居城跡

 

武鎗城跡 【栗原市若柳町】

東北自動車道と東北新幹線が走る近く広大な田園風景を見下ろす丘に城跡があります。


武鎗城はこの地を治める武鎗氏の居城でした。

葛西氏の家臣である武鎗氏がこの城を築いたのは文治三年(1187)頃とされています。

東館・西館(安養寺裏山)に分かれ、東館は旧有賀小学校東北側に位置し、高さ50m、東西400m、南北150m、本丸は東西100m、南北80mの広大な城で三方を沢や谷あいで敵を防ぐ天然の要害になっていました。


武鑓典膳は「武鑓重信」「奈良坂叉三郎」「武鑓隼人助」などいろいろの名で呼ばれ、晩年は剃髪して「典歴入道」「厩入道」などの名で呼ばれていました。
この武士は、天文年間以来、葛西晴胤・親信・晴信と三代に仕えた葛西家随一の忠臣でした。
信義に熱く、筋を曲げない栗原郡が生んだ戦国期の英雄でした。

岩ヶ崎の富沢日向守が葛西氏に叛いた時も、同じ栗原地方の富沢氏に味方せず、敢然と立って葛西氏の防壁となったのです。
特に清水大門口(一関市)の戦いのときは、一人で富沢陣に斬りこみ、大きな手柄をたてたのです。
その後、「浜田争乱」や葛西家の最後をかけた「仕置き軍との戦い」などあらゆる騒乱に出兵し、葛西氏の盾として華々しく戦ったのです。


その後、天正十九年(1591)豊臣秀吉による奥州仕置きの軍勢と戦いますが敗れ、葛西氏は没落し、武鎗城主武鎗典膳も石巻市桃生町深谷須江山で伊達政宗の軍勢によって討死したと云われています。

現在は、耕作地や有賀配水池になって当時の面影はなく、標柱だけがここが城跡ということを標しています。


【武鎗城跡MAP】

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【栗原市城郭・城柵関連記事】

【宮城県栗原市】 沢辺館跡(臥牛館公園)を散策してみました。

【栗原市築館町】 伊治城跡を見てきました。


【奥州葛西氏関連書籍】

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