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ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年六月十一日]

2008年06月11日 | fine arts
今日も雨が降らず、助かりました。打合せの前にサクッと原チャリで二軒の展示へ。

花博・花と緑の日本画展 (前) 於: 佐藤美術館
1990年に大阪の鶴見緑地で行われた「国際・花と緑の博覧会 (花博)」に於ける「花と緑・日本画美術館」に出品された50作家による50作品を前・後期に分けての展示です。当時の日本画界に於けるトップ・アーティスト達による素晴らしい作品ばかりを見ることが出来ました。花博なので、出品作のほとんどが花を題材とした絵で、やはり色彩が美しいものが多く、目を楽しませてくれましたね。中でも自分が気に入ったのが、先ず牧進氏の作品。しだれ紅梅とシジュウカラが描かれていて、バックのぼやかした緑と鮮やかな花の紅とのコントラストが美しい「浅き春」。そして東山魁夷氏の近影に松の木、遠くに薄っすらと桜が描かれた「麗春」や精緻に小竹が繁る様を描いた田渕俊夫氏の「緑詩」など、ここに挙げられない程、本当に良い絵ばかりでした。草花を描いた作品は心が和みます。

↓ 佐藤美術館 ↓
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/

源氏物語千年紀「源氏物語と和菓子」展 於: 虎屋ギャラリー
赤坂・虎屋本店ギャラリーへ。和菓子好きの自分にとって、此処の展示は毎回、楽しみです。今回は源氏物語に取材をし、片野孝志氏が復元した平安朝和紙「料紙」と共に物語の情景を思わせる意匠や銘の古の菓子を再現し紹介しています。美しい菓子の数々、そして見た目だけではなくそこに込められた意味や由来など、とても興味深い展示内容でしたね。尾形月耕氏による明治期の「源氏物語」もきれいな浮世絵版画でした。今回も展示を詳しく解説した小冊子 (写真) を頂きましたが、毎回、こんなしっかりした小冊子を頂けるとは、さすがとらやさんです。

↓ 虎屋文庫 ↓
http://www.toraya-group.co.jp/gallery/dat_index.html