らむ茶の独り言

ロックとノンアルコールビールと田舎暮らしを愛するガーディニング野郎の勝手な独り言。

マイクロファイバークロス

2013年11月27日 08時06分33秒 | 日記・エッセイ・コラム

それにしてもよく降る雨だ。今月青空を見たのは一体何日あっただろう。毎日欠かさないタムタム達の散歩。最近は毎日ずぶ濡れだ。傘を怖がるので傘をさして散歩が出来ないから雨の日はずぶ濡れになる。ドシャ降りの雨の中をトボトボと散歩してる姿はどういう風に映ってるんだろうねえ。さて、これが今度は雪に変わるらしい。毎日この調子で雪が降ったらどうなるんだよ、まったく。温暖化か?

さて、先日ホームセンターへ雑巾を買いに行った。雑巾なんて金出して買うもんじゃないと思っていた。何かの折りによくタオルをもらうからね。家には使っていない贈答品用のタオルがたくさんあったはず。と、思っていた。

ところが気が付くと、全然無くなっていた。おふくろに「新しいタオルは?」と聞くともう無いよと。たくさんあったはずだが全部使ってしまったのだな。何しろアメリカンな我が家だからアホウどもが毎日泥だらけで家の中を走り回る。床を少し拭いただけで驚くほど雑巾が汚れる。というか、本来タオルだから雑巾として使うとあっという間にボロボロになってしまうのだな。

そういうわけで今ではボロボロのタオルだけになってしまった。新しいタオルをもらう事がまったく無くなった事も原因だ。以前は何かと無料のタオルをもらう事が多かった。何かを買うとついて来たりしてね。銀行からもよくもらっていたね。ところが経費削減かそういう贈答品がまったく無くなった。改めて気付かされる。そう言えばタオルなんてもらう事が無くなったなあ、と。

カレンダーもそう。カレンダーももう無償で配る所が無くなって来た。来年の分は買わないとダメかもしれない。パソコンやスマホには遥か未来の分までカレンダーがついてるが壁掛け用カレンダーは絶対に必要だ。まあ自分で作るという手もあるが。もらって来るカレンダーには色々と暦の事とか書いてあって便利なんだよね。だがそういう自前のカレンダーを作る会社はどんどんと減って来てる。景気は確実に悪化してるんだろう。それとも無償のカレンダーをサービスする経費が惜しくなって来たのかな?

さて、そういうわけでホームセンターへ雑巾を買いに行った。そうしたら最近流行のマイクロファイバークロスと言うのを見かけた。カー用品では知っていたが高価なものだと思っていた。ホームセンターの家庭用品コーナーにも売ってるのかと感心しつつ値札を見て愕然とする。バカだったね、オレが。一枚100円で売られているじゃないか。後日Amazonで検索したら更に驚く。一枚33円だよ。普通の雑巾よりもはるかに安いじゃないか。まあこれで床掃除に使ったらどれだけ耐久性があるかは判らんけどね。

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何が驚くってその価格設定のデタラメさだ。同じ商品が売られる場所で価格が10倍違うからね。オートバックスなどのカー用品店で同じ物を買ったら一枚500円ぐらいだろう。それがホームセンターの家庭用品コーナーでは一枚100円。更にネット通販では一枚33円だ。同じモンでしょ、これ。オートバックスのマイクロファイバークロスがAmazonのものよりも15倍デカイとか高品質だとはいう話は絶対に無い。

これが車のディーラーでは1,500円ぐらいで売られてるからね。ボッタクリもここまで来ると笑うしかない。もちろん一枚1,500円だ。先日車を買い替えた時に専用のファイバークロスがついて来たがホームセンターの一枚100円のモノよりも薄かったからね。この専用クロス2枚とナントカポリマーのコーティング剤2本で15,000円だったかな。まあ、カーコーティングの付属品としてついて来たもので単品では売っていないものらしいが、明細を見たらそのセットで15,000円だったはず。これだもの値引き出来るわな。これを付けてくれないと値引き出来ませんとか言うんだよ。ものスゲエ割高なサービスくっ付けて値引きするわけだな。何がどこがお得なんだかな。

