PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

学部卒業生からの言葉

2010年03月30日 11時46分34秒 | 大学という場所

僕は専門職大学院の専任教員なので、本来、学部の授業は持ってないのですが、
大学に精神保健福祉士課程がありますから、やはり何もしない訳にはいかず…。
3年生と4年生の「精神保健福祉援助演習」のお手伝いをしています。

学部生が卒業するにあたり、色紙をくれました。
「古屋先生へ~2年間本当にありがとうございました」と…。
ワインのシールとか貼られていて、酒飲み教員だということがばれちゃってます(汗)。


☆「先生の授業は本当に役立つ授業で、楽しみにしていました。
  実習生としての心構えなど、とても参考になりました」

★ん~、遅刻するな~、悩め~、たくさん悩め~、ってレベルの話ですけどね(^_^)

☆「実習の際にもお世話になりました。
  先生のようなワーカーと利用者の関係を見て、病院のワーカーの素晴らしさを感じました」

★ん~、どの場面を見てかね?それは、利用者が素晴らしかったのかもよ?(^-^)

☆「先生のスーパービジョンは、さすがと思いました。
  私も将来、先生にスーパーバイズされたいです」

★ん~、ちょっと深まりに欠けるSVで、本人は不満なんだけど…。もしかしてM?(^O^)

☆「先生の授業、スーパーバイズはとてもわかりやすくて、勉強になりました。
  経験を積むだけでなく、後輩に伝える、指導できるPSWになりたいです」

★ん~、SVは事例提出者の功績が大きいけどね。バイザーは産婆みたいなものです。(^_^)

☆「PSW課程に存在感があふれていました。
  先生のスーパーバイズは、多彩な視点を踏まえられていて、とても勉強になりました」

★ん~、存在感、あった?あるのが、良いか悪いか…。できれば無い方が良いような…(^_^;)

☆「先生の存在感は本当にスゴかったです。
  冷静な視点というのは、こういうことなのかと思わせる授業が本当に印象に残っています」

★ん~、どんな存在感や~?当たり前のことを当たり前に言葉にしているだけです(^_-)

☆「先生から教えて頂いた、PSWとしての向き合い方、自分をチェックすることなどなど、大切にしていきたいと思います。
  私もスーパーバイズ、よろしくお願いします!」

★ん~、そんな偉そうなことを語ってましたかね?やっぱり、Mですか~?(^o^)

☆「先生、とても素敵ですよね。
  先生みたいな大人になりたいと思っていました」

★あ~?それだけはやめた方が…。センセイみたいなオトナになっちゃいけません(-_-;)

☆「先生の放つ、ペ・ヨンジュンのようなやわらかなオーラが好きでした。
  先生、ステキです」

★あ~?ペ・ヨンジュン?これこれっ、オトナをからかっちゃいけません(*^_^*)

☆「飲み会の席ではとても気が利き、すごく紳士でステキだなぁと思いました。
  そんなステキ男子な先生に指導して頂き、うれしいです」

★あ~?飲み会の言動までチェックされてた?幹事癖が出ちゃってたかね?(^_^;)

☆「イケメン先生の笑顔はとてもステキで、いつも癒されてました。
  私もステキな笑顔でいられるように、現場で頑張っていきたいと思います」

★あ~?癒し系イケメン~?ちょっと韓流、入ってる?あはははは…(^o^)


今の学生は、ハートマークとか、キラキラマークとか、満載で。
相手のストレングスを引き出す、なんて練習もしてきているから、お上手だし。
言葉を贈られた僕が、癒され、パワーをもらえます。

みんな、ありがとう~!
みんな、元気で~!
みんな、幸せになれ~!

(^_^)/~

そそのかしの連鎖

2010年03月29日 13時01分06秒 | PSWのお仕事

先日の土曜日、久しぶりに「むさしの会」に参加して来ました。
「むさしの会」というのは、国立精神・神経センター病院の精神科の家族会です。
在職中は、僕がずっと病院側の窓口として関与してきました。
病院関係者をそそのかし(?)、理解を得ながら、今から12年前に始まりました。

以来、役員の方々の努力により、毎月開催されてきています。
定例会は、毎月第4土曜日、午後1:00~4:30に行われています。
前半は、医師・PSW等によるレクチャー。
後半は、参加者が小グループに分かれての懇談会です。

毎回、30~50名くらいの参加者が集まります。
一番多いときには、80名もの人が集まりました。
長期入院をしている方から初診間もない方の家族まで、ご家族と言っても様々です。
今回は、40名くらいの参加者でした。

この会の特徴は、誰でも参加がオープンなことです。
いわゆる病院家族会ですが、この病院以外の人も参加は自由です。
家族と一緒に当事者の方も来てますし、専門職の人も参加しています。
会員登録している人に、毎月開催案内とニュースを、80部くらい発送しています。

今回は、ちょっと趣を変えてのシンポジウムでした。
「むさしの会」に賛助会員として参加してきた、5人の専門職たちがシンポジストです。

司会兼シンポジストの西田さんは、会の歴史とともに歩んできたPSWです。
退職後、専門学校でPSWを学び、実習でこの病院に来て、僕と出会いました。
僕がこの会への参加をそそのかし(?)、以来ボランティアとして会をバックアップしてくれています。
近隣市でオープンスペースを開設運営し、精神保健ボランティア講座も企画運営しています。

シンポジストの吉田さんは、そのボランティア講座出身の介護福祉士です。
同じく、澤田さんも、そのボランティア講座出身の社会福祉士です。
西田さんにそそのかされて(?)、この会に関与してくれています。
そそのかしの連鎖が、新しいボランティアを生んでいます(笑)。

