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大島小太郎ワークショップ

2013-11-12 | 日記

11月12日(火)

 

5年生ワークショップ「大島小太郎に学ぶ」授業が、1時間目から6時間目まで、終日行われました。

 

今日は、10月29日(火)の事前授業に参加いただいたスタッフに加え、唐津市内5つの高校美術部の生徒や先生たちも参加して、総勢40名にも及ぶ指導者陣と一緒に学習することができました。

 

 

紙芝居グループです。

大島小太郎の生涯を、表紙まで入れて15枚の絵に描きます。

 

 

1枚の絵に、1人の美術部高校生と2~3人の5年生という組み合わせです。

 

事前学習やその後の作業で、子どもたちはある程度下絵を仕上げていました。しかし、B2サイズのボードにそれを見て描き写したり、構図をとったりすることは、5年生の子どもたちにはまだ難しい面が多いのです。

それで、高校生にアドバイスやいくらかのお手伝いをお願いしながら、一緒に作業を進めていきました。

 

 

「このあたりが地面の線になるから、小太郎さんは、このあたりかな・・・」

全体の構図を考えながらすいすいと配置を決めていく高校生の技を見て、

「すごいなあ・・・」

と感心しきりの子どもたち。

 

お昼近くになると、彩色を始めるグループが出てきました。

アクリル絵の具を使ったり、大きな刷毛でぐいぐい塗り進んだりと、絵を描くことの好きな子どもたちが多く集まった紙芝居グループのひとりひとりが、十分に満足できる活動になったようでした。

 

 

一方、こちらは、もけいグループです。

 

前回もお世話になった佐賀大学都市工学科田口研究室の先生や大学生と一緒に、大島小太郎になったつもりで、唐津の町づくりを行います。

フィールドワークで学習した校区内の歴史的な場所のよさを生かして、施設や公園をつくり、多くのお客さんを呼べるスポットにしようというものです。

 

 

1日の作業工程は、このようになっていました。

 

 

1人の大学生と6~7人の子どもたち、5つのグループに分かれての作業が始まりました。

 

まず、事前学習やその後の作業で準備をしておいたひとりひとりの町づくり計画を、グループ内で発表し合いました。

言わば、企画会議です。

 

 

みんなのアイディアを出し合い、付箋を使って考えをまとめ、精選していきました。

 

 

模造紙に写し、平面的な構成ができたところで、全体の場で発表し合い、みんなからの意見ももらいました。

 

 

いよいよ作業開始です。

 

 

大学生が準備してくれた基本のパーツを使って、10分の1サイズのもけいを作っていきました。

 

 

スプレーのり、モールにボール、色のついた粉、色紙、和紙、粘土・・・。

豊富な材料が準備され、子どもたちの制作意欲がかきたてられました。

 

 

作業も順調に進みました。

桜馬場遺跡グループは、甕棺も作って、地下の展示場に納めました。

 

 

もけいが完成し、グループごとの発表の準備をしました。

 

 

午後3時。

すべての後片付けも終わり、いよいよ報告会です。

 

模型グループの発表です。

 

 

それぞれの場所の特性を生かして、どんなものを作ったか、どんな工夫をしたか、ひとりひとりの子どもたちが発表しました。

 

 

田口先生から、講評をいただきました。

子どもたちのあふれ出るアイディアに、田口先生や大学生たちも驚いておられました。

10年後、20年後の唐津の町は、こうした創造力あふれる町づくりが進められていることでしょう。

 

続いて、紙芝居グループです。

完成した紙芝居を、実際に上演しました。

 

 

場面ごとに、小太郎の気持ちやセリフが入ります。

これらはすべて、子どもたちの考えた言葉で表現されています。

 

小太郎が、耐恒寮で、高橋是清先生に学んでいる場面です。

 

 

小太郎のおかげで、唐津の港が、日本有数の国際的な貿易港として栄えている場面です。

 

 

この紙芝居は、11月21日(木)の秋の集会でも上演されます。

 

 

大勢のスタッフに囲まれ、丸1日半をかけて行ったワークショップ授業。

子どもたちには、多くの学びや体験がありました。

 

そして、大志小学校に所縁の深い、唐津の大先輩、大島小太郎さんのことを教材化できた意味も大きかったと思います。

きっと、大島小太郎さんも、喜んでおられることでしょう。