ついにタイトルからして怪しげな物となりました。
そうです。「魔改造編」ですから、何が飛び出すか分かりませんが。
とりあえず試すことは、プラスグリッドバイアスでした。
ただこれにはパターンカットから初めて、3端子レギュレータ(+5V)、半固定抵抗、フィルター用のコイル、
コンデンサ、抵抗と、様々な物を追加しなければなりません。
手持ちで以前に基板を作ったものの凡ミスで全滅になった基板が残っています。
丁度良いのでこれの必要な部分だけを切り取って使う事にしました。
本来電池が載るところが開いていますので、上に無理やり載せました。
また、このアンプはNutubeのヒータは+2.4Vに直繋がっていて、なんとF2端子に抵抗をつなぎ、GNDに落とされています。
これは真空管でよく使う方法なのですが、ヒータを擬似的に電位を高くして、グリッドをあえてマイナスにする回路を
採用されています。
これに手を入れるのはちょっと面倒ですが、F2の抵抗を外し(場所が狭いので大変)パターンをカットしてから
気づきました。追加する基板には3端子レギュレータも搭載可能なので、電源を安定化させることも重要ということで
電源(+12V)からから3端子レギュレータに電圧を加えて、抵抗を通じて0.8Vまでさげてヒータ回路(2個)に
それぞれ繋ぎました。当然ながら、コイルも入っているのでノイズも防げます。
追加した基板上にあれこれ部品が追加されています。
これ基板追加で、グリッドをブラスバイアスにする事が可能となりました。
プレート(アノード)には60V掛けた状態で、グリッドは0Vから序々に電圧を上げて聴取してみました。
予想どおりというか、+0.5V付近から「よく聞く球らしい音」がしだしました。
これは個人的好みという事もあるので、どれが正しいとはあえて言いません。
あとはケースにいれますが、毎度のごとくダイソーのブリキ缶としましたが少々小さすぎた様子です。
中身ぎゅうぎゅう積めとなっています。
右下に見える緑の基板は「音がよいアッテネータ」基板です。
外付け電源(+12V)で動作させているので、慣らし運転は楽なものです。電池切れを気にする事なく
24時間連続で(音声はFMラジオ)動作させる事ができます。
これまた予想どおりというかいつもの事といいますが、50時間越えた頃から電解コンデンサが起きてきた様子で
100時間越えてからやっと、低域も高域も中域も安定しだしました。
出来てしまえば・・・何故かいつも聞いていたような音となっていました。
魔改造の結果が、魔物ではなかったのかも。