シンポジストの小松さんは、僕の大学院のゼミ生のPSWです。
千葉の作業所で仕事をしてきて、家族支援をテーマに専門職大学院に来ました。
それなら…と早速そそのかして(?)、この家族会に参加させ(?)ました。
この春から病院への就職が決まりましたが、今後もちょっと手伝ってもらうつもりです。

シンポジストの梅原さんは、僕の元同僚で、とても有能な病棟の看護師です。
もう一回学びなおしたいと、退職して国立看護大学校の大学院に進学しました。
家族への心理教育支援をテーマとして考えたいと、ある日電話で相談がありました。
調査研究以前にまず家族の生の声に耳を傾けてみたら…と、そそのかして(?)この会に参加することになりました。

今回、それぞれの参加に至る経緯や、今の想いが話されました。
また、参加している家族から、今後の家族会運営への想いも語られました。
「リカバリー」という言葉について、突然僕に解説が振られたりもして、少々面くらいましたが(汗…)。
家族自身のリカバリーのための家族会という、会の目的が共有されたように思います。

専門職と言っても、ボランティアは、あくまでもボランティアです。
専門職主導の心理教育グループではないので、側面からの後方支援が役割です。
それでも、この家族会を大事にしていきたいという想いは一緒です。
そそのかし、そそのかされながら、お互いに学び合い、支えられていると実感できる場です。


※「そそのかす」…良くない行動をするように、おだてたり誘ったりする。
その気になるように勧める、促す。(大辞林より)
 ん~~。あまり良くない言葉だな~(汗)
 でも、そそのかしました~(笑)

春休みの宿題

2010年03月26日 09時35分07秒 | 日々の雑記

大学に生息する猫です。
寒い日には、自動ドアの前を動きません。
開いた時に、ふわっ~と暖かいんでしょうね。

2匹の間隔は、微妙です。
かろうじて、人ひとりが間を通れます。
自動ドアが開いた時、人の通行を妨げない間隔です。
しかも、建物内の暖気を一番浴びられる場所。
これ以上のポジションはない、絶妙の位置取りといえます。

建物の中から見ると、自動ドアのガラス戸越しに中を見ています。
でも、決して建物の中には入ってきません。
いつの間にか確立されている、暗黙の不可侵共生のルール。
人は心を癒され、猫は生活の糧を満たす関係。

心理的対人援助福祉専門猫?(笑)



二日間、東京は冷たい雨が降り続いてました。
開花宣言の出た桜も、一部咲きのままで、花冷え状態。
一昨日夜は気温3度、雹がぱらぱらと降りました。

世間様は、花見の季節を心待ちにしているようですが、
花粉症の僕にとっては、恵みの雨です。
鼻も目もスッキリ、薬のせいで頭が働かないということもありませんし。

この三日間、おかげで仕事もはかどりました。
昨日は、ようやく懸案の宿題を終えることができました。
提出が、遅れに遅れていた報告書。
約1200字×16本。

あと、年度内に処理をしなければならない宿題は3本。
けっして、サボっていた訳ではないのですが。
日々の会議や業務にまぎれ、先送りになってしまっていた宿題。
授業が春休みの間に、パソコンに向かって、コツコツと取り組むしかありません。

宿題解決自力更生技法的春休?(泣)


なんか、ゆるい記事で失礼いたしました。

<(_ _)>

やや悔いの残る2年目

2010年03月25日 09時09分05秒 | 大学という場所

もう年度末です。
あわただしいうちに、もう1年が過ぎてしまいました。
ひょんなことでなった大学教員の、2年目が終わろうとしています。
大学は今、静かに次のスタートを待っています。

病院現場にいる時は、あまり年度末は関係ありませんでした。
年度替わりでの人事異動は、もちろんありましたが。
PSWとしての業務が、年度で大きく変わることはなかったし。
外来も入院病棟も、患者さんが急に変わるわけではないので。

学校は違います。
年度単位で、大きく変わります。
今まで慣れ親しんだ学生たちは、卒業し、いなくなります。
まったく新しい学生たちが、入学してきて、新しい時間が動き始めます。

昨年度、この新陳代謝が、教員1年目の僕には衝撃でした。
学校は通過機関であるという、この当たり前のことに、随分ビックリしました。
目の前の対象者が、急に総入れ替えになるんですから。
医療や福祉の現場では、考えられない出来事です。

卒業式も終えて、今は静かな大学で、この1年を振り返ります。
新米教員の1年目に比べると、かなり教員らしくなりました。
一応1年間を見通して、為すべき事や流れがわかるようになりましたし。
あれこれの役割を負い、大学の運営にも関与するようになりましたし。

でも、やや悔いが残ります。
もっと、色々できたんじゃないか…。
もっと、色々伝えることがあったんじゃないか…。
もっと、学生たちと向き合い、語り合えたんじゃないか…。

先輩教員のゼミの様子など聞くと、やはり教員として未熟だなと思います。
自分の不勉強もさることながら、教員としてのスキルが不足しています。
まだまだ、一杯いっぱいで、余裕がありません。
伝える力、語る力が、足りません。

それなりに1年やれたのは、自分の力じゃありません。
結局、周囲の学生(院生)に助けられていたんでしょうね。
特に、専門職大学院のゼミは、経験も力もある院生が揃っていました。
僕は、どちらかというと、ピアな立場でのコーディネーターのような位置だったのかも…。

教員3年目の新年度は、少し変わろうと思います。
さすがにもう、新米だ、古米だと言ってられないので。
学生同様に、教員自身も、年度ごとに新陳代謝していかないと。
どのようなスタンスとコンセプトでやっていくか、現在、思案中です(笑)


