ちょっといいな、ちょっと幸せ

映画、アート、食べ歩きなどなど、私のちょっといいなを書き留めました。

Mamma Mia!

2010-01-06 20:48:55 | 映画
 
 エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、小さなホテルを経営するドナ(メリル・ストリープ)と娘のソフィ(アマンダ・セイフライド)。翌日はソフィの結婚式。父親を知らずに育ったソフィの夢は、結婚式のヴァージン・ロードを父親と一緒に歩くこと。そこで、母の日記から父親の可能性のある昔の3人の恋人を見つけ出し、内緒でドナの名前で結婚式の招待状を送ります。こうして20年ぶりにこの島にやってきたのがニューヨークの資産家サム(ピアース・ブロスナン)、スウェーデンの冒険家ビル(ステラン・スカルスガルド)、ロンドンの銀行員ハリー(コリン・ファース)。父親には会えば分かると思っていたソフィでしたが、本当の父親を見分けることが出来ず混乱します。結婚式当日、ソフィはドナにウェディング・ドレスを着せてもらいながら、自分を育ててくれた母の深い愛情を思い出し、結婚式のエスコート役をドナに依頼します。ソフィはドナにエスコートされてヴァージン・ロードを歩き結婚式が始まります。
 ABBAの大ヒット・ナンバー22曲に乗せて、ストーリーは軽やかに展開します。青い海、青い空、眩しい太陽。素晴らしく美しい風景。チャーミングなメリル・ストリープ。痛快にかっこいいクリスティーン・バランスキー。ユーモラスなジュリー・ウォルターズ。キュートなアマンダ・セイフライド。笑顔はじける溌剌とした女性たちに、いつの間にかカンパニーの一人になった気分になりました。
 「Dancing Queen」を歌い踊る場面はすてきです。最高にハッピーで「Life is beautiful!」そう思える場面です。「The Winner Takes It All」は、ドナの気持ちがひしひしと伝わってきます。そしてサムが歌う「When All Is Said and Done」には胸を打たれます。映画館で最初に観た時は、これほど素晴らしい歌詞とメロディーだとは思いませんでした。心の琴線に触れる歌詞とメロディー。いく度も聞いていたはずなのに、あとになってその歌の素晴らしさに気付くことがあります。イーグルスの「ラスト・リゾート」のように。物語の終わりに大切なものをそっと手渡されたような気持ちがしました。