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まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ  299 KSK-08shirokan3

2017年07月22日 | Weblog

 ポタ祭りに出した「KSK-08shirokan3」ですが、ふと思いました。

ある方からは、球のような音がすると、しかし別の方からは歪むと。

はて? なにがどう歪むのか、自分のイヤホン、ヘッドホンではほとんど感じる事ができませんでしたが、

なんと中華からのイヤホンを挿すと、これはさすがエフェクターだと関心するほどのナチュラルな「歪み」を聞く事ができて

やっと後者のことが納得いきました。

 

 とすると、どう対策しましょうか。

電源電圧は昇圧無しの、006P電池。逆に容量が小さいので電圧降下で頭痛めるほどです。

となると何か策を講じる必要がありますが、そろそろ手段が尽きていたと思っていたのですが、ひとつだけありました。

グリッド電圧は、Nutubeの場合、低い電源電圧の場合、「+」の電圧を掛けなければまともに音がでません。

公式データシートでも最大4V、 はて?4V。

今まで最大でも3.6V当たりしか掛けていなかったので、試さなければなりません。

 

幸いな事に基板上にはチップタイプの5Vのレギュレータをつけています。そして抵抗で最大電圧を落としているので

それをショートさせるか、せっかくですからチップタイプのフェライトビーズに交換してみるのも方法です。

それならやってみましょ。ということで、入れ替えてみました。


なんと、歪みまくいっていた中華イヤホンから、透き通った音がします。音量を上げて耳が耐えられる限界まで

上げても、以前のような歪みを感じる事はできませんでした。

 これは以外といえば以外でした。


しかし、気にいらない点があります。これは個人的な趣味ですので。
どうも電源スイッチが右にあるのはどうしたものか、という事で、操作正面の左側に変更したいですし、
どちらかといえば、ボリュームも若干中央より左にあります。 これもせめて中央か若干右に。

また最大の問題は、反転出力となっています。非反転出力と反転出力を聞き分けられるか?

難しい所ですが、今まで作ったものは、ほとんど反転となっていたので、このさいあえて非反転出力にしてみようじゃないか

という事を考えだしました。

初段のMOSFETは、ソース側から信号を出しています。これをドレイン側に変更すると・・・

出力が非反転出力なので、もう1段オペアンプを追加して負帰還にするか、非反転出力をソース側に入力するしか

方法がありません。

 

またもや試作基板を作らなければならない様子です。

ぼちぼちとアートワークしてみましょうか。

 

 

あとはせめて、Nutubeへの電圧を高くするのも方法です。

チップトランジスタと同じサイズの昇圧用ICが存在しています。
これまた中華から安く仕入れたものですが、+9Vですと楽に+28Vまで昇圧可能でした。

ノイズの点という問題も若干ありますが、これは後から対策を講じても封じ込めそうなので、これもありかと。

 

もうひとつ。オペアンプはユニゲイン(つまり増幅率は1)となっていますが、A47系の回路に変更するのも方法です。

幸いな事に当初はその方針だったのですが、何だか手間かかるなぁという事で手を抜いてしまいました。

でも基板にもう1個オペアンプを載せる隙間はあります。

これも考えどころです。

 

しかし、久々、ああ球の音だなぁというのを聞いた気分です。

何でも試してみるものですねぇ