※画像は、昨年デビューした西武鉄道の新型車両です。
 電車も、どんどん新陳代謝していきますね。

和歌山からの発信

2010年03月21日 11時15分30秒 | 精神保健福祉情報
和歌山に来ています。

今週、和歌山県は地域移行推進週間だそうで。
兵庫県の柳さん、北海道の門屋さんを呼んでのフォーラムも県内各地であったそうです。
第3弾の田辺市で行われたフォーラムに、大学の退院促進研究班の仲間とともに招いて頂きました。

実施主体は県ですが、運営は社会福祉法人やおき福祉会。
かねてより、就労支援活動で実績を上げて有名なところですね。
土曜日の午後、地域や病院や行政の関係者、精神保健ボランティアなど、約70人が集まってくれました。

和歌山県と言えば、お世辞にも精神医療が活発な地域とは言えません。
平均在院日数も、ようやく400日を切ったところで、常に全国のワースト5に入っています。
2004年度から始まった退院促進事業も、5年間で退院に結びついた患者は25名に止まります。

でも、今年度は1年間で既に22名。
これまで培ってきたノウハウや、病院と地域の連携がようやく実を結びつつあるのかも知れません。

今回のプログラムは、こんな感じでした。

○講演会「地域移行支援の現在・過去・未来」
「退院阻害要因と取り組み課題」
日本社会事業大学専門職大学院 古屋龍太

○講座「地域移行支援のプログラムを考えよう」
「『効果のあがる退院促進支援プログラムのあり方研究会』研究のご紹介」
日本社会事業大学大学院 道明章乃
「都道府県/政令指定都市調査」
日本社会事業大学社会福祉学部 瀧本里香
「静岡県における地域移行支援事業の実施状況から考える」
日本社会事業大学専門職大学院 大石信弘

○指定発言
「紀南における地域移行支援の実践報告」
社会福祉法人やおき福祉会 北山雅史


後半は僕自身がマイクを持ってウロウロしながら、フロアからコメントを求めました。
限られた時間でしたが、7人の方が体験を踏まえて発言してくれました。
僕たちの研究会が取り組んできたことをベースに、現場の実務面での課題がテーマになりました。


資源の乏しい広大なエリアを擁する地域での、交通アクセスの課題。
病院内での看護の視点と、支援上のストレングス視点の相剋。
精神障害へのスティグマの強い地域での、不動産業者を通じてのアパート物件確保の困難。
この事業を展開しようとすればするほど、色々な課題や困難が立ち現れてくるのが現実です。


でも、取り組みを通して少しずつ変わり、色んな成果が出てきているのも実感できました。
11人もの病棟の看護師たちが、プライベートな時間を使って参加してくれたのは驚きでした。
自分たちの課題として、この地域移行支援にどう取り組むか、病棟現場でどう展開していくか、真剣に語ってくれました。
地域の支援機関のスタッフが病棟の中に入って、一緒に取り組んでいくことも普通になって来ています。
当事者を交えて、本人の気持ちを確かめながら、支援方針を考えていくケア会議も当たり前になりつつあります。

病院と地域の連携の素地は、できてきているのでしょう。
色々試行錯誤しながら取り組んできたからこそ、現実的な課題にぶつかっているのでしょう。
これから大きく変わる力強い胎動を、僕は感じました。


夜、やおき福祉会の方たちと楽しいひとときを過ごさせてもらいました。
柳瀬さんや、北山さん、谷さん、山本さん、柿本さん。
みんな、穏やかな熱意と柔らかな人柄を感じさせる、とても魅力的な人たちです。
そして、個々のキャラを大事にして、阿吽の呼吸で動いている、素晴らしいチームです。


ヤフーランキングで田辺一の人気の「さかな」というお店で、おいしい海のものやおつまみを頂きました。
関西独自の文化や風土に触れ、大笑いしながら夜更けまで呑んでしまいました。

ホテルまで送ってもらって、部屋で熊野古道麦酒を飲みました。
和歌山の人たちのように、まろやかでしっかりした味わいのビールでした。
3日間で計5時間半しか寝てなかったので、爆睡してしまいました。


やおき福祉会の皆さん、紀南こころの医療センターの皆さん、どうもお世話になりました!
また、いずれ、ゆっくり語り合いましょう!

\(^ー^)/

今日は卒業式

2010年03月19日 11時03分09秒 | 大学という場所
今日は卒業式です。

1年で一番、大学が華やぐ日です。

去年初めて体験して、なかなか感動的でした。

o(^-^)o


もちろん入学式も、それなりに華やいだ感じにはなるのですが。

新入生同士、お互いに見知らぬこともあり、結構緊張感が漂っています。

慣れない世界で服装も地味だし、サークル勧誘以外はキャンパスも静かです。

(^O^)


それに比べて、卒業式は花が開いたかのような華やかさ♪

女性は着物、袴姿は当たり前、チマチョゴリやチャイナドレスまで。

留学生もいるので、お国の民族衣装で着飾ったファッションショーのようです。

女性の教職員たちも、気合いが入っていて、誰かと見間違うような美しさ。

男性陣も、女性にあおられて、どこかウキウキとした華やいだスーツ姿。

そう、学生や院生、教職員たちみんなが、美しい笑顔に包まれる日です。

(*^o^*)


あちこちで輪になって、一緒に学んできた仲間同士の語らい。

あちらでもこちらでも、デジカメや携帯でお互いを撮り合って。

先生方も入って、和気あいあいの記念撮影会。

なんか、皆とっても幸せな、非日常的な時間です。

(o^∀^o)


それでも、学位授与式の答辞では、グッと来てしまうことを語る卒業生がいたり。

しみじみと過ぎた年月を語り、学生をウルウルさせる先生もいたり。

笑いあり、涙ありの大騒ぎの1日になると思います。

(;∇;)/~~


個別の学位授与式が終わると、夕方からは謝恩会です。

今年は謝恩会で、卒業生企画のアッと驚くパフォーマンスもあるそうで。

僕が撮りためた画像データも提供して、独自に卒業ムービーを制作したそうですし。

どんな謝恩会になるか、今から楽しみです。

実行委員のみんな、頑張れ~!

