11月6日(金)
今日は、2年生活科「まちたんけん」、2回目の校外学習の日です。
子どもたちは、5~6人ずつのグループに分かれ、それぞれの目的地を探検します。
引率は、先生だけでなく、保護者ボランティアの皆さんにもお願いしました。
横断歩道は、もちろん手をあげて渡ります。
町に出かけることで、町のふしぎを発見することも大事な学習ですが、同時に、町の中のルールを再認識したり、お世話になる方たちへあいさつしたり感謝の気持ちを伝えたりすることも大事な学習。
体験的な学習を通してさまざまな社会性を身に付けるというところが、生活科の大きなねらいの一つでもあり、社会の仕組みを学習していく社会科との違いは、こういうところにもあります。
私が子どもたちと一緒に訪れたのは西寺町。
このように大きなお寺がいくつも並ぶ、閑静な通りです。
この中にある「長得寺」さんが、このグループの子どもたちの探検場所でした。
毎年夏休みには子ども座禅教室が開かれていたり、4年生の「にちぶっ子」の練習会場になったりしていることもあり、子どもたちにはなじみのあるお寺です。
本堂に入り、まず一礼。
そして、和尚さんが急用で出かけられていたので、代わりにおばあちゃん(先代の和尚さんの奥さん)がお相手をしてくださいました。
子どもたちから、質問やお願いが次々に出ました。
質問に答えてもらったあと、3つだけ、お願いを聞いてもらうことができました。
その3つとは、
①木魚をたたかせてもらうこと
②お経を教えてもらうこと
③お寺をそうじさせてもらうこと
です。
おばあちゃんから、丁寧にたたき方を教わりました。
そして、1人10回ずつ、たたかせていただきました。
次は、お経です。
子どもたちが手にしたお経は、「般若心経」です。
「観自在菩薩、行深般若波羅密多時・・・」
声を合わせて読みました。
慣れてくるに従い、声の調子もそろい、心地よい読経の声が流れるひとときとなりました。
最後のお願いは、そうじです。
本堂のぞうきんがけと、境内の掃き掃除をしました。
最後に、学習したことのまとめを、ワークシートに書く作業が残っていました。
心に残ったことを文章で書いたり、絵で表したりしました。
書いているうちに、質問したいことが出てきて、おばあちゃんにたずねたりもしました。
「あ、防犯カメラがある!」
ひとりの子どもが気づきました。
「大事なものが盗まれんごてついとるっちゃなか?」
など、子どもたちが言い合いました。
防犯カメラは、2つもありました。
1つは外、もう1つは中を向いていました。
おばあちゃんに聞いてみると、
「1つは、ろうそくの火が消えているか分かるように。もう1つは、お客さんがお見えになっていないか分かるように」
と教えていただきました。
「なるほど!」
納得した子どもたちは、さっそく防犯カメラをスケッチしました。
約束の11時になったので、おばあちゃんにお礼を言って、記念撮影をして、お寺をあとにしました。
いっぱい勉強して、3つの願いもかなって、満足気な子どもたちでした。