らむ茶の独り言

ロックとノンアルコールビールと田舎暮らしを愛するガーディニング野郎の勝手な独り言。

今更だが、年功序列終身雇用こそが日本の成長モデルだったのだ

2018年05月10日 01時21分49秒 | 日記

 

うちの庭ではただいま八重桜が満開。ソメイヨシノに比べて扱いが随分と粗末というか、低いというか、桜はソメイヨシノだけみたいな姿勢は如何なものかと思うが、とにかく八重桜がただいま満開。

しかし、この寒さは一体どうしたことだ?景気が気温に連動してるという僕の理論が実証されてる感が半端無いわけだが、冗談はさておいて、この低温状態はふざけてる場合では無い。
植物にとって気温が高いことは問題では無い。全く無いわけでは無いが、低温に比べたら、プラスになってもマイナスにはならないだろう。
この低温というか気温が低いことは、要するに「寒さ」は植物には致命的だ。こういう致命的な状態が望ましいというのだから恐れ入る。温暖化バカどもはそういうことだからね。
気温が低い方が良い、などとよく言えるものだな。気温が低くて都合の良い事なんか何もあるまい。少しぐらいのデカイ台風が来ることになっても、低温状態で冷害にやられるよりは100万倍マシだ。
というか、冷害に比べてそれ以上マシなことなの農作物にはないけれどね。そして農作物は人類にとって必要不可欠なものだ。それが分からないというのは、

つまりは温暖化バカどもはみんな都会のエセ知識人ばっかりだということだね。農作物などスーパーのバックヤードに育ってるとでも思っているんじゃないのか? 

それにしてもこの寒さは一体どうなっているのだ。景気が悪いから余計に寒く感じる。そして恐れていたことが。原油価格の高騰だ。
3年半ぶりの高価格に戻ったという事だが、3年半前というのは8%に消費増税した2014年の春から半年後ぐらいの年末か翌年始ぐらいの頃だ。
この頃、原油価格が急激に下がって日本経済には大きなプラスになった。ガソリン価格が160円近い値段から一気に120円代まで下がった。
翌年にはさらに下がって110円代という、原油価格が高騰する以前の水準にまで下がった。 

 

 

グラフを見れば一目瞭然だが、ちょうど増税の時期と空前の原油価格下落が重なった。だから日本経済がそれほどガタガタにならずに済んだのだ。
消費増税でもなんとか持ちこたえられたのはひとえに原油価格下落の神風のおかげだ。しかしその神風が止み、これを神風というのも変な話だが、再び原油価格が上昇を始めている。
これで今年の日本の景気が良くなる道理はどこにも無くなってしまったわけだな。
ガソリンが110円、所によっては100円前半ぐらいまで下がっただろう。それから3年半。今度は140円台になり、この原油価格ではすぐに150円台になるかもしれない。
幸い冬が終わって灯油の需要期が過ぎたので、高い灯油を無理して買わずとも済むが、これが冬まで続いたら、またバカ高い灯油台に悩まされることになる。
この原油価格の下落は日本の1世帯あたり6万だかの恩恵になると言われた。冬の一回の灯油代で数万浮いたからね。まさに実感できた恩恵だった。
だから消費税分の負担を吸収できたのだ。これがなかったら、これがもしなかったらの仮定の話が、これから日本で現実に起きるわけだな。
消費増税後も原油価格が高騰したままだったらどうなってたか。これからそれを実証するわけだな。 

 

考えるだけでもう恐ろしく気が滅入るわけだが、これでもまだ景気は上向いてるとか呑気に、でもないだろうが、景気判断とかする姿勢にはバカというかもう絶望感すら感じる。
さて、この先どう原油価格が動くかわからないが、もし下がったとしてももう日本経済に神風などあるまいしなあ。
去年の暮れぐらいからの街の様子を見るにつけ、もう明日に明るい未来はないと思わずにはいられない。映画を見に行く時に眺める道すがらの風景は寂れる一方だ。
ジャスコの巨大なショッピングセンターの中はいつもガラガラだ。僕の街のジャスコはパートさんをほとんど解雇したのではないかな。
いかにもリストラ寸前の中間管理職というおじさんがレジを打ってる姿を見ると、もうジャスコも長くはないのだな、と思わずにはいられない。
商店街を叩き潰して最後には自分も倒れるという笑えない皮肉。ジャスコが出来たら雇用が生まれる、なんてホラ話をみんな信用してた時代が懐かしい。

