ちょっといいな、ちょっと幸せ

映画、アート、食べ歩きなどなど、私のちょっといいなを書き留めました。

『 色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年 』

2015-09-23 10:18:02 | 読書

村上春樹著。( 文芸春秋 )

“大学二年生の七月から、翌年の一月にかけて、多崎つくるはほとんど死ぬことだけを考えて生きていた。”

と始まる。

ぼんやりと薄く滲んだ色合いが
少しずつ鮮明になっていくように、
いろんな何故が
明かされていく。

明確には解明されていないんだけど、
つくるの気持ちが整理されて、
前に向いていく。

幻を見るような感覚とか、
中途半端な感じとか、
たゆたうような空気感が好き。

もう一度読んだら、
きっとまた別のことが見えてくる。


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