二次会・三次会も付き合うからね~!

\(^ー^)/



…と、テンション上がりつつありますが、実は僕は徹夜明けです。

明後日早朝の飛行機で、和歌山に向かわねばなりません。

今朝まで、そのパワーポイントの資料をまとめていました。

朝5時半にメールでデータをすべて送って、もうすっかり仕事が終わった気分になっています。

和歌山の皆さん、飲み過ぎて明朝寝坊して、飛行機乗り遅れたら、ごめんなさい。

(゜∀゜;ノ)ノ

2万ヒットありがとう!

2010年03月17日 17時33分45秒 | ブログのこと


このブログ、まだ始めて1年も経っていませんけど、
先週末で、訪問者が20000件を超えました。
ページ閲覧も40000件を超え、感謝、感謝です。

恒例により(…って、まだ2回目ですが)、自画像アップです。
今回は、高校時代のうら若き僕であります。
いささか、ちょっと恥かしいですが…(*^_^*)〉

高校2年の夏、先生が撮ってくれました。
小浜港からの出る、蘇洞門巡りの船の上です。
クラブの合宿で、小浜のユースホステルに泊まっていました。
そのすぐ近くで、北朝鮮による拉致事件が当時あったことを知るのは、ずっと後です。

17歳の自分を見ると、さすがに若いな~と思いますね。
最近は、特に加速度的に自分が老けているような気がします。
視力が衰え、記憶力も落ち、白髪も目立つようになってきましたし…。

でも、京都の高校時代の仲間と会うと「おまえ、変わらんな~」と言われます。
人の姿は変わっても、同じ時を過ごした仲では、多少の差異は目立たないのでしょうか。
思わず「歳々年々人同じからず…」という言葉が思い起こされます。

  劉廷芝「代悲白頭翁」

  年年歳歳花相似    年々歳々花相似たり、
  歳歳年年人不同    歳々年々人同じからず。
  寄言全盛紅顏子    言をよす全盛の紅顔子、
  應憐半死白頭翁    正に憐れむべし半死の白頭翁。

毎年毎年、花は同じように咲くが、人の世は年とともに変わっていく。
昔は紅顔の美少年も、今は白髪頭になった自分の姿を悲しんでいる。
…というような意味でしょうか?

大学も、明後日には卒業式(学位授与式)。
一緒に過ごしてきた学生たちが、キャンパスを去っていきます。
そして、2週間後には、新しい学生たちが入ってきます。

まだまだ、時の無常を哀しむのではなく、新陳代謝を楽しみたいと思います。
ブログ2年目、教員3年目も、半死の白頭翁にはならぬよう、前向きに行きます。
今後とも「PSW研究室」をよろしくお願い致します。

龍龍(^_^)v

成年後見制度の拡がり

2010年03月12日 08時55分26秒 | イベント告知
最近、専門職大学院でぽつぽついるのが、独立事務所開業を目指している院生です。
専門職としてのスキル向上だけでなく、経営のノウハウも学べるというメリットがあるからでしょうか。
成年後見を専門とする、弁護士の専任教員もいるので、とてもいい学修環境といえるのかも知れません。

実際に、社会福祉士や精神保健福祉士で、独立開業をめざす人は増えていますね。
既に事務所を開設して仕事をしておられる人は、皆さん、成年後見人を担っています。

司法書士の「リーガルサポート」、社会福祉士の「ぱぁとなあ」に次いで、精神保健福祉士も動き始めています。
組織の中で汲々として仕事をするのではなく、地域で自分のソーシャルワークを展開したいという気持ちの現れでしょうか。

成年後見制度や地域権利擁護制度が、広く伝われば伝わるほど、地域での様々な支援ニーズが顕在化してきています。
高齢者や障害者の領域で、需要に対して供給が追いつかず、受任者がなかなかいないという地域も多いようです。

僕の関わっている社会福祉協議会では、精神障害の方の相談が急増しています。
今年度上半期だけ見ても、相談援助件数(延べ)は、
成年後見制度利用についての相談   認知症高齢者532件  精神障害者 165件
地域福祉権利擁護事業についての相談 認知症高齢者646件  精神障害者1135件
となっていて、総数では精神障害者がトップになっています。

もちろん、成年後見制度には、色々問題もあります。
ある意味でご本人の権利を制限することにもなりますし、医療の代諾権が付与されていないなど、精神保健福祉法とのズレも生じます。
それでも、金銭や財産について、判断能力の衰えた方を支援する仕組みとしては、大きな意義を持ちます。

ぜひ、色んな人に、この制度を活用して欲しいと思います。
まだまだ、支援を要する人に情報が届いていないのではと思います。
そのためにも、各地域で、この制度活用に関する広報が周知されればと思います。

…ということで、以下、宣伝です。
…といっても、もう今日やるイベントですが(笑)
どうも、いつも告知をするタイミングがずれている様な気が…。
イベント目白押しで、事前告知が追いつかない…(^_^;)


☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

こだいら権利擁護セミナー
「精神障がいのある方の成年後見制度の活用について」

 精神保健福祉に精通する講師をお招きし、精神障がいのある方が地域で安心して暮らしていくために大切なことは何かを考える機会として開催します。
 成年後見制度を活用し、権利を守っていくための仕組みづくりに向けて、現状と課題について検証します。

○と き 3月12日(金曜) 午後2時~4時
○ところ 小平市福祉会館3階 第1集会室 

○講 師 小松順一(多摩済生病院、副院長)+古屋龍太(日本社会事業大学大学院、准教授)
○内 容 「精神障がいのある方の成年後見制度の活用について」

○費 用 無料
○定 員 70人(先着順)
○主 催 小平市社会福祉協議会
○後 援 小平市 
○申込み 小平市社会福祉協議会・権利擁護センターこだいらまで
     電話 042-342-8780
○お問合せ先 〒187-8701 小平市小川町2-1333 健康福祉事務センター2階
     高齢者福祉課計画担当 電話:042-346-9537 Fax:042-346-9498

浅学非才の身

2010年03月11日 11時20分32秒 | 大学という場所
一昨日は東京も雪が結構降りました。
夜半から雨に変わり、朝にはほとんど溶けてしまいましたが。
地域によっては記録的な雪だったとか?
ここに訪ねて頂いている、皆さんのところはどうだったんでしょう?
でも、こうして確実に春が近づいて来るんですね…。


実は、この春から僕は大学院への進学を考えていました。
自分の勤務する大学の大学院へ、学生として通おうと。
昼間は教員、金曜日と夜は学生、という形での生活。
研究計画書案もまとめ、指導予定教員や上司、学長のゴーサインももらっていたのですが…。


世の中、そうそう思い通りにはならない訳で…。
家庭内の事業仕分けで、あえなく廃案になりました。
それなりのお金もかかりますし、自宅の35年ローンの残債もかなりありますからね…。
(´⌒`q)


大学院には、いつか行ってみたいとずっと思ってました。
博士課程じゃなくて、修士課程です。
僕は4年制大学の学部しか出ていませんから。


それが、ひょんなきっかけで大学のセンセイになってしまって…。
しかも、学部生を教えるんじゃなくて、大学院で教える立場になって。
高校しか出ていなくて、大学の教員になるようなものです。


大学も思い切ったことをしたなと、今さらながら感心します。
実務家教員という枠での公募でしたから、現場での実務経験が評価されたということではあるんでしょうが。
他の候補者の方は、皆さん、大学院を出ている方だったそうですし。


けっして、学部しか出ていないから、コンプレックスがあるという訳ではないんですが…。
実務家教員として、現場経験から得られた知のあり方を大事にすればいいんだという考え方もありますが。
やはり、現場経験をもとに、きちんとした研究もできなければ…と思う訳です。


あれもこれもは、できないのかも知れないけど。
研究ベースと臨床ベースでは、どだい視点も立場も異なるのかも知れませんが。
現場と大学の乖離を、少しでも埋めたいっていう気持ちもありますね。



浅学非才という言葉があります。
学識が浅く才覚も無い、という意味だと思います。
この言葉は、まさに僕に当てはまります。


よく「浅学非才の身にして、この度○○を拝命し…」などと挨拶される方がいますが。
高名な碩学な方だと、ご謙遜だとわかりますが。
本当に浅学非才の身では、言うのも憚られる言葉です。


浅学非才の身のまま、大学院で教員を続けていくことに、やや忸怩たる想いを抱えている僕です。

(^。^;)

アドバンスSW認定第1号

2010年03月09日 09時46分02秒 | 専門職大学院
先週の土曜日は、「ADSWセミナー2010」もありました。
入試のあと、午後3時から、ちょっと無理のある設定でした。

ADSWというのは、アドバンスソーシャルワーカーの略です。
今年度から始まった、福祉専門職大学院独自の認定資格です。

アドバンスですから、日本語にすれば「上級」ということになるんでしょうが。
イギリスなどでは、もっと何段階もあって、アドバンスは中級くらいだそうです。

専門職大学院に在学もしくは修了した人で、認定審査を志願した人が対象です。
1年間担当教員のもとで指導を受けながら、現場での実践をレポートして、評価を受けます。

今回は、2人の女性が立候補してくれました。
初年度の準備態勢不足もあり、実質半年しか無い中で、よくまとめてくれました。


セミナーでは、研究科長の開会挨拶・経緯説明のあと、学長から認定証授与がなされました。
その後、お二人から、それぞれの実践報告がされました。

ADSW第1号認定の、唐木香子さん(東京・在宅療養支援診療所)からは、
「関係機関・多職種によるチームアセスメント体制の確立
 ~在宅療養支援診療所におけるSWの立場から」の報告。

第2号認定の佐藤亜紀子さん(栃木・地域包括支援センター)からは、
「地域包括支援センターが中心となり介護支援専門員の資質向上を図る取り組み
 ~事例検討会の効果と課題」の報告がされました。

フロアからの質疑応答後、パネルディスカッション「ADSW実践報告評価コメント」が行われ、
お二人の報告を審査した委員から、講評が加えられました。


ADSWの認定は、1報告について6人の審査委員が評価します。
委員長と主査、副査の教員2名、外部委員(日本社会福祉士会副会長・鈴木智敦さん)、特別委員(本人の所属長)です。

事前審査から、報告書提出、本審査(口頭試問)、セミナーでの発表と、結構大変です。
研究者でもない実践家にとっては、相当鍛えられる、なかなか得難い機会といえるでしょう。