なんでそんな簡単なレトリックにころっと騙されたんだかなあ。まあ、今でも同じレトリックに騙されてるわけだけれどね。女性の社会進出とか。やれやれだよ。
企業は安い労働力を欲しいだけなんだから。育児から解放されて女性が会社でバリバリ働けるとでも?そのバリバリ働く先の扱いは正社員じゃないからね。 
半分以上が単身世帯の東京ですよ。結婚して家庭を持っていてもほとんどが夫婦だけの世帯でしょう。子育ては大変です。お母さんがノイローゼになりますよ。
都会のあんな狭い部屋で赤ちゃんと二人きりでいたらね。昔は、というか田舎は祖父母が一緒に住んでるか近くにいるケースがほとんどですから、子供の世話はご近所でもみんな祖父母がやってます。
アパート暮らしで子供を育てるなんて事が出来るのか?と田舎者の僕などは関心しきりですが、実際にはみなさんギリギリで生活してるのでしょうからね。
都会暮らしの異常さに一人でも多く気づいて欲しいところですが、とは言っても、じゃあ環境の良い地方都市でのんびりと育てる、なんてこともまた現実的には現実的じゃないわけですから。

僕の町から毎年1,000人人口が減り続けている。ほとんどが4月に高校卒業生がほぼ全員県外へ出ていくからだ。転出だけで転入がほとんど無い。
それは県全体でも同様で、毎年1万人以上が減り続けている。今年4月末には98万人を切ったかもしれない。県内の高校生がほとんど県外へ出ていくからだ。
それで学力試験が上位だと自慢してるバカども。その学力向上は何の役に立ってるのだ?逆に学力向上が県外流出を後押ししてるのでは無いかという指摘があるぐらいだ。それは多分間違っていない。
一生懸命勉強して地元の縁故の有限会社へ入社、ってそれはもう悪夢としか言いようが無い。地元にはその一生懸命勉強した事に見合うだけの職場が無いのだからね。
僕は学歴社会などとっくに崩壊してるものだと思っていた。しかし、それは僕が学歴で超える事ができたハードルの向こう側にいたからそう思っていただけなのかもしれない。
実は学歴社会は歴然と続いていて、そしてそれは近年顕著になって来てるのかも知れない。

思えば僕のリーマン時代は恵まれていたのだな、と最近思うようになった。そしてこれからの子供達に待ち受ける未来は、きっと僕の時代とは比較にならない厳しい時代になるだろうと想像する。
昔はよかった、というセリフが本当にしみじみと感じられる今日この頃。僕らの世代はギリギリ切り抜けることができたという感じか。
これからの世代に待つ構える茨の道に比べたらなんと恵まれた時代だったのか、と親の世代は思ってるだろう。子供には言えないけどね。
頑張れば良かった時代は終わった。頑張っても、というかみんなが頑張っては意味が無いのだ。みんなが全力で走ってるのが今の時代に見える。だから頑張っても良くならない。
昔は頑張ってる人が少なかったのだな。だから全力で走ればみんなよりも早く前に行けたのだ。今はもう頑張っても僅差だ。どころか頑張らないと置いていかれる厳しい時代。

浜ちゃんみたいな社員がゴロゴロしてる方が楽しい職場だと思うのだがなあ。ギラギラした一匹狼だらけみたいな、殺伐とした職場ばかりかと思うと気が滅入る。
だからリーマンの3割以上がストレスから精神疾患の予備軍だ。
会社は社員に冷たい時代になってしまった。まさか正社員と契約社員の格差を正社員の給料カットで対応するとはねえ。予想はしていたが、あまりの案の定で言葉も見当たらない。
日本社会はもうどうしようもないんじゃないか?安易に世代間対立を煽った挙句がこの有様だ。個人をみんなバラバラに分断して、それは管理する側には都合が良いのだろう。
しかし、それでは社会が会社が成り立たないではないか。個人で仕事は出来ないのだ。会社はチームプレーだということがすっかり抜け落ちてる気がするがどうだろう。
なんだか、チームプレーってスポーツの団体競技の中だけの話になりそうな気がする昨今の日本社会。間違った実力主義を導入した挙句、失ったものがあまりに多い事に気づくのが遅すぎた、と某評論家。
その時は都合が良いと飛びついたのだろうが、欧米の実力主義というか能力主義は、日本にとっては死に至る病でしかなかったようだね。 
だから何度も書くが、日本には年功序列、終身雇用がベストマッチだったのだ

失って気づくものは多いわけで、実力主義などというものに踊らされた代償はあまりに大きいと、まったく同意だ。

 

 

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