これだからディーラーの価格にはまったく信用が置けないんだよ。車本体の値段も実のところ原価は一体いくらなんだろうね。ものスゲエ割高なものを買わされてるんだろうねえ。だからカーナビとかタイヤとかディーラーで買う人はほとんどいなくなってる。イエローハットの店員が、目の前のディーラーさんで車を買った人の7割がウチでカーナビ着けてますよ、と言っていた。そりゃそうだ。価格が倍以上違う。

ところがそんな事やられたら自動車販売店は大変だ。価格競争では絶対に勝てないしサービスやメンテでも大差ない。そうなるともう競争にならないからメーカーに泣きつくワケだ。つまり、汎用品のカーナビは着けられない様にしてくれ、と。純正以外は取り付けが出来ない仕様にするワケだ。迷惑な話だよねえ。およそ車の純正品で汎用品よりも優れてるものが未だかつて存在したかどうか。勝ってるのは値段だけ。つまりお客は無体な不便を強いられる事になる。近年でてくる新車はその傾向が一層強い。

今どきの車はコンピューター制御で動いてるのでどこか少しでも余計な手を加えると不具合が出ると言われる。そういうワリには20年以上も前の車とどこが違うのかという感じだけどね。まあカーナビとかは昔なかったからあれだけど、基本的には何も変わってないでしょ?ケータイ電話に色々くっ付けて高額なスマホで売り出しても基本は電話機だ。会話する機能は昔から何も変わっていない。どころか今のスマホは会話機能が旧機種よりも劣るというからね。そういうのを本末転倒という。

それを高校生に言ったら、なんですかそれ?と言われた。今どきはそういう言葉を使わないのか?それともそいつが知らなかっただけか?マジすげー、みたいな言葉ばっかり使ってるから基本の四字熟語すら知らんのだな。今どきの高校生は会話に四字熟語使わないのかな。社会に出たら四字熟語だけで仕事出来るのにな。いや、コンサルなんかことわざだけで仕事出来るよ。ことわざに対しては誰も反論しないから。世の中は何を言ったのではなく誰が言ったのかが問題だ。古人のことわざに異を唱える人はいない。だから説得力がハンパ無くある。そういう事すら知らずに持論で相手を納得させようとするから上手く行かんのだな。

そういうわけで、ボッタクリの構図はそこらに転がってる。楽器の話で言えば、楽器を磨くクリーナーやクロスにやはり同じ事が言える。シンバルを磨くシンバルクリーナーが楽器店では1,200円ぐらいかな。同じものがスーパーで98円で売られている。クリームクレンザーだ。名前が違うだけで中身は一緒だ。名前をかえるだけで10倍以上の価格になる

先日大騒ぎになった食品偽装も似た様なもんだろうね。車エビもブラックタイガーもどうせ食っても味の差なんか判りゃしない。ところが名前が違うと値段がまるで違って来る。伊勢エビとロブスターもそう。名前に金を払ってるわけだ。車で言うと「純正」に汎用の倍以上の金を払ってる。

もっともこのムダ(?)をとっぱらうとどうなるかというと、今の様に際限無いデフレになるワケだ。これがまた悩ましい。実はこのムダで食ってる人が実に多いワケだからね。効率化って仕事が無くなる事だから。仕事が増える事を効率化とは言わない。かくして効率化が進みムダが消え仕事が無くなり雇用が減り労働者の賃金が減り内需が縮小してデフレが更に進む事になる。技術革新はデフレを伴う事は咲けられないのだな。

絶え間ない技術革新のその先にある新しい社会の形はどういう物なのか。そもそも新しい形の社会では国民がシアワセになれるものなのか。世の中が便利になるほどに多くの人が貧しくなるという矛盾。とは言え、おれももう一枚500円のクロスは買えん。世の中の人がそういう事実をだんだんと知り始めて来ると更にデフレが進む事になる。この10年の技術革新は凄まじいものだった。この調子、いや更にスピードを上げて技術革新が進むだろうから、10年後はどういう社会になってることやら。バラ色ではない事だけはハッキリ感じるけどね。






コメント
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