認定評価は、専門職大学院の定めたコンピテンシー表に基づいて、なされます。
併せて、実践分析力、課題解決力、企画開発力等も評価されることになります。


日本社会福祉士会も今、専門社会福祉士制度のあり方を検討しています。
先の社会福祉士法改正の際に、国会の付帯決議で盛り込まれたことですし。

福祉士資格は、やはり最低限の基礎資格でしかありません。
専門職としてのレベル向上を目指す、明確なシステムがやはり必要でしょう。

ADSWを、今後想定される専門社会福祉士制度とリンクさせていければと思います。
わが国唯一の福祉専門職大学院として、リカレント教育のモデルとなることを願ってます。

ちなみにADSWは、スペシフィックでなく、ジェネラルアプローチができるSWを考えています。
それぞれの領域で先駆的な実践を展開・発信し、地域全体のスーパーバイザーになり得るようなソーシャルワーカー。
そんな人が、あちこちにたくさん出てくれば良いなと思います。


唐木香子さん、佐藤亜紀子さん、ADSW認定、おめでとうございます。
今後のますますのご活躍を期待しています!

本当に、お疲れ様でした~! (^_^)/~

投げかけられた問い

2010年03月08日 03時18分58秒 | 専門職大学院
先週の土曜日は、専門職大学院の今年度最後の入試でした。

入試管理委員長の僕としては、一つ肩の荷が降りて、ちょっとホッとした感じです。

すぐにまた、来年度の入試広報戦略を組み立てて行かなきゃならないんですけど…。



専門職大学院では、色々な入試を行っています。

社会福祉士や精神保健福祉士の有資格者入試。

昨年から始めた、一定の基準を満たした社会福祉法人等による指定法人推薦入試。

現職の職場長による推薦入試や、学部新卒者の学内推薦入試。

そして、一番基本になっているのが、一般入試。



この一般入試は、出願書類、小論文、基礎知識、個別面接による審査のほか、グループディスカッションという試験があります。

大学に隣接している清瀬療護園の入所者等、福祉サービス利用者を交えて、受験生がグループで意見交換するものです。

グループの運営進行は、担当した当事者の入試特別委員にゆだねられます。

障害当事者がその場で投げかけた問いかけに応えていくのですから、受験生からすれば準備のしようもなく大変です。

教員は傍らから、ただ黙ってグループの様子を拝見しています。



今回の試験では、精神保健分野の当事者としては、澤田優美子さんにお願いしました。

僕とは、前職の病院で、障害年金の再審査請求を一緒に闘った仲間?です。

世界クラブハウス連盟の委員などの活動を通して、第1回リリー章を受賞し、去年は福祉士W資格にも合格した当事者です。

「何を話したら良いのか…」と、お願いした当初、戸惑っておられましたが、いいグループ運営をしてもらえました。



彼女が受験生に投げかけた質問。

「障害者の存在意義って、なんだと思いますか?」…。



「ただケアやサービスを受ける対象として、障害者である自分を思うと、とても悲しくなります。

自分の存在意義が感じられないと、生きていないみたいで、私は死んでしまいたくなります。

障害者が生きている社会的な存在意義って、皆さんはなんだと思いますか?」



たぶん、そのグループの受験生は、あっけにとられ、さぞかし悩んだと思います。

障害者と言えば、サービスを提供する対象者、利用者としてしか考えたことないでしょうし。

障害者自身の社会的存在意義なんて、考えたことすらないと思います。

専門職大学院では、こういう正解のない議論をよくしますが、僕だって、その場にいたら答えに窮すると思います。

結論を出すことが、入試のグループディスカッションの目的ではないので、答えがなくて良いのですが。



さて、もし、あなたが同じ問いを投げかけられたとしたら、どう答えますか?

…( ̄○ ̄;)?

福祉教育の行方?

2010年03月07日 17時40分55秒 | 大学という場所
今日は東洋大学に行ってました。



午前中、日本社会福祉士養成校協会の通常総会。

午後は、日本精神保健福祉士養成校協会の臨時総会。

引き続き、精神保健福祉士の新カリキュラムに関する説明会。

更に続いて、日本社会福祉教育学校連盟の臨時総会。

盛りだくさんのプログラムです。



全国から集まった、福祉教育にかかわる大学や専門学校の先生たち。

厳しい学生募集状況を反映しての報告や発言が目立ちました。

PSWの新カリキュラムについては、厚生労働省の吉川専門官から説明がありました。

既にネットには検討会報告書が公開されていますが、細部についてはまだまだ固まってない部分もあるようです。

平成24年度から導入というのは、もう決まっているようなので、各校とも急ピッチでの準備対応が迫られます。

医療機関での実習先確保等についての質問が出ていましたが、やはり実習210時間をどのように展開できるかが課題です。



社養協と精養協、学校連盟の三団体合併話しは、一応事務局レベルで折衝は続けられているようです。

それぞれの規模や構成、性格や社風?の違いもあり、なかなか一足跳びにはいかないようですが。

でも、この三団体合併が実現したら、その影響は結構計り知れないものがありますね。

スケールメリットそのものは、総会が一回で済むってことぐらいかも知れませんが…(笑)

養成側が大同団結したら、対象分野や資格ごとに分立している福祉業界にも大きな再編が生じるかも…。

個人的には、資格をめぐる予備校化と専門職教育、社会福祉学の勉強の場という整理がされてないようで、気になりますが…。



…という訳で、龍龍が帰りの電車の中から、携帯レポートでお伝えしました。

冷たい雨が降っています。


さっさと帰ります…ε=ε=┏( ・_・)┛

人をどこで切るのか?

