9月13日(土)
先週、9月5日(金)、志道地区駐在員会長の佐久間さんと、高校の同級生で現在は東京にお住いの伊藤登志子さんのお二人が、校長室を訪ねられました。
伊藤さんは、30年前、あるきっかけから、災害や戦争などにより苦労を強いられている人々や子どもたちのために、教育支援や人道的支援を行うボランティア活動を続けてこられました。
これまでに支援をされた国々は、フィリピン、ルワンダ、タンザニア、トルコ、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、エリトリアなど約10か国にものぼるそうです。
ボランティアグループの名前は、「イピル・イピルの会」。
「イピル・イピル」とは、最初に活動を始めたフィリピンの山に生育する木の名前に由来するそうです。
特に、戦禍に苛まれたボスニア・ヘルツェゴビナには、これまで5回も訪れ、1,750本もの桜の木を、サラエボなど5つの市に、平和のシンボルとして寄贈されています。
そして、今ではたくさんの桜が、美しい花を毎年咲かせるようになったのだそうです。
こうしたつながりから、サラエボの子どもたちを対象に、「平和への願い」と題したスケッチ会を今年初めて開催し、そこで入賞した作品の中から30点ほどを日本に持ち帰り、各地で絵画展を開かれています。
伊藤さんに縁の唐津市でも開くことになり、9月5日から1週間、唐津市役所で絵画展が開催されました。
今回の伊藤さんの来校は、お友だちの佐久間さんの紹介で大志小学校でも絵画展を開くようになったことのお礼を伝えるため。
市役所での展示が終わり、その足でまっすぐ来校されたのでした。
そして、唐津市役所での展示が終了した昨日の午後、佐久間さんら7名の方々がお見えになり、絵画展の準備に取りかかられました。
場所は、大志小学校の玄関です。
私たちも一緒にお手伝いをしました。
サラエボの子どもたちの、夢や平和への思いがいっぱいつまった作品が、いくつも展示されていきました。
展示を終えて、皆さんと一緒に記念撮影をしました。
来週金曜日まで絵画展は開催されます。
子どもたちだけでなく、どなたでもご覧になれますので、ぜひお出かけください。
なお、「イピルイピルの会」のホームページにも、準備の様子について掲載されています。
(http://blogs.yahoo.co.jp/ipilipil_nokai/archive/2014/9/1)
また、一緒にお手伝いいただいた大河内さんのホームページ(洋々閣ー女将のご挨拶#73)には、伊藤登志子さんの活動が紹介されていましたので、併せてご覧ください。
(http://www.yoyokaku.com/sub7-73.htm)
サラエボは第1次世界大戦が起こるきっかけとなった「サラエボ事件」で有名な町。
今年はそれからちょうど100年目に当たります。
また、冬季オリンピックがサラエボで開催されたのは1984年なので、それから数えて30年目でもあります。
しかし、このメイン会場となった競技場は、1992年から3年間の内戦により、完全に破壊されてしまいました。
こうした歴史を持つサラエボのことも子どもたちに伝えながら、この絵画展を味わってもらいたいと考えています。