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2011年度作品。アメリカ映画。
近未来か別の世界か。そこではお金の代わりに“時間”が通貨として売買されている。25歳になった時から体内時計が余命の時間を刻んでいく。スラムゾーンに住む青年ウィルは余命あと23時間だが、偶然ひとりの男から100年分の時間をもらい、富裕ゾーンに入りこむ。そこでは、半永遠の命を持ち贅沢な生活を送る人々がいた。ウィルはそこで富豪の娘シルビアと知り合う。しかし、時間の秩序を守る監視局員たちがウィルを追跡していた。(TIME/タイム - goo 映画より)
監督はアンドリュー・ニコル。
出演はジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライドら。
トータルの印象としては、ハリウッドらしい映画だな、というところに帰結するだろうか。
盛り上がりはあるもののつっこみどころがいくつか見られるストーリー、それなりのアクション、安い恋愛などは、いかにもハリウッド的。
しかしそれゆえに、「TIME」は楽しい娯楽作品にもなりえている。
時間がマネー代わりの価値を持つ時代、数時間単位の時間しか持たない、スラムの人間がひょんなことから100年もの時間を手に入れ、時間を多く持つ富裕層に復讐する。そういう話だ。
そういった設定からして当然だとは思うのだけど、映画のストーリーには、つっこみどころが見られる。
どこがどうと、いちいち挙げるのは野暮なのでしないが、納得いかねえよな、と感じる部分はいくつかあった。たぶんどんな人でも、そう感じる箇所は、一個くらいは見つけられると思う。
しかしそういうのをつっこんでも仕方ないのである。
この映画は、時間に追われる人物が主人公のためか、テンポが極めていい。
見ている間は、細かいところをつっこまず、脳みそスッカスカにして、そういったテンポの良さに乗っていればいいのだ。
そうすれば、ハラハラ感がわりにあって、カーチェイスなどもそれなりにおもしろく、ストーリーも予測の範囲を超えないが、二転三転あって飽きさせず、勧善懲悪でわかりやすい、本作を楽しめること受けあいだ。
個人的には、悪役とも言うべきタイムキーパーが存在感を放っていて、印象に残っている。
ネチネチした感と、誠実に相手と向き合う雰囲気は悪くない。
というわけで、後には何も残らないタイプの作品だけど、エンタメとしては申し分ない。
個人的にはそこそこ好きかもしれない。
評価:★★★★(満点は★★★★★)
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