2010年03月06日 08時03分38秒 | PSWのお仕事

昨日は午前中、地元で自立支援協議会の会議に出て、
午後は、社会福祉士の実習教育セミナーに参加していました。

僕はこれでも、社会福祉士を受験する院生たちの指導にもあたっています。
自分自身は、精神保健福祉士しか持っていないんですけどね。

ご存じのように昨年から養成カリキュラムが変わり、実習に重点が置かれるようになりました。
精神保健福祉士についても、今後同様の方向が目指されています。

再来年度?くらいには、精神保健福祉士も新しいカリキュラムに移行するでしょうし。
先行している社会福祉士の実習指導について、少しでも動向や方法を押さえておきたかったので。


参加者は100名弱でしたが、全国から来ていました。
北は北海道・北星学園大学から、南は九州・鹿児島国際大学まで。

新しいカリキュラムのもと、どのように実習教育を進めていくのか。
議論は時にヒートアップし、大学の先生たちの間でも模索が続いていることを痛感しました。

一番議論が集中したのは、「専門職としての力」ということです。
新しいカリキュラムの根幹にかかわるテーマと言えます。

今までの大学教育は、社会福祉学の専門教育だったという反省。
社会福祉専門職としての教育がなされていなかった、という問題。
今までの社会福祉士養成教育は、ことごとく失敗だったという提起。

端的に表されるのが、求められる「専門職としての4つの力」です。
1)マネジメントできる力
2)プログラムを作れる力
3)スーパーバイジーになれる力
4)イメージできる力


たしかに、現場で実習指導していると「ど~よ?」と思う学生はいますよね。
事前学習やコミュニケーションスキルの不足だけでなく、それ以前の問題で…。

でも、この4つの力の獲得を、目指していれば良いというのではなくて、
獲得できているかどうかが、単位認定の基準になるとしたら…。

既に、専門職としての準備的確性があるかのトリアージを試みている大学もあります。
一部医療専門職で取り入れられている、なんらかのスケールを当てはめて点数化して。

期待される到達点に達していなければ、単位を与えないだけでなく、
その仕事、その資格を目指すことを、あきらめてもらうということになります。


でも、どこのラインで学生を切るのでしょう?
伸びしろといわれる変化可能性を大事にする、福祉や教育の視点に合致するのでしょうか?

教員の指導力不足や、実習現場や実習指導者側の力量不足や問題は不問に付されるのでしょうか?
メンタルヘルス上の既往のある人は、もうリカバリーする機会がないのでしょうか?


今日は、あれこれいろんなことを考えさせられました。
先々の精神保健福祉士実習を考えると、今から頭が痛いです。


※参考までに、セミナーのプログラムを下に貼り付けておきます。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

【社会事業大学 社会福祉士実習教育セミナー】
2010年3月5日(金)午後1~7時半

◆内容
○開会の挨拶
 社会福祉士実習教育セミナーの開催の意義について
  大橋謙策(日本社会事業大学学長、日本福祉教育学校連盟会長)

○シンポジウム  「今後の社会福祉士実習のあり方について―新カリキュラムを踏まえて―」
 シンポジスト   柿本誠(日本福祉大学社会福祉実習教育センター長)
            米本秀仁(北星学園大学教授)
            渋谷行成(新宿区立かしわヴィレッジ施設長)
            黒川京子(日本社会事業大学実習教育センター実習講師)
コーディネーター 藤岡孝志(日本社会事業大学実習教育センター長)

○テーマ別分科会
A : 地域型実習
  「社大版・地域型(地域福祉)実習教育~これまでの取り組みとこれから~」
      〔報告者〕添田正揮(日本社会事業大学実習教育センター実習講師)
            粕谷勝(清瀬市健康福祉部地域福祉課)
            小畑万里(日本社会事業大学非常勤講師)

B : リスクマネジメント
   「社大における共同研究の成果を踏まえた今後の実習教育個別指導のあり方の検討」
      〔報告者〕岸野靖子(日本社会事業大学実習教育センター実習講師)
            添田雅宏(日本社会事業大学通信教育科教員)

C : 新カリキュラムにおける演習・実習
   「実習施設・機関における実習プログラムを含む大学等養成機関と現場の実習・演習
    プログラムの工夫と協同のあり方の検討」
      〔報告者〕黒川京子(日本社会事業大学実習教育センター実習講師)
            我謝美左子(日本社会事業大学通信教育科教員)
            野嶋成美(やなか地域包括支援センター相談員)

○まとめ 各分科会の報告・総括討論等
○意見交換懇談会

◆対象
福祉系大学並びに福祉系専門学校実習担当教員、社会福祉施設・機関の実習指導者
◆参加費
2,000円(意見交換懇談会に参加する場合は、別途2,000円)
◆主催
日本社会事業大学実習教育センター(4月以降、実習教育研究・研修センターに改組)




※画像は、元旦参拝客が日本一多い明治神宮。
 記事内容には、関係ありませんが、今日は今年度最後の入試です。


今日も同じ1日

2010年03月05日 01時43分20秒 | 日々の雑記
☆01:30
ふと、寒くて目覚める。
いつの間にか、暖房のないリビングのソファでうたた寝してた。
パソコンに向かって、仕事を始める。

仕事といってもお金になる訳ではないので、趣味か?
おつきあいで引き受けた、PSW協会のお仕事。
この1年間のPSW業務指針作成委員会の総まとめ。
A4判90ページ、7万字のレポート。

今日中になんとしても、まとめて提出しないと…。
もう何日も夜なべ仕事をしているのに、なかなかすっきりまとまらない。
あと少し、もう少し…と自分を奮い立たせる。

☆04:50
さすがに頭が働かなくなってしまったので、寝ることに。
でも、体は眠いのに、頭がなかなか眠りにおちてくれない。
寝たのか寝てないのか、うとうとしたところで朝になった。

