閉ざされた人格 ②
人格が…あるのか？無いのか？
そう問われると、みな何と答えるのだろうか。
「あの人は良い人だよ」
「私なんてとんでもないわ～！笑」
こうやってそつなくこなせることが社会人の常識。
普通の人、普通の受け応え、普通の愛想で。
極りょく静かに、そっと移動し、すぅ～っと家路に着き…
ジッと耐えつつ、ウヤムヤに眠り。
先進国や後進国に関係なく、
人格を重んじる国や街や、その人々がいるだろう。
或いはその逆で、人権？を持つことで精いっぱいの国や地域もある。
では…
人権はあれど…
人格は？
人権というと社会的アイデンティティだろう。
では人格となると…何処に存在して何処に属するモノなのだろう。
人権というと、甲乙の無いすべての人間に共通した権利。
だが…人格となるとそうではないようだ。
例えば、日本人が日本人として「 人格 」とはどのように表現されているか？
その中心的存在として 天皇 を人格の象徴モデルとしているように思う。
日本人としての人格・品格の代表でありシンボルである…と。
シンボル（象徴）ということであれば、それは国によって違う。
日本の象徴も、唯一無二のスタイルであるようだが、他の国では王室や宗教、独裁者や大統領。
これらが人格の代表として、国民に選ばれたり、国民に支持されたり、或いは支配されたり。
では、例え話しを少しずらしてみる。
映画やドラマに舞台を観て、小説やアニメ・漫画を読んで、その登場人物や…そして主に主人公に対し、自分の心情を重ね合わせると思いますが、その物語に心情を寄せる所から「 人格 」を感じますよね。勿論そのように構成され演出もされている。
ですが、映画を観る前は「面白いかなぁ？」なんて思いながらワクワクして幕が上がるのを待っていますが…、いざ全編観終わってみると、その登場人物の人格を感じ取っている。それどころかその登場人物の人格そのモノになっていたりする。
ブルース・リーの映画を観た人は、少なくとも家に帰るまでの間はブルース・リーに！
仮面ライダーを観た男の子は、仮面ライダーになりきって！
または、アイドルタレントの多くのファンは、暫し疑似恋愛？に浸る。
これって、人格がそなわるんだよね。
ヒーローの人格
アイドルに対する疑似恋愛の人格？？
つまり「 人格 」とは…
自己のステイタス
自分の価値
ということになる。
つまり、人格があるのか？無いのか？の問いの答えとは…
「貴方は、価値のある人ですか？」
ということになった。
ニューヨークのマンハッタンでなら、こんな挨拶はザラにあるだろう。
独裁国ならば、人格も価値も独裁者のみが持つ。
宗教国なら、神様や教祖が人格と価値のシンボルとされている。
自己価値 が 人格 とは、なんともはや…
でも実際に、コレが常用として世間でまかり通っているわね。
「あの人は良い人だよ」
「私なんてとんでもないわ～！笑」
「良い人かもしれんけど、価値は私の方が上よ！怒」
なんちゃってね！
でも、大体こんな感じやわね。
ですが、僕が今こう書いておきたいと思う「 人格 」って、これではないんだ。
例えばブルース・リーは、自己価値を自分で見い出してきたでしょう。
自己価値、お金を貯めて買ったモノではないわね。
例えば映画の中の物語で、敵が主人公のステイタスをズタズタにしてやりたくて喧嘩を仕掛けるが…返りうちにあって、主人公は自分のステイタスに更に磨きがかかり、その姿に聴衆やファンは価値を感じ、そしてそれ以上に「 人格 」を感じる。
映画スターを例にするのもそうだが、プロ野球のスター選手なら尚さら解りやすいです。
お金で買ったステイタスでは無い。
そしてその時間と努力と精神に価値があり「 人格 」を感じる。
「 人格 」とは、肩書きではない。格付けだけでもない。風格だけでもない。
それ以前の何か？から始まっているもので…
価値を持って育てられた子がいて。
価値など無く…生まれ育ってきた子がおり。
開かれた人格であったか？
閉ざされた人格だったのか？
もっとよく振り返って、考え、悩み、自己価値を見出してほしいと思う。
自分というステイタスを持つ為に。
お金では、宇宙の何処を探しても売っていません。
サイキックの眼 山本 コージ
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