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警察官の階級とは? 階級で就ける役職にも違いがある

2020年02月03日 | スクラップ

 

 

 

警部や巡査など、警察官には様々な階級があります。

 「階級の名前を多すぎてどっちが偉いのか分からない」
 「地方公務員と国家公務員では就ける役職が違うってほんと?」
など、警察官の階級と役割について疑問がある方も多いと思います。

 

 今回は、警察官の階級について簡単にご説明します。

 

 警察組織に興味がある、警察官の階級の基礎知識が知りたい、という方はぜひチェックしてみてください。

 

 


■警察官の階級と役割。警視と警視正、どっちが偉い?


警察法第62条によって、警察官の階級は規定されています。

 

それによると、「警察官の階級は、警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長、巡査とする」と定められています。 警視総監が一番偉い役職で、巡査がいちばん下です。では、それぞれの役割を下の階級から順に説明していきます。


警察官の階級と役割1 

巡査

 巡査の役割は、各警察署の交番などに勤務することです。 警察学校を卒業した警察官は、最初に数年間交番勤務にあたります。一般市民に一番馴染みがあり接する機会の多いのは巡査でしょう。

 


警察官の階級と役割2 

巡査長

 巡査として働きつつ、他の巡査に対して指導的役割を担うのが巡査長です。巡査長という名前はあるものの、巡査長は正確には、階級ではありません。
 巡査部長にはなれない、ベテランの巡査が巡査長となります。 国家公安委員会規則において、巡査長に関する規則が定められており、それによると「大学卒業後2年、または専門学校卒業後4年勤務し指導力を有するもの、または巡査部長昇任試験に合格したもの」のなかから選考すると記載されています。

 


「刑事」と呼ばれる階級は?

警察ドラマなどで、「●●刑事」と呼ばれるこの刑事とは、刑事事件を担当する警察官の事をいいます。刑事と呼ばれる警察官は、「私服警官」と呼ばれる「巡査」や「巡査長」の階級にある警察官です。また、刑事部長と呼ばれる警察官の階級は「巡査部長」となっています。

 


警察官の階級と役割3 

巡査部長

巡査部長は、警察本部で警察署の主任として職務に従事します。巡査のネクストレベルの階級か巡査部長です。巡査部長に昇進すると、年収はおおよそですが500万程度にはなると考えられます。早ければ20代前半であっても成績や勤務態度によっては巡査部長に昇進することは可能です。

 


警察官の階級と役割4 

警部補

警部補は、警察実務で現場責任者としての役割を担います。警察官全体の約30パーセントは警部補です。

 


警察官の階級と役割5 

警部

警部は、警察官全体の6パーセントほどです。現場に直接関わることは少なく、現場指揮を統括する役割を担います。ノンキャリアの場合には、警部補として実務経験が4年以上あれば、昇任試験の受験資格が得られます。 キャリアの場合は、採用直後の研修と、交番実務を経て、試験なし昇任するため、最年少の場合23歳で警部になることも可能です。

 


警察官の階級と役割6 

警視

警視は、警察署の署長としての職務に従事します。 ちなみに地方公務員の場合は警視まではなれますが、それ以上の役職につくことはほぼできません。 キャリアの場合は採用7年で一斉に警視になれますが、ノンキャリアの場合は、もっとも早く警視になれたとしても45歳前後になります。 キャリアとノンキャリアでは出世のスピードが大きくことなるのが警察官の世界の常識なのです。

 


警察官の階級と役割7 

警視正

国家公務員試験一種に合格し、警察庁に採用されたキャリア組の警察官であれば、採用後15年で昇任します。 国家公務員試験二種合格組(いわゆる準キャリア組)の場合は、採用後25年で昇任します。 ノンキャリアの場合は、最速で昇任したとしても、50歳代のため、数も極めてすくなく、また、なれたとしてもすぐに定年を迎えてしまうことになります。 そのため、警視正以上になろうと思ったら、地方公務員・ノンキャリアではなく、キャリア・準キャリアとして就職する必要があるのです。

 

 

警視と警視正の違いとは?


ノンキャリアとキャリアで対立する階級としてよく話題になるのが警視と警視正の階級です。 この2つは階級は違いですが、就ける役職にも大きな違いがあります。 例えば、警視は警察署署長になれますが、大規模警察署長にはなれません。 大規模警察署長になれるのは警視正からです。 大規模警察署長とは、警察署署長(中小規模)の上に位置します。 また、大規模警察署とは警察署のおかれる地域の人口や犯罪の発生件数、繁華街の有無により中小規模ではなく、大規模と呼ばれるます。同じ警察署長でも階級によって違いがあるわけです。

 


警察官の階級と役割8 

警視長

警視長は、警察本部の部長です。 国家公務員一種の試験に合格した、キャリアの警察官で、採用22年後に、成績優秀者から順次昇任します。 ノンキャリアとして採用された場合であっても、推薦により、警察庁に国家公務員として中途採用された警察官が昇任するケースもあります。

 


警察官の階級と役割9 

警視監

警視監は、警察官の中でも40名ほどしかいません。 警視長に昇任した人は全員警視監に昇任します。

 


警察官の階級と役割10 

警視総監

警視総監は、国家公安委員会が都公安委員会の同意を得、さらに内閣総理大臣の昇任を得て任命されます。 警視長のトップとして、事務を統括し、警察職員の監督をする役割があります。 また、道路交通法に基づいて免許の停止や取り消しを行う、暴力団の不当な行為の防止のために支持・命令を行う、など多様な職責を担っています。

 


最後に
今回は、警察の階級について説明してきました。警察は階級社会です。 どこまで上の地位につけるかは、キャリア・準キャリア・ノンキャリアかによって変わってきます。 すぐに昇進をしたいと考えるなら、国家公務員一種の試験に合格し、キャリア組として警察官になるのが最速の道だと言えるでしょう。

 

 

ポリス NAVI チャンネル

 

 

 

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