☆07:00
起床、洗面、朝食、着替え…、いつも通りの朝。

☆08:10
家を出て、車で出勤。
いつも通りの朝。

☆08:45
大学に到着。
研究室の照明つけて、パソコンをオンにして、湯沸かしポットにコードをつないで。
これも、いつも通りの朝。

メールをチェックして、簡単に返信できるものだけ返信して。
今日の会議の資料を打ち始める。

☆09:25
事務のFさん来室。
今日の会議の議題を確認。
その他打ち合わせも含めて、20分。
その後、ギリギリまでパソコン叩いて資料作成。

☆10:00
入試委員会。
検討協議事項4点、議事を進行。

☆11:00
研究科の運営委員会。
あれやこれやの議題。
卒業判定やら来年度の時間割やら。

☆12:40
会議終了。
メール2件返信。
昼食のサンドイッチ、5分で食べる。

☆13:00
通信教育科委員会。
学則変更に伴う組織変更等規定の改正やら。
一部ディスカッション。

☆14:25
会議終了。
研究室に戻ると、協会常務理事のKさんから催促のメール。
こちらの労苦を、穏やかにおもんばかるメール文。
もはや加筆・推敲を断念して、データを送信。

☆14:45
全学教授会に遅れて出席。
教員と幹部職員、約50人の円卓会議。
唯一空いていた、学長、学部長、研究所長の間にちょこんと座る。

法人の執行体制と教員の人事体制、教学の方向性をめぐり、ディスカッション。
議決事項、協議事項、報告事項、計19件。
すべて終わってから、今月末で勇退の学長挨拶。
出席者全員で労をねぎらい、感謝の拍手。

終わってすぐ、今度は臨時の研究科委員会。

☆18:20
会議終了。
研究室にOさん、Fさん、相次いで来室。
協会のTさんにメール。

☆18:45
雨の中、Kさんと車で大学を出発。
上り電車に乗って、東京駅に向かう。
駅隣接のサピアタワーにあるステーションコンファレンスへ。

☆20:00
会場に遅れて到着。
某学会の某プロジェクト委員会。
弁当をいただきながら、シビアな状況報告と提案。
皆さん、腕組みして思案しながら、意見交換。

☆21:00
会議終了。
Kさんと別れて、東京駅から山手線まわりで帰途につく。

☆22:05
駅前に止めた車に乗り込む。
コインパーキング代600円也。

☆22:35
帰宅。
パソコン開いて、メールチェック。
66件中、本当に必要なのは17件だけ。
TVニュース見ながら新聞に目を通す。

☆23:20
入浴。
湯船の中で目をつぶっていると、ぶくぶくと沈んでいきそうになる。
ゆっくり入っていて、日付が変わる。

☆00:10
芋焼酎をグレープフルーツジュースで割る。
炬燵に入って、ノートパソコンを開く。

☆01:30
そろそろ、これで24時間。
最近、就眠時間が2時、3時と遅くなっている。
明日は9時から、地元の自立支援協議会の会議があるし。
たまには、早く寝ようかな?


以上、会議が6件あった3月4日の日記でした。
何も面白味がないですね。
失礼いたしました。

ε=ε=┏( ・_・)┛

研究室の本

2010年03月02日 18時42分21秒 | 大学という場所
 
本は、なかなか捨てられません。

服もそうですが、本はなおさらです。

服はまだ「また着るかも」という期待がありますが。

本は、「また読むかも」以前に、ただ手元に置いておきたい。

むしろ読んだ瞬間に、自分の一部になっている。

それを捨てるのは、身を削られるようで、淋しい感じがあります。


できれば捨てないで、ずっと手元に置いておければ良いのでしょうが。

本というのは、どうしても場所を取ります。

スペースの確保というのは、日本の住宅事情では、なかなか大変なことで。

どうしても、ある時点で、整理が必要です。

僕も、今まで、随分古本屋さんにお世話になりました。

たぶん、2千冊くらいは処分していると思います。

それでも、生きている分だけ、増え続ける本…。


でも、僕の場合、本のためのスペース確保は、ラッキーでした。

勤めていた病院では、使われなくなった病棟に空いている部屋があったりして。

PSW実習生の控え室、兼ミーティング室として、貸してもらえることになって。

そのうち「精神保健福祉研究室」などと看板をかけて。

自宅にあった専門書の類を、せっせせっせと、病院に運びました。

臨床現場にしては、結構な蔵書数の共有研究室ができました。


大学に転職して、一番うれしかったのは、本の置き場が確保されたことです。

病院から大学へ、すべての本を移動するのは、とても大変でした。

赤帽の軽トラック2台を契約しましたが、積みきれませんでした。

結局、自分の自家用車で、さらに何回かに分けて運びました。

段ボール箱にして80個分くらいあったでしょうか。


そんなこんなでため込んできた、精神保健福祉関係の本。

薄い雑誌や報告書も含めると、だいたい8千冊くらいになるでしょうか。

新任教員の僕の研究室を訪ねてきた、ある先生はびっくりしてました。

「ずっと研究者だった人であれば、ともかく…。

こんなに本を持ってきた、実務家の教員、初めて見た!」



学生時代に読んだ古びた本が、今も研究室に並んでいます。

もうたぶん2度と読まないであろう、記述内容も古い専門書。

もはや、絶版となり入手困難で、読みたい人もいないであろう本たち。

でも、なかなか捨てられません。



さて、ここを辞める時には、どうしましょう?

(^_^;)